【DDT】KO-D無差別級王者・樋口和貞が遠藤哲哉に豪快勝利で初防衛!9・25後楽園で竹下幸之介とV2戦へ

 DDTプロレスが夏のビッグマッチ「WRESTLE PETER PAN 2022」(8月20日、東京・大田区総合体育館)を開催。KO-D無差別級王者・樋口和貞が前王者の遠藤哲哉を破り、初防衛に成功。9月25日、東京・後楽園ホールで竹下幸之介の挑戦を受けることが決まった。

 遠藤は6月12日の「サイバーファイトフェスティバル」(さいたまスーパーアリーナ)で中嶋勝彦の張り手を食って、脳震とうを起こし、シングル最強を決めるトーナメント「KING OF DDT」を欠場し王座を返上。同トーナメントを制した樋口が王座を戴冠し、初防衛戦の相手に遠藤を指名した。

 序盤、樋口が場外でビッグブーツを見舞い、チョップ連打、アバランシュ・ホールドで先制すると、遠藤もサスケスペシャル、ゆりかもめ、ライガーボムで応戦。

 樋口は雪崩式かんぬきスープレックス、ドクターボムで追い込むと、遠藤はカナディアン・デストロイヤー、エクスプロイダー、旋回式トーチャーラックボム、そしてバーニングスター・プレスを繰り出して決めにいくも、樋口はブレーンクローで絞め上げ、立ち上がって投げ捨てた。

 続けて、ドロップキック、張り手、ぶちかましで遠藤はダウン。なんとか立った遠藤に樋口はラリアット3連発、ぶちかまし、ブレーンクロー・スラムでトドメを刺した。

 特別立会人の小橋建太氏からベルトを巻いてもらった樋口は退場しようとする遠藤に「遠藤さん! ここからだ。いろんなことがあったけど、俺たちは今日リングに立った。またやろう!」と言葉を投げかけた。

 ここで今林久弥GMがリング上がり、次期防衛戦が9・25後楽園になることを告げ、戦いたい相手を問うと、樋口は「竹下幸之介を指名する。このベルトを懸けて、俺と勝負してくれ」とアピール。リングに上がった竹下はにらみ合って「樋口、勝負しよう」と受諾し、両者による王座戦が決まった。

 バックステージで樋口は「今日は俺の勝ち。白黒ついた。ただ、今日このリングに遠藤哲哉が立った。それが一つの答。次やったら分からない。遠藤哲哉とビッグマッチでやれてよかった。遠藤さんはハイフライヤーという目で見られてるけど、力も強いし。樋口和貞の土俵に乗ってた部分はあったと思います。そこの土俵では負けられない」と話した。次期挑戦者については、「あの人はDDTの強さの象徴だったんじゃないですか。いろんなKO-Dのチャンピオンがいて、自分が出てくる前の強さの象徴。それを倒さないかぎり、本当の意味でDDTの強さの象徴にはなれない」と竹下を指名した理由を明かした。

 王座返り咲きがならなかった遠藤は「完敗です。強かった。樋口は暫定王者なんかじゃない。真の第79代王者です。俺自身、今日のメインのリングに立つまで平坦な道のりじゃなかった。それを踏まえてもすべて背負った樋口和貞が俺を上回った。それが今日の結果」と振り返った。

 次期挑戦者に決まった竹下は「帰ってきて早々、チャンピオンの樋口から勝負してくれと言われたので勝負しようと。今日のメインを見ても、世界に誇れるKO-D無差別級選手権だったと思ったので。樋口とタイトルマッチするのが楽しみです。僕がチャンピオンだったとき、1度も樋口とタイトル戦はやってないと思うので。トーナメント、リーグ戦では戦いましたけど、タイトル戦はまた違いますから。KO-D無差別のベルトを米国に持っていくんじゃなく、持って帰るという気持ちなんで。次はチャンピオンとして米国に行こうかなと思います」と王者としての再渡米を期した。

 また、DDTシングル最強決定リーグ戦「D王 GRAND PRIX 2022」の開催が決定。11・1後楽園から11・18後楽園まで公式戦を行い、12・4後楽園で優勝決定戦となる。40歳未満の選手12名が参加し、2ブロック制で争う。昨年に続き、小橋氏が大会実行委員長に就任する。「今DDTは若い選手が伸びて増えてきた。20代の選手はなかなかエントリーすることが少なくて、40歳未満と限らせていただきたい」(高木三四郎社長)、「G1、チャンピオン・カーニバル、N-1に負けない熱い大会にしたいという、去年そういう思いを聞いて、熱い試合が多くて。今年も同じコンセプトで熱い戦いにしたいということで」(小橋氏)。

 なお、12月29日にTOKYO DOME CITY HALLに初進出し、タレントのLiLiCoがスペシャルアンバサダーに就任することが決まった。LiLiCoの提案により、つまらないと感じた観客にはチケット代金全額を返金する。さらにLiLiCoが同大会で「肛門爆破やらせてください」と志願も、今林GMが止め、社内で検討することになった。

【大会名】WRESTLE PETER PAN 2022
【日時】2022年8月20日(土)
【会場】東京・大田区総合体育館
【観衆】1250人(満員)

▼オープニングマッチ 30分一本勝負
岡田佑介&○高鹿佑也&イルシオン vs 小嶋斗偉&石田有輝●&正田壮史
9分11秒 変形ストラングルホールド

▼第二試合 3WAY6人タッグマッチ 30分一本勝負
飯野“セクシー”雄貴&男色“ダンディ”ディーノ&○竹田“シャイニングボール”光珠 with 今成“ファンタスティック”夢人 vs 火野裕士&納谷幸男&スーパー・ササダンゴ・マシン vs 大鷲透&平田一喜●&アントーニオ本多
12分18秒 TKO勝ち
※セクシーベイブリッジ→レフェリーストップ

▼第三試合 スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負
●吉村直巳&梅田公太&奥田啓介 vs HARASHIMA○&坂口征夫&岡谷英樹
12分44秒 体固め
※蒼魔刀

▼第四試合 川松真一朗デビュー戦~東京都議会議員vs文京区議会議員 30分一本勝負
●川松真一朗&高木三四郎&高尾蒼馬 vs 西村修○&大石真翔&彰人
14分47秒 足4の字固め

▼第五試合 スペシャルミックストタッグマッチ 30分一本勝負
秋山準&○赤井沙希 vs クリス・ブルックス&朱崇花●
15分21秒 腕極め三角絞め

▼第六試合 DDT EXTREME選手権試合~スペシャルハードコアマッチ 60分一本勝負
<王者>○ジョーイ・ジャネラ vs 勝俣瞬馬●<挑戦者>
18分56秒 体固め
※デスバレードライバー・オン・ザ・有刺鉄線ボード&テーブル・フロム・ラダー。第55代王者が初防衛に成功。

▼第七試合 DDT UNIVERSAL選手権試合 60分一本勝負
<王者>●高梨将弘 vs 上野勇希○<挑戦者>
14分26秒 片エビ固め
※WR。高梨が2度目の防衛に失敗、上野が第8代王者となる。

▼セミファイナル DDT旗揚げ25周年記念スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負
○竹下幸之介&MAO&ヤス・ウラノ vs ディック東郷&佐々木大輔&KANON● with MJポー&藤田ミノル
20分41秒 片エビ固め
※ジャンピング・ニー

▼メインイベント KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負
<王者>○樋口和貞 vs 遠藤哲哉●<挑戦者>
25分24秒 体固め
※ブレーンクロー・スラム。第79代王者が初防衛に成功。

〈写真提供:DDTプロレスリング〉

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