【DDT】秋山準が「KING OF DDT」を制覇してKO-D無差別級王座獲り宣言!「トーナメントで勝ってベルト巻いて遠藤哲哉の前に立たなきゃいけない」

 DDTプロレスが「KING OF DDT 2022」開幕に先立ち、6月14日、東京・渋谷区のAbemaTowersで記者会見を開き、秋山準が同トーナメントを制覇した上でのKO-D無差別級王座獲りを宣言した。

 DDT最強を決める同トーナメントは同16日の東京・新宿FACEで1回戦、同19日の東京・後楽園ホールで2回戦、7月3日の後楽園で準決勝、決勝を行う。6月12日ののCFF(サイバーファイトフェス)で脳震とうを起こした同王者・遠藤哲哉は大事を取って欠場となり、1回戦の高梨将弘戦は不戦敗。遠藤は王者ながらトーナメントを欠場することで王座返上を申し出た。これに伴い、トーナメント優勝者が第79代王者に認定される。

 この緊急事態に遠藤がリーダーを務めるバーニングの参謀役・秋山が並々なる決意でトーナメントに臨む意向を示した。秋山は1回戦で坂口征夫とシングルでは初めて対戦する。

 秋山は「昨日までは坂口とは勝っても負けても、いい試合をしたいと思ってましたけど・・・。遠藤がベルトを返上したというのを聞いて、これはトーナメントに勝ってベルトを巻いて、彼の前に立たないといけない。この対戦はリーグ戦でもトーナメントでもどちらでもいいので、ぜひやりたいと思ってた待ち望んでいた戦いです。いい試合しましょう」と優勝を口にして、坂口との初の一騎打ちに武者震い。

 対戦する坂口は「いよいよ来たかって感じです。秋山準という人間を超えた竹下(幸之介)、樋口(和貞)、平田(一喜)、遠藤。超えた山の先に何があるのか見てみたい。秋山さんがジャンボ鶴田さんのジャンピング・ニーパットを使うなら、俺は(父の)坂口征二のジャンピング・ニーアタックを使います。男と男の自分のプライドを懸けて戦いたい」と力を込めた。

 この一戦の勝者は、MAO VS飯野“セクシー”雄貴の勝者と2回戦で対戦することになるが、秋山は“ハレンチ軍団”フェロモンズの飯野との激突をイヤがったのか、「MAO! 絶対勝てよ」と発言。坂口は「どっちでもいい。どっちが来ても、俺は別に何とも思わない」と話した。

 また、CFFで秋山、遠藤とタッグを組み、目の前で遠藤が脳震とうになった場面を見た樋口は1回戦で納谷幸男と対戦するが、「王者がこういうことになって、DDTを背負う、引っ張っていくという気持ちが強くなった。必ず上り詰めてDDTの強さの象徴として君臨したい。そして遠藤哲哉の気持ちも背負って、優勝してベルトを巻きたい」と初Vを期した。

納谷は「樋口さん、今の俺は強いですよ。今の自分を6・16新宿のメインイベントでアンタにぶつける。楽しみにしててください」と意気込んだ。

 樋口VS納谷の勝者は、1回戦が不戦勝となった高梨と2回戦で対戦するが、高梨は「3年ぶりの出場。久しぶりの選手、はじめましての選手といろいろいる。期間が空いてるから、前回とは全然別だという点では新鮮。DDTレギュラーでもない自分が出るというのは、KO-D(タッグ)巻いた実績があるからかなと思う。今(DDT)UNIVERSAL巻いて、ベルト巻くとチャンスも巡ってくる。優勝して、ベルト巻いて8・20大田区のメインに立つ。『WRESTLE PETERPAN』では1度もメインに立ったことないから、夢見ちゃおうかな」と話した。

 樋口、納谷のどちらが勝っても、2回戦で高梨は体格差のあるスーパーヘビーとの対戦になるが、「絶望的。でも、そういうなかで戦っていくのもプロレス人生。やられるのもプロレス人生。今年は巡り合わせや縁だったり、やれるんじゃないかと。だから勝っちゃおうかなと思います」と準決勝進出を見据えていた。

 なお、欠場する遠藤が出したコメントは以下の通り。「CFFという大舞台で不覚を取ってしまい、ファンの皆さんの期待を裏切る結果となってしまいました。自分自身に対してふがいなさを感じています。ただ結果は結果として受け止めて、前に進んでいかなければならないのだと思っています。復帰時期に関しては、医師や会社と相談して慎重に決めたいと思ってますので、現時点では未定です。DDTの最強を決める『KING OF DDT』トーナメントを欠場する自分が、KO-D無差別級を保持し続けることに違和感を覚えますのでベルトを返上させていただきます。申し訳ありません。もう少しだけ時間を下さい。またゼロから頂点に這い上がる遠藤哲哉の姿を、皆さまに必ずお見せします」。

※その他のエントリー選手のコメント

1回戦 HARASHIMA VS 岡谷英樹
HARASHIMA「優勝したら無差別のベルトが巻けるってことでチャンス来たなって感じてます。しばらく無差別のベルト巻いてないし、『KING OF DDT』も優勝できてないんで一気にいきたい。岡谷、髪を赤くしたら強くなるのか?と思ってたけど、髪が変わった以上に気迫を感じます。大事なのは気持ちだと思うんで、すごく楽しみにしてます。チャンピオンの遠藤が欠場になって、みんなで力を合わせて最高のトーナメントにしたい。(2回戦で吉村とのパートナー対決を希望する?)彼は練習して努力して成長してるのは身近で見て分かってるので、そうなったらうれしい」

岡谷「誰も俺が勝つと思ってないだろ。負けねぇよ。勝って、みんなの見る目を変えさせてやるよ。勝ち進んでいけば、同じユニットの坂口さん、樋口さんと当たることもあるだろうから。そのときは、あの2人を踏み台にして、俺が優勝を狙う」

1回戦 吉村直巳VSクリス・ブルックス
吉村「今年で5回目。過去1回戦負けが3回、2回戦負けが1回。シングルで全く結果残せてません。偉そうに優勝目指しますとか言えなかった部分があります。でも、CFFを経て、このトーナメントで自分は変わります。今年は僕が優勝して、DDTを支える一人になってみせます。今年は自分がDDTでトップにいくんで。(2回戦でのパートナー対決は)もちろん2回戦はHARASHIMAさんとやりたい。HARASHIMAさんは勝ち上がると思いますけど、僕はクリスで油断できないし、先を考えてる余裕がないので、まず勝ち上がって。そして、(HARASHIMAさんに)このトーナメントでは僕が勝たせてもらう」

クリス「僕は3回目。毎年1回戦負け。だから今年は1回戦に集中します」

1回戦 上野勇希VS KANON
KANON「DDTに参戦して2ヵ月。(6人タッグの)ベルトも巻いたし、まだ誰にも土つけられてない。やっと個人で結果を出すチャンスが来て楽しみ。俺のなかの基準は楽しいか楽しくないかなんで。勝ったら楽しい、負けたら楽しくない、それだけ。1回戦の上野は前菜みたいなもんなんで、2回戦のメインディッシュを楽しみにしてます」

上野「5・1横浜武道館で遠藤さんに負けて悔しかった。完敗しました。CFFからたくさん考えました。その結果トーナメントに優勝して、その先にあるDDT最強を目指したい」

1回戦 佐々木大輔VS火野裕士
佐々木「優勝するのは佐々木大輔以外にいないだろう。1回戦、火野裕士、マイ・ベスト・フレンド。ここは奇跡の勝利。そして2回戦、KANONと事実上の決勝戦。俺とオマエで決勝だ、勝ち上がってこいよ。ちょっくら優勝してきます。(無差別級王座が懸かるが?)DDTで巻くのにふさわしいのは佐々木大輔しかいないだろ」

火野「友だち言うてくれたね。ついこの間まで、ダムネーションで組んでたのに知らん間に解散して、知らん間に新しいチームつくって。ワシはそのチームに入ってなくて。分かるか、この気持ち? 今まで友だちや思ってたヤツが知らん間に友だちじゃなくなる。いじめやぞ。その恨みを大ちゃんにぶつけて。マイ・ベスト・フレンド言うてくれたけど、1回戦ボコボコにするわ。(ベルトは)しばらく巻いてないからほしいな。1回戦で大ちゃんをボコボコにすることばかり考えていたけど、上目指さないといかんな。優勝します」

MAO VS飯野“セクシー”雄貴
MAO(飯野に奇声を発せられて)「今林(久弥GM)、オマエか、これ組んだヤツは? なんでセクシーなんだよ。俺のトーナメントは終わりました」とうなだれた。

飯野「アイアム・キング・オブ・セクシースター!」

〈写真提供:DDTプロレスリング〉

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