丸藤率いるノア軍と全面対抗戦のDDT軍に不協和音?遠藤、秋山とのタッグに樋口が「何でこの2人と組まなきゃいけないのか?」と不満げ

 CyberFightが5月10日、都内のホテルで記者会見を開き、傘下4団体(DDTプロレスリング、プロレスリング・ノア、東京女子プロレス、ガンバレ☆プロレス)による合同興行「CyberFight Festival 2022」(以下、CFF=6月12日、さいたまスーパーアリーナ)の全対戦カードを発表。DDTのKO-D無差別級王者・遠藤哲哉は秋山準、樋口和貞とトリオを結成し、ノアの丸藤正道、小峠篤司、稲村愛輝組と6人タッグマッチで全面対抗戦を行うことが決まったものの、DDT軍に不協和音が奏でられた。

 稲村は「対抗戦で戦えることを光栄に思います。ノアでやってきたことをすべて出して、必ず勝ちたいと思います。前々回の武道館(2021年2月12日)では、秋山さんと戦って、とても悔しい思いがあったので。そのリベンジも個人的にできたらと思っております」

 小峠は「ノアのジュニアがたくさん出ますけど、ここに入ったことは非常においしいと思っておりますので、当日はぶちかましてやります」と話した。

 大将格の丸藤は「DDTさんと絡むのは非常に久しぶりなんですけど、パートナーの稲村、小峠に関しては、こういうときの試合で絶対的な信頼もあります。これが対抗戦なのか交流戦なのか、どういう形になるのかは分かりませんが・・・。僕と秋山さんのようなオジサンは慎ましやかに、この試合をしたいと勝手に思ってます。若い選手の絡み、僕は非常に楽しみです」と語った。

 かたや、DDTのユニット・イラプションに所属する樋口は、ふだん敵対するバーニングの2人とのタッグに「何でこの2人と組まなきゃいけないのかな?という気持ちがあります。思うところはいろいろあるので。でも、組んだからには自分は自分のやり方でノアを倒しにいくので、この2人にはそれに付き合ってもらおうかなと考えております」と不穏な発言。

 これに対し、秋山は「ダメだよ。それじゃ。やっぱりDDTとして、ノアの象徴・丸藤選手が出てきてるんだから、3人でガチッと力を合わせて丸藤を倒す。それが一番だ。分かった?」と樋口を諭した。

 遠藤は「KO-D無差別級のカードが組まれなかったんですけど、僕自身はいつでも戦う準備はできていました。ただ、代わりにこういう刺激的なカードを組んでくださったので感謝したいと思います。個人としては、チャンピオンとして組まれたということで、狙うのは丸藤選手のクビ一つ。本人は慎ましやかに試合をしたいと言ってますけど、天才のクビを刈って、持って帰りますんで」と打倒丸藤を宣言。

 集中砲火を浴びる格好になった丸藤は「それはレスラー冥利に尽きる部分ではありますけど。俺のクビを狙ってる間に、僕のパートナーの2人がガッツリ主張してくれると思うんで。DDTの皆さんには“お気を付けください”と言いたいです。しかも、なんかそちら仲悪いんですか? もうこっちがもらったようなもんですね。勝手に仲間割れしてもらって構いませんし」とDDT軍の不安要素を突っついた。

 ここで、秋山が「オマエ(樋口)、俺ら3人でしっかり力を合わせて丸藤を叩くんだよ。力を合わせてやらないといけないんだよ。オマエがそうだったら、小峠ぐらいに勝つしかないだろ。オマエ、しっかりやれや」と言い聞かせるも、樋口はどこか不満げ。丸藤からは「秋山さんにこんな口を効くようなヤツを初めて見ましたけど、ひと安心ですね。僕らの勝ちですね」と断言されてしまった。

 この事態に王者の遠藤は「樋口は頭が中も外も硬いところがあるので、どうしましょうかね。あと1ヵ月くらいあるので、ちょっとずつプライベートとか、距離を縮めていきたいと思います」と苦笑するばかりだった。

 樋口はノアの5月30日、クラブチッタ川崎に参戦し、CFFで対戦する稲村愛輝と一騎打ちを行うことも決まった。

 また、会見冒頭に登壇した高木三四郎社長は「昨年開催したCFFが非常に評判がよく、“また開催してほしい”という声が、日本だけじゃなく海外からも来て。期待に応えるために今年も開催することにしました。日本だけじゃなく、WRESTLE UNIVERSEを通して、世界中のプロレスファンに伝わるようなメガイベントにしたいです。6月12日、CFFを楽しんでください」とコメントした。

【大会名】CyberFight Festival 2022
【日時】2022年6月12日(日) 開場12:00 開始14:00
【会場】埼玉・さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ

STARTING BATTLE KICKOFF~DDT提供タッグマッチ 15分一本勝負
マッスル坂井&納谷幸男 vs 高尾蒼馬&平田一喜

STARTING BATTLE 2~TJPW提供10人タッグマッチ 15分一本勝負
ハイパーミサヲ&愛野ユキ&らく&原宿ぽむ&猫はるな vs 角田奈穂&桐生真弥&宮本もか&遠藤有栖&鳥喰かや

STARTING BATTLE 3~DDTvsガンバレ☆プロレス対抗戦 15分一本勝負
坂口征夫&赤井沙希&岡谷英樹 vs 大家健&まなせゆうな&渡瀬瑞基

※STARTING BATTLEは13:00頃開始予定。

オープニングマッチ NOAHvsDDT対抗戦 20分一本勝負
岡田欣也&藤村加偉 vs 小嶋斗偉&高鹿佑也

第二試合 TJPW提供6人タッグマッチ 20分一本勝負
山下実優&伊藤麻希&長野じゅりあ vs 乃蒼ヒカリ&鈴芽&荒井優希

第三試合 DDT提供8人タッグマッチ 30分一本勝負
飯野“セクシー”雄貴&男色“ダンディ”ディーノ&今成“ファンタスティック”夢人&彰人 vs 高木三四郎&ケンドー・カシン&青木真也&堀田祐美子

第四試合 プリンセス・オブ・プリンセス選手権次期挑戦者決定4WAYマッチ 30分一本勝負
辰巳リカ vs 瑞希 vs 上福ゆき vs 渡辺未詩
※この試合の勝者が7月9日東京女子プロレス大田区総合体育館大会にてプリンセス・オブ・プリンセス王座に挑戦します。

第五試合 NOAH提供10人タッグマッチ 30分一本勝負
杉浦貴&藤田和之&マサ北宮&稲葉大樹&谷口周平 vs  マイケル・エルガン&イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr&レネ・デュプリ&サイモン・ゴッチ&Ⅹ
※この試合の「Ⅹ」は、6月7日プロレスリング・ノア後楽園ホール大会にて正体が明かされる。

第六試合 DDT提供8人タッグマッチ 30分一本勝負
HARASHIMA&吉村直巳&クリス・ブルックス&高梨将弘 vs 上野勇希&勝俣瞬馬&MAO&朱崇花

第七試合 NOAH提供6人タッグマッチ 45分一本勝負
ロブ・ヴァン・ダム&小川良成&HAYATA vs 清宮海斗&原田大輔&YO-HEY

第八試合 NOAHvsDDT対抗戦 45分一本勝負
遠藤哲哉&秋山準&樋口和貞 vs 丸藤正道&小峠篤司&稲村愛輝

第九試合 NOAHvsDDT対抗戦~スペシャルシングルマッチ 45分一本勝負
拳王 vs 佐々木大輔

セミファイナル プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合 30分一本勝負
<王者>中島翔子 vs 坂崎ユカ<挑戦者>
※第10代王者3度目の防衛戦。

メインイベント GHCヘビー級選手権試合 60分一本勝負
<王者>潮崎豪 vs 小島聡<挑戦者>
※第38代王者は初防衛戦。

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