【グレート-O-カーン特別インタビュー】『帝国書記官のおしごと』待望の書籍化!金言炸裂「これを買って帝国民入りし、納税せい!!」

④女児を助けた勇気ある行動について  
 同じような行動をしたいが勇気が出ない人にアドバイスを一言

--素晴らしいですね。そして、そのオーカーン選手が正義を貫いた「パンケーキあるけど食うか?」という、女児を助けた本当に勇気ある行動。これは各メディアにも賞賛されて、一般の方々にもプロレスラーの強さ、正義が知らしめられたと思います。同じように行動したいけど勇気が出ない人もいると思いますが、見て見ぬフリをしてしまう人たちにアドバイスをお願いします。

「まずは筋トレでもしろよ」と言いたいけれども、筋肉がついたとしても簡単な話じゃないんだろう。あの時は身体が勝手に動いたけども、やっぱり心持ちだよな。もしあの時見捨てていたら、心の中につっかえが残る。人生って常に天秤なんだよ。どっちに寄せるかっていうかんじなんだけど、「助けたい」って思ったんなら助けるべき。で、その方法、つまり道筋だよ。自分が行かなくても、大声をあげて「何やってるんですか!!」とか。その方法を頭の中に思い浮かべておくだけで違うんじゃないか。

--ちょっとした一歩を踏み出す勇気が人助けにつながるということですね。

警察に電話、救急車に電話。それだけでも変わるんだから、それは誰にでもできるだろう。あとはちょっと未来を考えるというか、「ここを見捨てたら、一生心につっかえが残るな」と思えば、後悔がない行動を選べるんじゃないか。

--ありがとうございます。本当にいい言葉が出てきているなと思います。

⑤本の発売についてUNITED EMPIREメンバーからはどのような反応があったか?

--この本の発売について「UNITED EMPIRE」の他のメンバーから何か反応はありましたでしょうか?

ない!(笑)

--(ジェフ)コブ選手や(アーロン)ヘナーレ選手からは…

なにもない!本を出すのを知らないかもしれない(笑)

--KENTA選手のように試合やバックステージコメントでアピールというのは今後考えないですか?

ないな。これは流儀として、外のものをプロレスにあまり持ち込みたくはない。リングのオーカーンが大元だから。あれは絶対崩しちゃいけない。たまに「アニメで出た技を使ってください」って言われるけど、オリジナルじゃないから使わない。そういう意味で「大空スバル式羊殺し」だってすごく特別だったんだよ。

--なるほど。

煽りではずっと本の話もしてたけど、本筋では使わない。だから「UNITED EMPIRE」のやつらは知らないかな。日本語を理解してないしな(笑)


「帝国書記官のおしごと」より

⑥書籍出版化にあたって〝帝国書記官〟岡本佑介氏にかけたい言葉

--書籍出版化にあたって、帝国書記官の岡本記者にかけたい言葉はどうでしょうか。

余の書記官なのだから「ひよってないで、やりきれ!」とは言いたいな。パンケーキの件もそうだが、余がどんどん人気者になってプロレスファン以外の知名度も出てきたせいで、余を下げる記事が書きづらいそうだ。余が新日本に来たときは、あれだけこき下ろしたのにな(笑)。新聞社に在籍しながら本を出したんだ、自信をもてばいい。面白ければ「害虫」「底辺の人間」「生き恥」どんな言葉で蔑んでもらっても構わんよ(笑)

--なるほど(笑)

だからこれも道筋だよな。面白いものを届けるためにはどうするか。「無名より悪名」ってことだ。余の信条の1つは「勝って一面ではなく、負けて一面にのれ」。負けて一面にのれるやり方だと思ったから、その道筋をただ続ければいい。目的があるならバカにされても関係ねえんだ。

--お2人の対談では心の葛藤の部分も出ていたので、ぜひそういったところも見どころですね。

これは直接は言ってなかったかもしれん。岡本、プロレスTODAYを見ろよ。

--見てもらいましょう(笑)

 

⑦対談での名言『始める前は否定される。始めれば反感を持たれる。途中でやめれば馬鹿にされる。報われるには、報われるまで続けるしかない。』一歩踏み出す勇気を持つためにどういう事が大事か?普段から心がけている事など。

--そして、この対談で出てきた名言。「始める前は否定される。始めれば反感をもたれる。途中でやめればバカにされる。報われるには報われるまで続けるしかない」これも非常にいい言葉だなと思いました。

この言葉は、これまでに大空スバル姫や岡本にかけた言葉で伝わっていると思うよ。最初は何をしようが否定されるんだよ。でも途中で辞めたら、バカにしたやつの手のひらの上なんだよな。手のひらをひっくり返すには、自分が報われるまでやることだ。

--愚民の中には考えが至らない人もいるかもしれません。一歩踏み出す勇気をもつためには、どういうふうにしていくのがいいのでしょうか。

始めてすぐに否定されて、そこで終わるやつがいるのは分かるよ。が、始めることすら怖がる奴がいるのか。そうだな…最初は「やりたい」からやればいんじゃないか。なんで飯食うんだよ?お腹空いたからだろ?それは誰かのためか?誰かの目を気にするのか?そういう“やりたい”からやればいいんじゃないか。まずはやってかねえと分かんないから、「飯食ったら太るな」と思ったらやめればいいじゃん。それはそれで「痩せる」っていう目的があるんだったら報われるし。逆に、フードファイターになりたいと思うかもしれない。そのなかで「ムリだな」と思ったら辞めればいいわけで。でもその中で糧になったものを違う道でいかせればいい。だから、報われるには報われるまで続けるしかないよな。

--深い言葉ですね。ちなみに普段から心がけてることってあったりしますか。

信条がいくつかあるよ。(スマホのメモを見ながら)「To FanではなくTo Winでいろ」「笑われたのか笑わせたのか」「コメントもSNSも所詮リングのおまけ」「プロレスは空き家商売」「太陽になれないなら月になれ」「ただ負けるな、心に残る負けをしろ」「勝って一面ではなく、負けて一面にのれ」「人生の勝ち負けは、毎日が幸せかどうか」「一番好きな選手ではなく、一番応援される選手になる」これくらいかな。

--心にパッと思いついたものを書き留めているのですか。

というのもあるし、そうではないのもある。余の記憶はこれまで4年間しかないけども、その中で積み重ねてきて、「これが正解だな」と思ったものを書き留めている。

--勇気をもてる素晴らしい言葉がいっぱい入っていました。読者の方も感銘されると思います。

うむ。

⑦オーカーン選手が目指す理想のプロレスラー像

--オーカーン選手が目指す理想のプロレスラー像というのはどんなイメージでしょうか。

“未来の自分”しかいないね。

--未来の自分!これもまたいい言葉ですね。未来の自分を信じて、いまをやりきるということですか。

余はプロレスが好きでプロレスラーになったわけじゃないから、もともと理想としているやつがいないんだ。それが良かったと思うよ。理想をもつとそいつを超えられなくなっちゃうんだよな。誰かの真似、何かのコピーをしている奴はなかなか跳ねないだろ。

--そうですね、本家を超えられないですね。

余が基としてるのはプロレスじゃなくてアニメなのよ。桃白白(タオパイパイ)とかラーメンマン、最近でいうと東京リベンジャーズの龍宮寺堅とか。アニメのキャラクターを見てしゃべり方やシルエットのインスピレーションを得ているから、こんなに唯一無二のレスラーが出来上がったんだよな。だから、今後も他のレスラーをマネたり理想にしないと思うよ。自分だけを突き詰めて、余が一番のレスラーになる。それを信じて、理想とするのは「未来の自分」だな。

--なるほど。それに向けて「帝国民よ、ついてこい!」と。

そうそうそう。

 

⑧最後に、本をまだ手に入れてない方へ一言

--ありがとうございます。オーカーン選手のお話に感銘を受けたんですけど、この本をまだ手に入れてない人達、もしかしたらまだ帝国民も手に入れてないかもしれません。他の方もまだ買ってないかもわかりません。そういう人たちに向けて一言お願いいたします。

まだ余が色物だと勘違いしている、浅いバカな愚民がいるかもしれん。このインタビューを見れば、余がどれだけ試行錯誤して強い信念の元に生きているか分かるだろう。もちろん岡本が書いた記事だけじゃなく、スペシャルインタビュー、大空スバル姫、グラビアと見どころがたくさんある。たくさんの見どころと、余の真の姿。これを見るために買うことだな。これを買って帝国民入りし、納税せい!以上!

--本日はスペシャルインタビュー、どうもありがとうございました。

 

『帝国書記官のおしごと』
著:グレート-O-カーン(新日本プロレス)/岡本佑介(東京スポーツ新聞社)
仕様:四六判・並製/頁数:320 頁/
定価:1,870 円(税込)/
発行:ワニブックス

▼ワニブックスオフィシャルサイト
https://www.wani.co.jp/event.php?id=7542

<インタビュアー:プロレスTODAY総監督 山口義徳>

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