【CyberFight】拳王がハードコアでの佐々木大輔との死闘制す!「DDTは文化系プロレスに自信、プライドをもて!」

CyberFightが6月12日、さいたまスーパーアリーナで傘下4団体(DDTプロレスリング、プロレスリング・ノア、東京女子プロレス、ガンバレ☆プロレス)による合同興行「CyberFight Festival 2022」を開催。第9試合では、ノアの反体制ユニット金剛のリーダー・拳王が、DDTの悪のユニット・ダムネーションT.Aの“カリスマ”佐々木大輔を「ハードコアマッチ~ノーDQルール」で制した。

 5月10日の対戦カード発表の記者会見で拳王が佐々木を襲撃し、火炎キックを見舞ってKOしたところから両者の遺恨がぼっ発。その後、ノアの同30日、クラブチッタ川崎では佐々木が試合後、スタンガンを使って拳王を逆にKOして遺恨が深まり、拳王が反則裁定なしのハードコアマッチを要求した。

 序盤は佐々木が得意のイス攻撃でリード。拳王がテーブル上からP.F.S.を見舞って、スリーパーで絞めると、佐々木のセコンドが介入。

 すると、両軍のセコンドが入り乱れた乱闘に発展し、船木誠勝が花道をチャリンコで走ってきて攻撃。

 拳王は火炎キックを狙うも、佐々木はスタンガンで阻止。佐々木が棺桶を出して、そのなかに画びょうをまいて、ボディスラムでたたきつけようとするが、逆に拳王に返された。

 その後、拳王がミドルキックを連打すれば、佐々木もミスティカ式クロス・フェースロックにいくも決められず。

佐々木がラダー上からのダイビング・エルボーを自爆すると、拳王は蹴りを連発。

最後はラダー最上段からのP.F.S.で佐々木にトドメを刺した。

 拳王は「これが本気でプロレスしてるヤツの実力だ。今日の相手、佐々木大輔、よかったよ。本当に佐々木大輔でよかった。アイツはDDTで一番物事を理解してる。アイツは学芸会プロレスを認めてる発言してるだろ? DDTの選手ども、学芸会プロレスでいいじゃねぇか? なんで保守本流のプロレスを求めてんだ? 学芸会って言ったら、引っかかるのか。文化系プロレス、テメエらそう言ってるんだろ? それに自信をもったらいいんだよ。オマエたちの色を出せばいいんだよ。学芸会、いや文化系プロレスに自信をもて。プライドをもて。テメエらが一番輝いていたときは文化系プロレスを追い求めてたときだろ? 何年か前から、新日本、ノア、全日本のプロレスに対抗しようと思うから、今の結果になったんだろ。この言葉を理解できないのは高木三四郎だけ。だから、この言葉を理解してる佐々木大輔でよかったんだよ」と持論を展開。

 さらに、拳王は「俺たちにイデオロギー闘争なんてないんだ。俺たちは保守本流のプロレス、強さを求めてる。アイツらは文化系。ベクトルが違うだろ? だから対抗戦なんてしなくてもいいんじゃねぇのか? それが(対抗戦の)結果かもしれない」と続けた。

 かたや、佐々木は「俺が今日何であんなヤツに負けたか分かるか? DDTなんか背負っちまったからだ。あんなもん背負わないで俺が個人で戦ったら、こんな結果にはなってないぞ。佐々木大輔の一生の恥だ。この恥を一生背負って生きていくぞ。(中嶋勝彦に失神KO負けした、遠藤)哲哉も一生分の恥をかいた。ノア、拳王、テメエらにはノーコメントだ。覚えとけ」と大荒れだった。

 また、DDT VSノアの対抗戦は、そのほかに2試合が行われ、遠藤哲哉、秋山準、樋口和貞組(DDT)VS中嶋勝彦、小峠篤司、稲村愛輝組(ノア)戦は、中嶋が遠藤にレフェリーストップ勝ち。小嶋斗偉、高鹿佑也組(DDT)VS岡田欣也、藤村加偉組(ノア)による若手対抗戦は、岡田が逆エビ固めで小嶋から勝利した。

 なお、スターティングバトル第3試合で行われた、DDTの武闘派ユニット・イラプション(坂口征夫、赤井沙希、岡谷英樹)とガンプロ(大家健、まなせゆうな、渡瀬瑞基)の全面対抗戦は、坂口が渡瀬をスリーパーで絞め落として快勝。試合後、渡瀬は「もう一丁勝負してくれ」と言うや、ハサミを取り出して、髪を切って再戦をアピール。

バックステージでイラプションがコメントしていると、渡瀬が現れバリカンで頭を刈ってリベンジ戦を直訴。坂口は「そこまでやるならやってやろう。舞台を用意しろ。オマエも誰か連れてこい」と受諾した。

【大会名】CyberFight Festival 2022
【日時】2022年6月12日
【会場】埼玉・さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ
【観衆】4891人

▼STARTING BATTLE KICKOFF~DDT提供タッグマッチ 15分一本勝負
マッスル坂井&○納谷幸男 vs 高尾蒼馬&平田一喜●
9分2秒 片エビ固め
※バックドロップ

▼STARTING BATTLE 2~TJPW提供10人タッグマッチ 15分一本勝負
ハイパーミサヲ&愛野ユキ&●原宿ぽむ&猫はるな&YuuRI vs 角田奈穂&桐生真弥○&宮本もか&遠藤有栖&鳥喰かや
9分10秒 片エビ固め
※スパインバスター

▼STARTING BATTLE 3~DDTvsガンバレ☆プロレス対抗戦 15分一本勝負
○坂口征夫&赤井沙希&岡谷英樹 vs 大家健&まなせゆうな&渡瀬瑞基●
10分20秒 TKO勝ち
※スリーパーホールド→レフェリーストップ

▼オープニングマッチ NOAHvsDDT対抗戦 20分一本勝負
○岡田欣也&藤村加偉 vs 小嶋斗偉●&高鹿佑也
11分45秒 逆エビ固め

▼第二試合 TJPW提供6人タッグマッチ 20分一本勝負
○山下実優&伊藤麻希&長野じゅりあ vs 乃蒼ヒカリ&鈴芽●&荒井優希
10分54秒 エビ固め
※Skull Kick

▼第三試合 DDT提供8人タッグマッチ 30分一本勝負
飯野“セクシー”雄貴&男色“ダンディ”ディーノ&今成“ファンタスティック”夢人&○西垣“コーチン”彰人 vs 高木三四郎●&ケンドー・カシン&青木真也&堀田祐美子
13分21秒 チキン勃つた固め

▼第四試合 プリンセス・オブ・プリンセス選手権次期挑戦者決定4WAYマッチ 30分一本勝負
○辰巳リカ vs 瑞希 vs 上福ゆき vs 渡辺未詩●
9分37秒 片エビ固め
※ミサイルヒップ。リカが7月9日東京女子プロレス大田区総合体育館大会にてプリンセス・オブ・プリンセス王座に挑戦。

▼第五試合 NOAH提供10人タッグマッチ 30分一本勝負
杉浦貴&藤田和之&マサ北宮&●稲葉大樹&谷口周平 vs マイケル・エルガン○&イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.&レネ・デュプリ&サイモン・ゴッチ&ティモシー・サッチャー
14分1秒 エビ固め
※エルガンボム

▼第六試合 DDT提供8人タッグマッチ 30分一本勝負
○HARASHIMA&吉村直巳&クリス・ブルックス&高梨将弘 vs 上野勇希&勝俣瞬馬●&MAO&朱崇花
14分29秒 体固め
※蒼魔刀

▼第七試合 NOAH提供6人タッグマッチ 45分一本勝負
○ロブ・ヴァン・ダム&小川良成&HAYATA vs 清宮海斗&原田大輔●&YO-HEY
12分3秒 エビ固め
※ファイブスター・フロッグスプラッシュ

▼第八試合 NOAHvsDDT対抗戦 45分一本勝負
●遠藤哲哉&秋山準&樋口和貞 vs 中嶋勝彦○&小峠篤司&稲村愛輝
6分20秒 TKO勝ち
※レフェリーストップ

▼第九試合 NOAHvsDDT対抗戦~ハードコアマッチ~ノーDQルール 時間無制限一本勝負
○拳王 vs 佐々木大輔●
21分28秒 片エビ固め
※P.F.S.フロム・ラダー

▼セミファイナル プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合 30分一本勝負
<王者>○中島翔子 vs 坂崎ユカ●<挑戦者>
14分57秒 片エビ固め
※ダイビング・セントーン。第10代王者が3度目の防衛に成功。

▼メインイベント GHCヘビー級選手権試合 60分一本勝負
<王者>●潮崎豪 vs 小島聡○<挑戦者>
21分11秒 片エビ固め
※ウェスタン・ラリアット。潮崎が初防衛に失敗、小島が第39代王者となる。

〈写真提供:CyberFight〉

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