【追悼コラム】最後まで「勇気と元気」を送り続けたアントニオ猪木さん

10月1日(土)、心不全で逝去されたアントニオ猪木さん(享年79歳)。

訃報を知り週が明けても心の整理がつかないまま仕事に向かった人も多いだろう。

筆者もまたその一人である。

報道番組や多数のメディアで特集が組まれるなど、多くの人々に愛された猪木さん。

猪木さんについての思い出は皆それぞれ心の中に「アントニオ猪木」があり、ある時はリング上で戦う“プロレスラー”として、そしてある時は“政治家”として、またイラクでの人質解放の時は“国民の英雄”として、多くの人々から絶大な支持を受けてきた。

その偉大な足跡は改めて各所に知れ渡り、日本のみならず世界中から弔意が示されている。

【2022年2月開催のシンニチイズムより】

【2022年2月開催のシンニチイズムより】

1972年3月、新日本プロレスを設立した猪木さんは多くの弟子を育ててきた。

猪木さんの訃報を受け、一番弟子である藤波辰爾は自身のTwitterで心境を綴った。

▼藤波辰爾(Twitter)より

「16歳で出会い68歳になった今でもあなたは私のヒーローです。生まれ変わってもまた、あなたの側に。あなたの記憶を胸に今日もリングに上がってきます。心からの感謝と愛と哀悼の意を捧げます。
本当にご苦労様でした。どうかどうか安らかにお休みください。ありがとうございました。

藤波辰爾」

同じく猪木さんの弟子であり、“革命戦士”と呼ばれ激しく立ち向かった長州力氏が自身のTwitterで現在の気持ちを綴った。

▼長州力(Twitter)より

「やっと解放されましまね。
リングを降りても貴方は
闘魂アントニオ猪木でした
まさに闘魂そのものでした。
猪木さんどうか安らかに
お休みになって下さい。

私の中での昭和のプロレス
時代はこれで終わりたいと思いますが、まだ藤波辰爾
選手が頑張ってます
最後まで見届けます。

合掌

長州力」

また新日本プロレスでデビューし、その後UWFを背負い猪木さんと対峙し“格闘王”と呼ばれた前田日明氏が自身OfficialのTwitterで現在の気持ちを綴った。

▼前田日明氏Official(Twitter)より

「慟哭

いつも黙って背中で語り行動する人でした。

猪木寛至と同時代を過ごせた事が幸運でした。

とんでもなくお世話になりました。

有難う御座いました。

長い間お疲れ様でございました。

御冥福を衷心よりお祈り申し上げます。

前田日明」

そして闘魂三銃士と呼ばれ来年に引退を控える“プロレスリングマスター”武藤敬司が自身のTwitterで現在の気持ちを綴った。

▼武藤敬司(Twitter)より

猪木さんが亡くなった。
走馬灯のように数々の思い出が溢れてくる。
きっと俺の中にも猪木イズムが流れている。。
「来年の引退まで精一杯頑張っていきます!」

心よりご冥福をお祈りいたします。

アメリカマット界のスーパースターとして長らく活躍した“超人”ハルク・ホーガンさん

▼ハルク・ホーガン氏(Instagram)より

「レスリングキャリアの半分を新日本と働いたみたいで、何年経って合格され日本のバスに乗って旅行し、運動して、生活して、時にはアメリカ人と戦った、猪木は本当に一番だった、兄弟よ、愛してるよアックスボンバー」

 
 
 
 
 
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また北朝鮮で19万人もの観衆の中で猪木さんと名勝負を展開したアメリカマット界のもう一人のスーパースター“狂乱の貴公子”リック・フレアーさん

▼リック・フレアー氏(Instagram)より

「アントニオ猪木、安らかに眠れ! 素晴らしい試合と思い出をありがとう、友よ! 」

 
 
 
 
 
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“燃える闘魂”アントニオ猪木として数々の名勝負を展開し、多くのタイトル歴を誇る猪木さんのマット界での功績は計り知れない。

終生のライバルであるジャイアント馬場さんとのBI砲、ストロング小林さんとの日本人対決、ウイリアム・ルスカをはじめとする異種格闘技戦シリーズ、プロボクシング現役世界王者のモハメド・アリとの世紀の一戦、アンドレ・ザ・ジャイアントやハルク・ホーガンなどの強豪外国人、日本人師弟対決など数多くのレスラーや格闘家と死闘を展開してきた。

その戦いの一挙手一投足にファンは酔いしれ、今も興奮と感動を覚えている方も多いだろう。

「あの試合は凄かった。」

「猪木が死んでしまうと思った。」

「猪木の目が狂気に満ちている。」

怒りの表情で対戦相手に鉄拳を振るう姿に興奮し、相手の力を最大限引き出し、それを制する猪木さんのファイトスタイルにファンは熱狂した。

当時、現役レスラー時代の猪木さんを熱心に信奉するファンは“猪木信者”と呼ばれていた。

猪木さんが出場する場所にはどこにでも現れ、「猪木さんの為ならどんな事でもできる」そんな熱狂的なファンが猪木さんの周りには沢山いた。

今回の訃報を受け、猪木さんのTwitterには沢山のメッセージが送られている。(一部抜粋)

▼アントニオ猪木(Twitter)より

「これまで長い間、本当に本当にありがとうございました。言葉では言い尽くせない思いが溢れています。」

「最期までアントニオ猪木だった。」

「たくさんの元気、勇気を頂きました」

「日本中に感動と元気をありがとうございました。」

「本当に長い闘病生活お疲れさまでした。天国でもお元気でいてください。」

「燃える闘魂は永久に不滅です。」

「ずっと、戦い続けて、生きざまを見せてくれた。ありがとう!」

「猪木さんの生き方をお手本にこれまで人生を送ってきました」

「貴方の勇姿は忘れません!」

「子供の頃のヒーローでした 素晴らしい世界を創り 残して下さってありがとうございます。」

「まだまだ 猪木さんの「元気ですかー!」が聞きたかった。」

そんな猪木さんは闘病生活中でもYouTubeを通じてファンにメッセージを送り続けた。

▼アントニオ猪木「最期の言葉」

ベットに横たわる猪木さんの姿に、動揺し衝撃を受けた方も多かったと思われる。

世界で一番強い男「アントニオ猪木」の晩年の様子を映すことに異議を唱える人も多い。

しかし、それでも猪木さんはYouTubeというメディアを通じて、今の自分の姿を見せて「勇気や元気」が届けられるのであれば、ありのままを見て欲しいと語った。

そんな猪木さんを称して「ストロングスタイル」や「猪木イズム」と呼ばれる言葉が脳裏をよぎる。

“逆境に立ち向かう勇気と元気”を最後まで送り続けた猪木さん。

猪木さんが逝去し「心に穴が開いてしまった」そう思う人は多数いるだろう。

人生に迷った時、寂しい気持ちや悲しい気持ちになった時は、是非この言葉を思い出してほしい。

「元気ですかー!!元気があれば何でもできる!!!」

猪木さんが引退式で語った言葉を改めて噛みしめたい。

▼1998年(平成10年)4月4日、東京ドーム・引退セレモニーでのマイク

「私は今、感動と感激、そして素晴らしい空間の中に立っています。心の奥底から湧き上がる皆様に対する感謝と熱い思いを止める事ができません。

カウントダウンが始まってからかなりの時間がたちました。いよいよ今日がこのガウン姿が最後となります。

思えば右も左もわからない一人の青年が、力道山の手によってブラジルから連れ戻されました。それから38年もの月日が流れてしまいました。

最初にこのリングに立った時は興奮と緊張で胸が張り裂けんばかりでしたが、今日はこのような大勢の皆様の前で最後の御挨拶ができるということは、本当に熱い思いで言葉になりません。

私は、色紙にいつの日か闘魂という文字を書くようになりました。それを称してある人が燃える闘魂と名付けてくれました。闘魂とは己に打ち克つ、そして戦いを通じて己の魂を磨いていくことだと思います。

最後に私から皆様にメッセージをおくりたいと思います。

人は歩みをとめたときに、そして挑戦をあきらめた時に年老いていくのだと思います。

この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ。行けばわかるさ。アリガトー!」

【2022年2月開催のシンニチイズムより】

勇気と元気を送り続けた “燃える闘魂” アントニオ猪木の魂は、50周年を迎えた新日本プロレスをはじめとするレスラーに受け継がれ、そしてこれからも皆の心の中で生き続ける。

最後まで沢山の人々に多くの感動を有難うございました。そして安らかにお眠りください。

<プロレスTODAY総監督:山口義徳>

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