【新日本】オスプレイとの限界ギリギリの死闘を制したケニーがUS王座奪取!「世界中のプロレスの頂点に立つ男であり、今もまだそれは変わらない」<1.4東京ドーム>

■試合後バックステージコメント

オメガ「俺が勝つという悲しい結果になったな。40分、プロレス史における最高の聖地であるこの場所で会話をすることができた、あの男と。男と男、アスリートとアスリート、パフォーマーとパフォーマー、プロレスラーとプロレスラーの闘い。状況が違えば、俺たちはいい友人になれたかもしれないのに、本当に残念だ。ウィルよ、オマエにとって試練だという話をしたかもしれないが、オマエには1年のうち364日間負けてたとしても、最高のレスラーであるためには残りの1日で最高の自分を見せられればいいんだ。その1日で相手よりも自分が勝ってるというところを見せられる、それが本当のチャンピオンである。1日でそれを証明する。だからこそ今日、俺が真のチャンピオンであり、世界中のプロレスの頂点に立つ男であり、今もまだそれは変わらないということを証明することができただろう。オレを見てみろ。オマエは一体、何をしてきたんだ? 鏡の中に映る自分を見ればいい。今、俺が鏡を見たら、そこに映っているのは勝者でありレジェンドだ。オマエが鏡を見たときに、鏡の中に映っているのは昨日と変わらないオマエだ。今日勝ったことで自分は、史上最強であるということを証明することができた。もし今日、オマエが何か学びを得るんだとすれば、俺以外のプロレスラーはすべてサーカスの動物たちのようなものだということ。リングの中でリーダーシップを執るのは唯一無二の俺であり、ほかの者全員は俺にとっての添え物でしかない。オマエもその中の1人。オマエにリーダーの座はまだまだ渡せない」


キャリス「『言っただろう』って言いたくはないけど、言っただろう。ウィル・オスプレイは運動神経もあり素質もあって突出したプロレスラーである。フェノミナルなアスリートだ。しかし一つ欠点があるとしたら、その強さをここぞというときに見せられないこと。トーキョードームではマジックが起こるんだ。オマエはケニー・オメガと同等ではない。人々は平等ではなく、ここでそのマジックをかけられた者がより強いんだ。そしてその魔法が誰にかかるかといえば、唯一無二の存在、バスケットボールでいえばマイケル・ジョーダン。残念ながらオマエはスコッティ・ピッペンなんだ。オマエに価値がないとか、オマエはオールスターじゃないとか言ってるんじゃない。残念ながらケニー・オメガが唯一無二、史上最高の男だということが証明されただけなんだ。ケニー・オメガと同じ時代に生まれてしまったことは本当に残念だと思うが、ケニー・オメガは神であることを、ここで何度も証明している。この男こそ、プロレスリングにおける真の神であり、何度顔を合わせようとも、オマエに勝ち目はない。今夜、この最高の舞台に立った若くて素晴らしいウィル・オスプレイよ、残念ながら今日も失敗してしまったな」

オメガ「そういうことだ。だから俺はオマエを叩きのめさないといけなかった。これからまた、何度もこのフレーズを聞くことになると思うが、また言わせてもらおう。グッバイ&グッナイト……Bang!」

オスプレイ「(※重い足取りでインタビューブースにやって来るも、なかなかテーブルの前までいかない。何度も途中で立ち止まり、ようやく用意されていたイスに座る。しかしなかなか言葉が出てこず、ようやく振り絞るように)質問は? 質問ないなら、俺が自分に質問するよ。これに何の意味があるんだ? 子供のころから、レスリングを始めた時からずっと言われてきたことがある。それは、『最強のプロレスラーになるには犠牲が必要』『犠牲を払わなければこの世界で成功できない』ということ。だけど犠牲はもう十分払ってきた。今は違った状況になっている。それでもまだ犠牲って……。ずっと闘い続けて手錠をはめられたようなこの3年間、苦しい苦しい状況の中で闘ってきた。おもりを腰につけられて海に沈められ、ずっと何も物音が聞こえない深い深い海の底で酸素を求めているような状態で苦しんできたこの3年間。その中でベストを尽くしてきた。犠牲は常に払ってきたつもりだ。そして今ここにきてようやくそんな状況から抜け出し、リアルワールド、本当の世界で闘えるはずだった。仲間も得て、そして俺たちはチームとともに幸せを感じていた。このままいくと思ったのに、まだこれ以上の犠牲を払うなんて……。何をすればいいのか、もうわからない。もうこれ以上の犠牲を払うなんて、まっぴら御免だ。まださらに犠牲を払えだと……。この3年間……これからどうすれば……(※テーブルに突っ伏すと、嗚咽が聞こえてくる。顔を上げても横を向いて表情を見せないようにする)。まぁいいさ。(※立ち上がって)あと1年だけ、この犠牲を払うという状況に身を置こう。あと1年だけだ。1年だけだぞ。そこから先はどこに行こうが何をしようが、俺の勝手だ……」

<写真提供:新日本プロレス>

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