【東京女子】「東京プリンセスカップ」が7・16両国で開幕!山下実優が優勝宣言も、くじ運の悪さで“不安要素”のぞかせた!?

 東京女子プロレスが7月11日、東京・渋谷区のAbemaTowersで夏の最強決定シングル・トーナメント「第9回東京プリンセスカップ」に向け、公開で組み合わせ抽選会と記者会見を行い、山下実優が優勝を宣言するも、くじ運の悪さで“不安要素”をのぞかせた。

 2014年にスタートした同トーナメントは、今年は20選手がエントリー。前年覇者の伊藤麻希は決勝戦が行われる日(8月14日)に米GCWより参戦オファーがあり、「今は海外で活動することでTJPWに貢献したい」との本人の意向を踏まえ不参加。長野じゅりあはスケジュールの都合により出場しない。

 7月16日、同17日の東京・両国KFCホールで1回戦、同18日の両国、同23日の東京・新宿FACEで2回戦、同31日の東京・大手町三井ホールで準々決勝、8月13日の東京・後楽園ホールで準決勝、同14日の同所で決勝を行う。準々決勝終了後、準決勝の組み合わせを決定する。

 会見では抽選で組み合わせが決まった後、各選手が意気込みを述べた。なかでも、団体創設時より“エース”と呼ばれ、頂点ベルトのプリンセス・オブ・プリンセス王座に3度戴冠しながらも、同トーナメントでは過去、優勝はおろか決勝進出も果たせていない山下は“9度目の正直”を狙っているが、1回戦(7・16)の相手が苦手とする“曲者”のハイパーミサヲに決定。山下は2016年の第3回大会でミサヲに敗退。2020年の第7回大会では勝利しているものの、ミサヲに対する苦手意識が拭えず。トーナメントそのものが苦手といわれているだけに不安要素が隠せず。

 山下は「相変わらずのくじ運の悪さで、初戦がミサヲ。トーナメントでは1回目で負けて、2回目は取り返してるんですけど、最近のミサヲは破天荒さプラスちょっと危険というか。ハードな面も混ざってきてるんで、ちょっと危ないかなって思うんですけど。今年こそ優勝狙ってるんで、秒殺狙いで、一発目は蹴りでいきたいと思います。っていう作戦で!」と作戦までばらしてしまって、渋い顔。

 ミサヲは「私こそ当たりたくなかった。こっちのセリフだよって。山下さんと当たりたい人なんて誰もいないです。私、ラッキーセブン(7番のくじ)を引いたということは、山下さんに勝てるような気がしてきた。ちゃんと対策していけば、100点満点で勝てるなって、急に自信出てきました。勝ったと想定して、次がらくと当たるってことで、こっちのほうが警戒したい。惑わす力が強いので。1回戦はテスト対策をちゃんとして勝って、次戦は頑張ります」と自信を見せた。

 また、プリプリ王者の中島翔子は1回戦(7・16)で猫はるなと対戦。勝った場合、7・23で難敵の瑞希と激突する。中島は「(7・9)大田区大会は、予想外の出来事もあって、東京女子全体のレベルアップを改めて感じた。今回のトーナメントも全然読めないので、一人ひとり真剣に向き合ってていねいに戦っていきたい。個人的には、体型の近い猫には、私をお手本にしてほしいと思ってるので、これをチャンスだと思って、いっぱい吸収してほしい」と気を引き締めた。猫は「初戦から中島さんなので、ちょっとビビッてたんですけど、真剣に全力で勝ち上がる気持ちでいきたい」と話した。

 なお、昨年に続き2度目の出場となる荒井優希(SKE48)は1回戦(7・16)で桐生真弥と激突。勝ち上がれば、7・18で元インターナショナル・プリンセス王者の乃蒼ヒカリとの対戦となる。荒井は「去年初めてトーナメントに出て、初戦で負けてしまったので、今年は一つでも上に進んで、ヒカリさんの元に私がいきたいと思います」と1回戦突破を誓った。対戦する桐生は「荒井ちゃんはこの前タッグベルトを獲りましたし、元から注目度は高かったと思うんですけど。さらに注目度が高まってると思うので、私にとってもこの機会はチャンスだと思って、精いっぱい勝ちにいきたい」と語った。

<そのほかの出場選手コメント>

☆7・16両国 1回戦~(4)原宿ぽむVS宮本もか

原宿「2人(宮本、鈴芽)よりパイセンなんで。勝って、上のまた強い人たちと戦って勝ちたいと思います。シードがよかった。この気持ちを試合にぶつけていこうと思います」

宮本「初戦がぽむさんで、勝ち進んだら鈴芽さん。先輩なんですけど、先輩超えを目指して、一つでも勝ち進めるよう頑張りたいと思います」

☆7・17両国 1回戦~(5)遠藤有栖VS渡辺未詩

遠藤「場所的にはラッキーなとこにいる? いや、いない。相手はラッキーじゃないけど、勝てば一気に上にいくので頑張りたいと思います」

渡辺「この夏は優勝を目指したいと思ってます。有栖は(7・9)大田区でものすごく成長してる姿を見たので、気はゆるめず、しっかり勝てるよう頑張りたい。勝ち上がりがラッキーな位置なので、このラッキーもつかんで上を目指したい」

☆7・17両国 1回戦~(6)角田奈穂VS愛野ユキ

角田「誰が相手でも絶対に勝ってやろうと思ってたんで。ユキちゃんとはやり合ってることが多いなって記憶で、見る人も“どっちなんだろう?”って思ってると思うんですけど、私が勝ちます」

愛野「去年、7分(?)1本勝負でドローだった。しかも最後危なかったので、もうそのような結果にはしたくないので。今、気合もパワーも満点なので。それを全部ぶつけて勝ちたい。私たちの山にはシードがあるので、その先には化け物みたいな人(山下)、すごい怖い人(ミサヲ)、もっと怖い人(らく)が潰し合ってくれるので。そこが戦ってるのを見て対策を練って、準々決勝、準決勝、優勝まで進んでいきたい」

☆7・17両国 1回戦~(7)鳥喰かやVS坂崎ユカ

鳥喰「厳しい戦いになると思うんですけど、気持ちで負けないよう全力を出して、いい試合をできるように頑張りたい」

坂崎「鳥ちゃんはまだまだいろんな可能性を秘めてる選手なので、十分に遊んでいきたいと思います」

☆7・17両国 1回戦~(8)上福ゆきVS辰巳リカ

上福「トーナメントとか、タイトルマッチとかすごい嫌いだし、やだなって言ってきたんですけど。怖いからやだとか言わずに、しっかりもっとちゃんと向き合って頑張っていこうと思います。この夏、デビュー5周年になるんです。今年は頑張ろうと思います」

辰巳「(7・9)大田区のメインを経て、超進化を遂げたと思うし、怖いものは何もなくなりました。かみーゆ(上福)もいいこと言ってたし、ヤル気で来ると思うんですけど。楽勝はできないと思うから、辛勝でもなんでもいいから勝ち進んで。私はトーナメントには縁がないんで、今年こそ夏の覇者になってやります。そしてまた連続でベルトに挑戦します」

☆7・18両国 2回戦~(9) (2)山下実優VSハイパーミサヲの勝者 VS らく

らく「どっちが来ても惑わせて勝ちたいと思います」

☆7・18両国 2回戦~(10) (3)桐生真弥VS荒井優希の勝者 VS 乃蒼ヒカリ

乃蒼「なかなかトーナメントで結果を残せたことがなかったので。毎年、今年こそはって言ってるんですけど。ホントに結果を残さなきゃいけないって焦りはある。絶対に勝ち進んで、2回戦で勝てば、(坂崎)ユカさんと当たれるかもしれないので。そこまでは絶対に勝ち進んで、それ以降も勝ち進んでいけるよう頑張ります」

☆7・23新宿 2回戦~(11) (1)中島翔子VS猫はるなの勝者 VS 瑞希

瑞希「タッグのベルトは落としてしまったんですけど、まだまだいろんなことをあきらめてない。シングルで叶えたい夢もたくさんある。このブロックに翔子さんがいるのはすごくチャンスだと思うので。私は一人じゃないと思って、今年も優勝を目指したい」

☆7・23新宿 2回戦~ (12) (4)原宿ぽむVS宮本もかの勝者 VS鈴芽

鈴芽「シードは鈴芽です。やったー! ぽむさんとはシングルしたことないし、何してくるか分からなくてめっちゃ苦手なんですけど。勝ち上がってきたら、まっすぐぶつかりたいと思う。もかは最近めちゃくちゃ勢いがあって恐ろしい存在だなって思ってるので。どっちが来ても恐ろしいなと思ってます。でも、そっちの2人(上福、辰巳)とも戦いたいので。どっちが上がってくるか分からないですけど、先輩たちと戦うのを目指して勝ち抜きたいと思います」

☆7・31大手町 準々決勝

(5)の勝者 VS (11)の勝者
(6)の勝者 VS (9)の勝者
(7)の勝者 VS (10)の勝者
(8)の勝者 VS (12)の勝者

〈写真提供:東京女子プロレス〉

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