【アイスリボン】藤本つかさ&志田光のマッスルビーナスが8年ぶりに復活勝利!藤本「おかえり。志田ちゃんが帰ってきてくれました。本当に救世主です」

アイスリボンは3月20日(日)、東京・後楽園ホールにて「アイスリボンマーチ2022」を開催。

アイスリボン後楽園ホール大会
「アイスリボンマーチ2022」
2022年3月20日(日)後楽園ホール
10時45分開場/11時30分開始
観衆:456人

この日の第6試合ではAEWで活躍している志田光がアイスリボンマットに帰って来た。

そして結婚を発表し、休業宣言を行った藤本つかさとの8年ぶりのマッスルビーナス再結成が実現した。

▼第6試合 スペシャルタッグマッチ30分1本勝負
藤本つかさ&○志田光
vs
星ハム子×&真琴
(17分05秒 魂のスリーカウント→エビ固め)

【第6試合】

同期である藤本のピンチに助っ人として志田が参戦を名乗り出たことで、実に8年ぶりのマッスルビーナス再結成が実現した。

デビュー曲であり、入場曲でもある『いつかきっと』が流れる中、マッスルビーナスのハチマキを持った2人が入場ゲートに姿を見せる。志田とお揃いのペイントを頬に入れた藤本。そのペイントには藤本が「おかえり」の文字、志田が「ただいま」の文字を入れての入場だ。

リングインした2人はそれぞれのコールのあと、マッスルビーナスとして2人揃ってポーズを決めると、まずは藤本が先発に。対角からはマッスルビーナスの入場に涙目だったハム子が立った。

ロックアップから巻き投げの打ち合い、さらに藤本のサッカーキックをかわしたハム子がセクシーポーズで挑発。続いて真琴vs志田へ。ロックアップから志田が真琴をロープ際に詰める。

クリーンブレイクし、再びロックアップ。今度は真琴がロープ際に詰めると、いきなり志田のボディにニーを叩き込む。レフェリーが分けると、志田は真琴に握手の手を差し出す。

これに真琴が応えるが、握手と同時に真琴が志田を引き寄せローキック1発。志田がヘッドロックから真琴をロープに振り、タックルで吹っ飛ばす。起き上がった真琴はロープに飛んでの顔面蹴り。

追撃を狙うがこれをかわした志田は真琴を持ち上げると風車式バックブリーカー。ここで藤本に交代。藤本が真琴を卍固めに決める。ロープに逃れた真琴にはりつけドロップキック。

志田を呼び込み、両サイドから真琴の腕を絞め上げると、拳を突き上げて懐かしの「マッスルビーナス!」と2人でポーズ。

さらに2人で真琴をロープに振るが真琴は側転でクローズラインを阻止し、藤本に馬乗りになってのブレイジングチョップを決め、ハム子と交代。入ってきたハム子をいきなりボディスラム狙いで持ち上げた藤本は「軽い!軽い!」とハム子を持ち上げたまま屈伸運動。

ボディスラムで叩きつけて志田に交代。志田のエルボーをかわしたハム子がセクシーポーズで志田を挑発。アイス所属時から、ハム子のセクシーポーズに嫌悪感を見せてきた志田はこれを無視。

ハム子は志田をコーナーに振っての串刺しボディプレス。さらに真琴を呼び込み、対角のコーナーに振ると串刺し攻撃からダブルのお・し・り・だ―ッ!からブルドッキングヘッドロック。

セクシーフォールもカウント2。ハム子から真琴へ。真琴がサッカーキックから仰向けの志田にその場飛びのダブルニー。フォールにいくもカウント2。

真琴の蹴りをかわした志田は真琴をコーナーに叩きつけ、自らコーナー2段目に上がり、ナックル連打からその場飛びの高角度ドロップキック。

藤本を呼び込むと、ビーナス連携である、藤本の串刺しドロップキックをアシストして藤本を持ち上げる形で真琴に放る合体攻撃を決める。

さらにうつ伏せにした真琴の上体をエプロンから出すと、場外に出た志田は助走付きのニーを叩き込む。さらに藤本が用意したパイプ椅子をジャンプ台にして真琴とハム子にジャンピングニードロップを狙うが、これはかわされる。

今度は真琴とハム子がマッスルビーナスの2人を背中合わせに立たせ、サンドイッチボディアタックを決めリングへ。

志田を2人で攻めるが志田はハム子を胸元に抱え上げると、ハム子を振り回して真琴を倒し、その倒れた真琴の上にハム子を叩き落す。

ここで志田から藤本に交代。いきなり真琴にミサイルキックを決めた藤本は串刺し低空ドロップキックからインフィニティを狙うが、これを振り落とした真琴がエルボー。

さらに蹴りを狙うがこれをかわした藤本がカサドーラでカウント2。さらにサッカーキックを決めた藤本がロープに飛ぶが、ここで起き上がった真琴が顔面への蹴りを決め側転プレス。

ネックハンギングボムを狙う真琴だが、これを藤本がウラカン・ラナで切り返しカウント2。藤本がサッカーキックを決めロープに飛ぶが、返ってくるところに真琴がカウンターのスピアーからダブルアーム・スープレックス。

代わったハム子がドロップキック、さらに藤本に飛びついての丸め込みもカウント2。藤本を起こして顔面に腹攻撃。

藤本もその腹にニーを叩き込み反撃。ダブルチョップを決めるがハム子は飛び込みの腹アタックからシャイニング腹ザード、バックフリップとつなぎ、コーナーに上がるが、ここで志田が飛び込み、ハム子を雪崩式ブレーンバスターで叩きつける。

起き上がろうとしたハム子にサンドイッチサッカーキック、さらにサンドイッチミサイルキックを息ぴったりに決めたマッスルビーナス。

志田がハム子をブレーンバスターで叩きつけ、さらにもう1発狙うが、担ぎ上げる体勢のタイミングで真琴が入り、ハム子とのダブルブレーンバスターを狙う。

これをこらえた志田だが、ハム子がハムどん、さらに真琴のネックハンギングボムを食らい、ハム子がダイビングボディプレス。カットに入った藤本も2人でロープに振るが、藤本はニンジャキックで返す。

その藤本に真琴が顔面蹴り、真琴に志田がジャンピングニーを決めるが、ダメージの残るマッスルビーナスが揃ってロープ際でダウン。共に支え合いながら起き上がった2人。志田をハム子がエルボー連打で襲う。

エルボーを打ち返した志田はさらにニーを叩き込み、ハム子を抱え上げるが、ハム子が丸め込みで切り返す。

ハム子に志田、藤本と連続延髄ハイをヒットさせ、志田がファルコンアローもカウント2。真琴が志田にスピアーを決めるが、その真琴に藤本がインフィニティ。

そしてマッスルビーナスがハム子にダブル攻撃を狙うが、ハム子は2人をダブルラリアットで吹っ飛ばす。志田をハム子がカバーもカウントは2。起き上がった志田がハム子にカウンターのハイキックをヒットさせる。

さらにハム子のバックに回ると、藤本が動きの取れないハム子にビーナスシュート。最後は志田が魂のスリーカウントを決め、カウント3を奪った。

 

〈試合後のリング上〉

志田「日本の女子プロレス、おもしれえ。アイスリボンおもしれえ。このあと、つっかが何を皆さんにお伝えするのか、知ってます。でも、だからこそ、私はここに未来を見せにきました。だから、一言だけ言わせてください。ただいまー!」

藤本 「おかえり。志田ちゃんが帰ってきてくれました。本当に救世主です。心の底からありがとう。発表にありました通り、3月15日に無事、結婚することができました。ありがとうございます。そして、もうひとつファンの皆さんの前でご報告したいことがあります。わたくし藤本つかさ、5月4日の横浜武道館大会で、いったん休業させていただきます。これはプロレスを長くやりたい、そのための休業です。どうやら私は自分で辞める決断ができなさそうです。一生プロレスラーでいたい。その準備期間としてお休みをいただきます。なので5月5日以降はアイスリボンの会場に、当たり前のようにスタッフとしています。アイスリボンを盛り上げる一員としてここにいます。なのでセコンドのみんな、私が帰ってくる場所、守っててね。そして志田ちゃん、真琴さんも、5月4日の横浜武道館大会、やっぱり2人には同じ空間にいてほしいです。ぜひ参戦していただきたい。志田ちゃん、もう一度日本に帰ってきてほしい。スケジュールいかがですか?」

志田「実を言うと明日アメリカに帰るんですよ。でも、5月4日空けてます。」

真琴「私ももちろん空けてます!」

藤本「ハムさんは空いてるよね?」

ハム子「5月4日空いてます!」

藤本「今日志田ちゃんが未来を見せに来ましたと言いました。アイスリボンにはまだまだたくさんの未来があります。その未来を一緒に皆さんと見続けていただきたいなと思います。もちろん、私の復帰もアイスリボンの未来です!マッスルビーナス、また組むこともアイスリボンの未来です。皆さんも一緒に、その空間にいてくれたら嬉しいです!4人で、懐かしの4人で、これからの未来に乾杯したいと思います。ありがとうございましたー!」

 

〈試合後のマッスルビーナス〉

藤本「ミサイルキック、ドンピシャだったね!」

志田「凄いね。」

藤本「これがマッスルビーナスです。」

志田「初めて見る人もいると思うんですよ。8年もあるんで。そういう人たちにも女子プロ界最高峰のタッグっていうのが伝わったんじゃないでしょうか。それを見せにきたので。ご結婚おめでとうございます。」

藤本「ありがとうございます (笑)。」

志田「やっぱりつっかが休業に入るって、団体としては大きなひとつの転機だと思うんですけど。だからこそ、それでひと区切りって言われるのはわからなくはないけど、そうじゃないじゃないですか、プロレスって。その後ドンドン未来があって、つっかが抜けたから誰が頑張るんだろうとか。つっかにとっても休業が終わりじゃなくて、じゃあ、これから藤本つかさという名前はどうやって伝わっていくんだろうとか、そういうことも含めての未来。私はそういう未来を一緒に味わいたくて来ました。今日のマッスルビーナスも過去を振り返るタッグじゃなくて、未来を見せるためにやりました。希望を感じてくれたんじゃないかなと思うので。大変な時期だと思いますけど、未来の希望っていうのをもっともっと体現しながら、私は日本でももっとプロレスやっていきますよ。」

藤本「志田ちゃんと対戦したことのない若手たちがいっぱいいると思うんです。本当は今日マッスルビーナスと対戦したい子もいっぱいいた。咲蘭なんて私にLINEで、自分が対戦したいですって言ってきました。」

志田「へー嬉しい。」

藤本「だから、志田ちゃんと対戦したことない若手たちが対戦をして、私が復帰した時にはまた志田ちゃんのエキスを吸った若手たちと…もう若手じゃないかその頃は、また試合できる楽しみができました。」

――休業宣言に関しては?

藤本「いったん休業という形ですけど、これは長くプロレスを続けていくための準備期間だと思っていただければ嬉しいです。幸いなことにダンナさんは辞めたいなら辞めてもいいし、一生レスラーでいたいなら一生レスラーでいていいよって言ってくれてるので。」

志田「ダンナさんだって(笑)!ダンナさんだって!ヤバッ!」

藤本「とりあえずいったん休業をして、ちょっと主婦っぽいことをしておこうかなって思ってます。本当に未来って思いますよ。まだまだたくさんの芽はありますし、まだ出てない芽もいっぱいありますから。私一人がいなくなったところで、そんなね、アイスリボン終わったとか、アイスリボン解散だとか、そんなことはない!安心してください。いっぱいいます。」

――休業しようと思ったきっかけは結婚ですか?

藤本「そうですね。結婚を機に試合を外れてスタッフ業務っていうのも、やっぱりスタッフが足りないって言うのはアイスの今の補充すべき点なので、そこを強化したいなという気持ちがいまはあります。」

志田「休業でもしないと誰も信じてくれないんだと思います。」

藤本「そんなことないですよ!」

――健康上の理由ではない?

藤本「まったくないですね!怪我も痛いところもないし、テーピングしてるところもないし。ヒザだって一回も怪我したことない、キレイなままだし。あえて言えばアザがちょっと治りにくくなったことぐらいです。」

――休業の期間は?

藤本「ちゃちゃっと帰ってきたいんですけど、こればかりはちょっとまだわからないですかね。その時が来たら。」

――気持ちの中ではどういうタイミングで復帰を考えていますか?

藤本「今回志田ちゃんが今だ!と思った、その感覚に近いです。もしかしたら私が復帰する居場所がないぐらいアイスのみんなが活躍しているかもしれないし。そこはどうなのかっていう楽しみもあります。けど私もアイスリボンの未来なので。」

――5月4日でまた志田選手と絡みたい気持ちは?

藤本「同じ空間にいてほしいですし、それがどういう意味かはあれですけど、やっぱ組むだけじゃなくて対戦もしたいし、また組みたいし。もうちょっと早く帰ってきてよ!」

志田「今だと思ったのが今だったんで、すいません(笑)」

――今後は日本での試合が増える?

志田「はい。アメリカと日本を同時に活躍してる人っていないと思うんです。ちょうど日本に入国する時の待機期間もなくなりましたし、誰もまだやっていない、日本とアメリカ同時に活躍していくっていうのを挑戦していきたいなと思っています。

――5月以降は?

志田「魔界公演が今年は2ヵ月に1回あるので、そこには絶対帰ってくる予定なので、本当頻繁に。今回も滞在4日ですし、スケジュールさえ合えばいつでも来るつもりでいます。」

――久しぶりのアイスリボンはいかがでしたか?

志田「いや~、しんどかったですね。凄いですよ、日本の女子プロレスって本当に。アイスリボン、懐かしさもあって、自然と試合中に顔が緩んでしまうみたいなのもあったんですけど、ハム子さんも真琴さんも、それこそつっかも私が知らない技とかあったりして、なんかまだまだ負けてられないな、負けたくないなっていう気持ちがさらに強くなりました。

――今回の参戦はアイスリボンの力になりたいみたいなところもあったんですか?

志田「これを言うと誤解されるというか、あんまり良い響きじゃないかもしれないんですけど、正直、アイスリボンの力になりたいっていう思いではなくて、つっかが大丈夫かな、つっかのために、つっか大変な思いしてるんだろうな。その隣にいたいなって、本当に個人的な、いわば職権乱用のような気持ちで来ました。」

――4年前の参戦時とは感覚が違う?

志田「まったく違います!4年前はただいまなんて言うつもりもなければ、つっかともたぶん全く話してないので。あの時は今だと思えなかったので。今回はスーッと心の中にすべてが落ちて戻ってきた感じですね。」

――対戦してみたい若手はいますか?

志田「いぶき、気になるんですよね。横浜文体に出たときに、どんな選手いるかなって見てた時にいぶきと尾﨑妹加いいなと思ったんですよね。」

――朝陽選手がこのタイミングで、マッスルビーナス時代の(藤本の)コスチュームを着て試合をしていましたが。

藤本「マッスルビーナスの時着てた衣装、 懐かしい。朝陽は朝陽で思うところがあるのかなとか、あえて言葉では言わないけど、私の衣装を着ることでアイスリボンを任せてくださいって伝えているのかなって思いました。」

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