【ハードヒット】4・30新木場1stRING『EYES OF BEAST 2022』<全試合結果>

ハードヒットは30日、東京・新木場1stRINGにてニコプロpresentsハードヒット「EYES OF BEAST 2022」を開催した。

全試合結果は以下の通り

ニコプロpresentsハードヒット「EYES OF BEAST 2022」
日時:2022年4月30日(土)
開場:11時30分
開始:12時30分
会場:新木場1stRING
観衆:5人(目が腫れてよく見えない主催者発表)

▼ダークマッチ① グラップリングルール 5分1本勝負(延長3分)
○田馬場貴裕(IMPACT)
延長 50秒 ネックロック
●セレジェイラ(MagicBox)

ダークマッチ①としてグラップリングルールで田馬場貴裕(IMPACT)vsセレジェイラ(MagicBox)が行われ、オープニングVのあとにプロデューサーの佐藤光留が登場。

「昨年末も興行をやったのですが、このご時世で急に来られない・出られないという選手もお客さんも多い中、(今大会は)比較的穏やかな状態で進んでいて、逆に不安でいっぱいです。何かアクシデントがないと不安になるという。これが現在進行形のUとか言いながら、小さい個人興行の現実ではありますが……。今回、大会名を『EYES OF BEAST 2022』にしました。これはもちろん、ご存じの方もいらっしゃると思うのですが、1990年代に行われていたパンクラスの年間ツアー名『EYES OF BEAST』のオマージュというと、言い方が良すぎるので、ハッキリ言うとパクリです! 鈴木(みのる)さんにもハッキリと「パクリじゃん」と言われたんだけど、ハッキリと「パクリです」と言いました!(場内拍手)言ったんですが、自分でこの名前を付けようと思ったときに、パッと頭の中に浮かんだのが今日メインで闘う渡慶次選手の目がやっぱり……ちょっとイカれてると。これが渡慶次選手がまだ沖縄にいる頃に、鈴木さんと練習したときの写真を載せていたので見たんですけど、まだそのときはそれこそまだ人間の目をしていたんですね。で、いろいろあって東京に来て(格闘技を)やっているうちに獣のような目になった。渡慶次選手、ピッタリじゃないかと思って気に入っていたんですが……あんまり好きじゃない人が言っていたことなんですが……本当に名前は出さないんですけど。「最近のプロレス・格闘技の選手はバイトみてえな目をしている奴が多い」と言ってる人がいたんですね。その人自身は僕は全然…あまり好きじゃないっていうか、本当は大っ嫌いなんですけど。でもその言葉だけは、妙にいまだに頭に残っていて。いまのプロレス・格闘技だけじゃなくて、世間の人前に出ることもすごくハードルが下がって、何の責任も持たない、自由という言葉を勘違いして出る日とが非常に増えたと思います。それはそれで時代の流れなんでいいんですけど、せっかく昭和に生まれて、1999年にパンクラスの横浜道場に入門して、ベンジンを染みこませた竹刀に火をつけて真剣白羽取りをした世代なんで。せっかくならいまのプロレス・格闘技界の獣の眼をした奴だけを集めてやろうと思って、ほかのカードも組みました。欠場した選手もいるのですが、新たなに見つかって急遽入った選手もいます。ただこれは自信を持って言えますが、全員今日挨拶して目を見たら普通のプロレスとは少し違う目をしてました。ただそれがリングに出て、試合になるとまた変わるのも事実です。その中で生き抜いて、ハードヒット、そして現在進行形のUと謳っていますので、生き抜いていってほしいと思います! 今日もいつも以上に、気候もいいですから。控室では殺伐とネジ巻きまくっていますので! アブナイ闘いを目に焼き付けて帰っていただければと思います。声援は出せませんが、じっくり見て、空いてる時間にハッシュタグつけて少しでもハードヒットを広めるお手伝いをしていただけたら嬉しいと、主催者として思います。がっちりプロレスやりますんで、よろしくお願いします!」と挨拶。

▼第1試合 「池田さん」presents3ロストポイント制 10分1本勝負
●前口太尊(飯伏プロレス研究所)
7分7秒 腕ひしぎ十字固め
○小林ゆたか(夕月堂本舗)

第1試合は前口太尊(飯伏プロレス研究所)vs小林ゆたか(夕月堂本舗)。前口が積極的に蹴りを出していくが、小林はガード。ジリジリとプレッシャーをかけていく小林は、ロープを背負った前口をタックルでテイクダウンさせる。しかし、うまく立ち上がった前口は強烈なミドルから掌底。小林も掌底で応戦すると胴タックルからテイクダウン。マウントを取った小林は腕十字を狙うが、前口はうまく脱出。鋭いハイキックを飛ばした前口は、首相撲からニーリフト。前口のミドルをボディに食らった小林だが、うまくタックルでテイクダウン。アームロックからの腕十字を狙うが、前口は手をクラッチして防御。掌底からのヒザでラッシュをかけた前口だが、冷静な小林はヒザをキャッチしてテイクダウン。バックマウントから腕十字を狙うが、前口もうまく防御。掌底とローのコンビネーションで前に出る前口だが、小林もミドルを連打。ロープを背負った前口に組み付くと、飛び付き腕十字を鮮やかに極めてタップを奪った。

▼第2試合 3ロストポイント制 10分1本勝負
○KURO-OBI(トライフォース柔術アカデミー)
5分26秒 足4の字固め
●椎葉おうじ(フリー)

第2試合はKURO-OBI(トライフォース柔術アカデミー)vs椎葉おうじ(フリー)。椎葉は掌底と蹴りでKURO-OBIに組ませない。ミドルからボディへのニーリフトを叩き込んでダウンを奪った椎葉だが、KURO-OBIは低いタックルでテイクダウンを奪うと、素早く腕十字を仕掛ける。椎葉は腕が伸びる前にエスケープ。イマナリロールを仕掛けるKURO-OBIに対し、軽快なステップや自ら回転することで回避した椎葉は、ステップ式のミドルキック。KURO-OBIもなかなか椎葉を捕まえられないが、組み付いて引き込む。しかし椎葉は逆にアキレス腱固めを仕掛ける。KURO-OBIが仕掛け返そうとすると、椎葉は立ち上がって脱出。KURO-OBIがタックルを仕掛けたところに、カウンターで椎葉のミドルがヒットしてダウンを奪う。これで椎葉が2-1。蹴り足をキャッチしたKURO-OBIはアキレス腱固め。うまく脱出した椎葉だが、またの蹴り足をキャッチしたKURO-OBIは藤波式のドラゴンスクリューから足4の字固めを極めてタップを奪った。

▼第3試合 「上尾の虎」presents3ロストポイント制 10分1本勝負
○和田拓也(フリー/KING OF HARD HIT初代王者)
20秒 V1アームロック
●井上凌(全日本プロレス)

第3試合は和田拓也(フリー/KING OF HARD HIT初代王者)vs井上凌(全日本プロレス)。井上はゴングと同時にドロップキックを仕掛けていったが、かわした和田はすぐに井上の上になると、マット・ヒューズポジションから掌底を打ち降ろし、そこから一気にV1アームロックへ。逃げられない井上はタップ。ハードヒットデビュー戦で秒殺負けとなった井上は悔しさいっぱいの表情。和田はそんなあすなろ戦士の健闘を称えて座礼した。

▼第4試合 松本幼稚園presents柔術タッグマッチ 15分1本勝負
○関根シュレック秀樹(ボンサイ柔術)&松本崇寿(Physical Design Works)
11分47秒 腕ひしぎ十字固め
●ロッキー川村2(パンクラスイズム横浜)&ビッグジョー(Renzo Gracie Japan)

第4試合は関根シュレック秀樹(ボンサイ柔術)&松本崇寿(Physical Design Works)vsロッキー川村2(パンクラスイズム横浜)&ビッグジョー(Renzo Gracie Japan)の柔術タッグマッチ。フリーエスケープで行われるこの試合、いつも通りのボクシングスタイルで入場したロッキーだが、当然試合前にグローブとシューズは外すことに。ロッキーが外したグローブをさも重たいものを持つかのようなジェスチャーで拾ってみせるビッグジョー。なかなかお茶目なキャラのようだ。シュレックがジョーを挑発するが、先発はロッキー。黒い胴着に白帯姿のロッキーに対し、白い胴着に黒帯のシュレックは、いきなり背負い投げから腕十字へ。慌ててエスケープしたロッキーだが、シュレックは飛行機投げからレッグスプリットへ。悲鳴をあげたロッキーになおもアンクルホールドを仕掛けるシュレックだが、ロッキーは必死にエスケープ。見るからにダメージの大きいロッキーだが、タッチはしない。すると松本がしたからカニバサミで捕獲して三角絞めへ。これもエスケープしたロッキーだが、松本は巴投げから腕十字へ。悲鳴をあげながらエスケープしたロッキーは、松本がシュレックにタッチすると、ようやくジョーにタッチ。194cm・180kgのジョーは背負い投げを狙ったシュレックを押し潰す。上に乗られてただけで苦しそうなシュレックに、ギロチンチョークを仕掛けていったジョーだが、シュレックはどうにかエスケープ。するとジョーはロッキーから「レディ! セット! ゴー!」と指示され、条件反射的にタックルで松本を吹っ飛ばす。突進してきたシュレックもタックルでなぎ倒したジョーは、同時に突っ込んできたシュレックと松本をダブルラリアットで迎撃。ジョーの横四方をエスケープで逃れたシュレックは、胴タックルでジョーを押し込むとバックに回る。しかし腹回りがデカくてクラッチ出来ない。強引に投げようとするが、崩れてしまい再びジョーが上になる。10分が経過し、シュレックは送り襟締めを狙うが、ジョーは自軍のコーナーまで這って行きロッキーにタッチ。だいぶスタミナをロスしたシュレックにフロントネックロックを仕掛けていったロッキーだが、グラウンドに引きずり込んだシュレックはバックを取る。必死に腰を落としたロッキーだが、シュレックはラ・マヒストラルのような体勢から一気に腕十字を極めてタップを奪った。

▼第5試合 3ロストポイント制 10分1本勝負
○山田よう子(池口恵観大阿闍梨愛弟子)
1分47秒 TKO(レフェリーストップ)
●バンビ(フリー)

第5試合は山田よう子(池口恵観大阿闍梨愛弟子)vsバンビ(フリー)。般若心経で入場した山田は気合いの咆哮からリングイン。近づいてきたバンビにいきなり掌底でラッシュをかけた山田だが、バンビはそれでもなお前に出る。掌底の乱れ打ちで山田も後退するが、一旦離れた山田は気合いの咆哮からストレート掌底をバンビの顔面に何発も叩き込んでダウンを奪う。一気に組み付いていったバンビだが、山田が顔面に掌底を叩き込むと、思わずバンビが背を向けて逃げたためレフェリーが試合をストップ。勝った山田はその場で倒れ込み、なかなか立てない。どうにか立ってバンビの健闘を称えた山田はマイクを持つと、11年ぶりの復帰戦だったが、5日前に骨折をしたことを告白。主催者にも「ケガをした」としか伝えていなかったという山田だが、いままでお世話になった人に感謝を伝えるためにも、どうしてもこの試合に出たかったという。その上でセコンドについていた藪下めぐみと、2019年にタッグを組んで総合格闘技の試合をする予定だったが、コロナの影響で流れてしまったので、藪下とタッグを組んで総合の試合をやりたいとアピール。その藪下の肩を借り、足を引きずりながら引き上げていった。

▼ダークマッチ② 「茅ヶ崎のツバメ」presentsグラップリングルール 5分1本勝負(延長3分)
△SUSHI(フリー)
延長 時間切れ引き分け
△佐藤大地(HEAT-UP)

休憩時間中にはダークマッチ②として、SUSHI(フリー)vs佐藤大地(HEAT-UP)のグラップリングルールの試合が行われ、佐藤が中学生とは思えぬ落ち着いた試合運びを見せたが、延長でも決着がつかずドローに終わった。

▼セミファイナル 合同会社RYSKパートナーズpresents3ロストポイント制 10分1本勝負
△阿部諦道(浄土宗西山深草派)
10分00秒 時間切れ引き分け(残りポイント1-1)
△田村男児(全日本プロレス)

セミファイナルは阿部諦道(浄土宗西山深草派)vs田村男児(全日本プロレス)。グラウンドに持ち込んだ阿部はバックマウントから腕十字を仕掛ける。田村は腕が伸びた直後にどうにかエスケープ。片足タックルから俵返しを狙う田村だが、カメになって防御する阿部。しかし強引にぶっこ抜いて投げた田村は、立て続けにもう一発ブン投げてダウンを奪う。阿部の打撃に臆することなく掌底で応戦する田村は、阿部のタックルも切ってみせる。しかしスイープしてサイドを取った阿部。強引に立ち上がろうとする田村をガブった阿部は、ネックスクリューのような体勢でグラウンドに持ち込む。しかし上になった田村は掌底を打ち降ろす。スイープして上になった阿部だが、田村は下からネックロック。首を抜いた阿部は回転しながら足関節を狙うが、田村は素早く立ち上がる。ローリング掌底をヒットさせた阿部は、掌底を打ってきた田村にソバットから掌底を打ち抜いてダウンを奪う。田村は残り1ポイント。片足タックルからテイクダウンした田村はダンロックへ。ステップオーバーして腰を落とした田村は、何度もリング中央のほうに引きずっていくが、阿部は辛くもエスケープ。これで両者残り1ポイント。掌底の打ち合いでは阿部のほうが的中率が高いが、タックルを切った田村はフロントネックロックに捉える。阿部はアンクルホールドで切り返そうとするが、田村はバックに回ってスリーパー。しかし、ここで時間切れのゴング。引き分けに終わったが、阿部はまだまだ出来るとばかりにスクワットしてみせる。田村もスクワットで対抗するが、最後はお互いに座礼してから握手。

▼メインイベント 新太平洋運輸presents5ロストポイント制 15分1本勝負
△佐藤光留(パンクラスMISSION)
15分00秒 時間切れ引き分け(残りポイント3-3)
△渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)

メインイベントは佐藤光留(パンクラスMISSION)vs渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)。緊張感が漂う中、光留のミドルをキャッチして倒した渡慶次は、猪木−アリの体勢からストンピング。これはハードヒットでは反則のため、レフェリーがイエローカードを出して-1ポイント。謝った渡慶次と握手をした光留だが、組み付いた渡慶次をロープまで押し込むと頭突きをお見舞い。当然これも反則のため、光留にもイエローカードで-1ポイント。「これで1-1だ」とアピールする光留だが、渡慶次は蹴り足をキャッチしてテイクダウンすると、上になって掌底を打ち降ろす。光留もスイープするとボディにパンチを落とすが、渡慶次は立ち上がる。掌底からタックルを狙った光留だが、切った渡慶次はバックを取ってスリーパーを狙う。背後から顔面に掌底を入れる渡慶次だが、光留も背後の渡慶次の顔面に掌底。お互い容赦なく相手の顔面に掌底を叩き込んでいく。光留が立ち上がってスタンドになるとお互いにハイキック。ガードしの上からでも強烈さが伝わる衝撃。ニヤリと笑った光留は、渡慶次の蹴り足をキャッチしてアキレス腱固めへ。時計もヒールホールドで切り返すと、光留は上になって掌底を打ち降ろす。マウントを取った光留はボディへのパンチから顔面に掌底。渡慶次も下から掌底を打っていくが、頭を突き出して受け止めた光留は一気に腕十字。これで渡慶次はエスケープ。光留が4-3になったところで、組み付いて押し倒した渡慶次はマウント掌底。しかし光留は「全然効かない」と挑発。渡慶次は腕十字を仕掛けると、三角絞めにスイッチ。うまく脱出した光留は掌底で前に出る。だが、そこに渡慶次がカウンターで左フック気味に掌底を叩き込んでダウンを奪う。グラウンドに持ち込んだ渡慶次はフロントネックロック。首を抜いた光留は掌底を打ち降ろしていくが、渡慶次も下からアームロックを狙い、さらに顔面に掌底を打ち込む。だが、ここで時間切れのゴング。

精根尽き果てたように大の字に倒れる両者。しばらくしてから起き上がった光留は口の中を血で真っ赤にしながらも笑顔。渡慶次も座礼をすると、笑顔で「楽しかったです」と言って握手。マイクを持った光留は「途中から渡慶次選手の掌底で両目のコンタクトが外れて獣がどうか分かりませんでした。でもあなたのパンチは人間のものじゃないよ! だからこれからも言葉の通じる、プロレスラーなんだか格闘家なんだかラウェイファイターなんだかよく分からない渡慶次幸平でいてください。ハードヒット主催者からのお願いです。ただ、これが僕の大好きなプロレスであるだけで、これがプロレスのすべてだとは思わないでください。世の中にはもっととんでもなく頭のおかしい人がやっているプロレスがたくさんあって、すべてが渡慶次選手を持っています!(場内拍手)仮に『どうせプロレスなんでしょ?』つって、関係者がラウェイのときほど来なくても気にしないでください! 僕にはあなたと初めて会ったときに、その目を見て見えたんです! 蛍光灯を口にくわえ、瞼から魚のルアーを刺して垂らし、ニヤニヤ笑って後楽園ホールのバルコニーから飛び降りて、出禁になっているあなたが見えたんです!(場内拍手)『どうせプロレスなんでしょ?』って言った奴らが『なんだ、渡慶次君頑張っているらしいじゃないか』つって、ちょっとハスってチケット頼んでくるまで俺はあんたをこの興行に、そしてプロレスの興行に読み続けます。ちょっとフライング発表なんだけど、8月の21日は空いてるかい?」と尋ねると、渡慶次は「空いてます」と即答。それを聞いた光留は「ちょうどよかった。その日、神奈川県の川崎っていうところで何かあるみたいだから、昼から夜まで空けておいてください。これはマイクを通じて、僕が個人的に渡慶次選手に言ったことなので、皆様も全然気にしなくていいですけど、僕は8月21日! 川崎で何かあると思うので、よろしくお願いします。それはさておき、俺はプロレスで1個だけ嘘をついたよ。『全然痛くありません』って言ったけど、アレ本当に大ウソでした! めっちゃ痛かったよ! でもありがとう!」と、渡慶次に公開オファーをしてから健闘を称え合った。

<大会プロデューサー総括>
ーーまずは大会の総括を。

光留 あー、あー……目が見えないね。はい。何て言えばいいのかな……。今日、試合を組んだときにプロレスは渡慶次選手、1年が経つんですよ。で、(ハードヒットは)端くれとはいえプロレスの大会に出て、このままで終わってほしくなっていうのはあるし。それは引き込んだ人間の責任も少し感じているし。だからもっとハードヒットの中の大事なものをやってもよかったですけど、全試合、今日はよかったです! いい試合もよかったし、よくない試合もよかったんで。じゃあ俺の試合どうするってなって、渡慶次選手の目を見たら覚悟決まって。「よし、OK! 今日はこれだ!」って。もっとグラウンドで、得意な技もあったし、展開もあったと思うんですけど、関係ねえって思って。どんな練習より、インターネットで人を何十万人論破したってね、1回の試合に勝るものはないっていう経験値ってありますからね。

ーー今回が2022年一発目の大会でしたが、昨年は対抗戦があって、また違うフェーズに入ったかなという感じでしたが。

光留 だからアレがあると思ったから4月までやらなかったんですよ! したらね、まぁ……人には人の言い分があるんでね。私には関係ないです! ホント、図らずも1年前にリング上で聞いた「これ出来る?」ですよ。やりゃあいいってもんじゃないけど、出来てもいねぇ奴がぐちゃぐちゃ言うなって話。

ーーセミの阿部vs田村の試合は、若い二人がこれからのハードヒットというか、未来のハードヒットが見られた試合でしたが。

光留 よかったですし、今日個人的なMVPをあげるとしたら椎葉おうじ選手かな。彼には何て言うかな……ホント、オープニングで言ったんですけど、バイトみたいな目をしてる奴が多いって。それを言った奴はあまり好きじゃないですけど。でも「ああ、なるほどな」って思った。でも椎葉選手の目は違ったと思います。あの独特のステップも、物怖じせず行くところも、プロレスっていろんなものがあるんだってものを“知る”んじゃなくて“飛び込んでいく”覚悟もあったし。その先輩なんだから、阿部は。これから大変だと思うし。だからそれに向かっていくダンちゃんの潜在能力も考えたら、ぶっちぎりのセミだったんで、今日は。よかったと思いますね。

ーー次回大会の予定は?

光留 実は7月に予定しています。これは普段のハードヒットとちょっと違うやつ。あと8月21日は何かあると思っておいてください。

なお、この大会の模様はニコニコプロレスチャンネルでPPV生中継されたが、アーカイブは2022年5月7日まで視聴可能。
https://live.nicovideo.jp/watch/lv336669496

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