【ジャングル叫女インタビュー】<後編>「叫女は本来、太陽みたいにみんなを明るく照らす存在でしょ」尊敬するKAIRIからの言葉で見えた光

④クラウドファンディングを発表

3月1日の開始から10日間で目標金額を達成と多くの支援が集まっている。
URL:https://camp-fire.jp/projects/view/659092

ーーケガで大変な状況を抱えながらですけども、NOMADS’し大会が終了した後に、復帰にむけて気持ちを整えなくてはいけませんね。今回あらためてクラウドファンディング『ジャングル叫女AID』を発表されていますが、プロレスTODAYを運営している弊社(株式会社リアルクロス)も、運営委員会メンバーに入らせていただいています。

ありがとうございます。

--あらためて、クラウドファンディングを行うことになった経緯について、読者の方へお話していただければと思います。

先ほどケガの経緯を話したんですけど、身体はもちろん心にもダメージがあるというか。こんなに手術失敗が続いていて、加えて原因もわからない後遺症に悩まされて、「これはもうプロレスやるなってことか。引退か」と、かなり気持ちが落ち込んでいました。ケガって孤独で、この痛みや気持ちはなかなか理解されづらいというか。

プロレスって元気を与える側だと思うので、自分がこうなってしまっているというマイナスなことを伝えることも良くないと思っていました。「嘘をついてることになっちゃうな」と思うくらい、普通じゃいられなくなってしまっていて、このままじゃ心が壊れていくというか。ケガの発表もいつかはしないといけないし、じゃあそのあとどうするのかとなった時に「引退なのかな」とマイナスな方向にずっと考えていて。

めちゃくちゃ落ち込んでいる矢先、KAIRI選手から連絡があったんです。「わりともうムリです」みたいなメールを送ったら「何言ってんの」みたいな。「叫女は本来、太陽みたいにみんなを明るく照らす存在でしょ。私はそんな叫女にたくさん元気をもらってきたよいままで。必ず復活してよ」と言われて。その時に、クラウドファンディングの存在を教えてもらいました。


※本人提供(昨年海外での復帰戦前)

「いまは孤独かもしれないけど、形としてなにか見えたら、きっと叫女の今後の復帰にむけてモチベーションになるんじゃない?」と言われたんですよ。それをきっかけに調べるようになったりして、今回プロレスTODAYの山口代表にお声をかけていただいてお話を聞いたときに、「こちら側も感謝の気持ちを形にできる」という言葉を聞いて「ただ支援をいただくだけではなく、自分の気持ちも伝えることができるんだ」と

--クラウドファンディングのいいところは、誰かを支援するのと同時に、感謝の気持ちを伝えることができることですよね。リターン品を含めて、通常ではないようなパターンの取り組みでWin-Winになるような形ができる、非常にいい支援の制度だと思います。

自分の中でもイメージが変わって「挑戦してみよう」と思いました。今回、4.14『NOMADS’』新宿FACE’大会を最後に無期限休業に入るんですけども、NOMADS’の運営陣にも相談したら、「ぜひ協力させてください」っていう声をいただけたんです。そういう皆さんの後押しがあって、今回挑戦に踏み切った形です。

--夏すみれ選手が代表して発信されてましたけれども、ジャングル叫女選手のため、また、フリーランスのための組織であるNOMADS’が「今後フリーで頑張ろうとしている選手たちの支援になるようなものであれば、ぜひ協力したい」とおっしゃっていて、私も感銘を受けました。叫女さんだけではなく、フリーランスの方にむけて、今後NOMADS’という存在が活動の幅を広げていけば、とても素晴らしい組織になっていくんじゃないかと思います。今回、組織としてはNOMADS’さん、プロレスTODAYを運営している株式会社リアルクロス、そしてジャングルオフィス、この3つが『ジャングル叫女AID』としてクラウドファンディングを立ち上げるという形になります。微力ながら私たちも力の限りサポートしていきたいなと思います。

心強いです。ありがとうございます。

--そして、クラウドファンディング利用用途も説明いただければと思います。

今回のクラウドファンディングで集まりました資金につきましては、今後の再手術の費用、後遺症の原因究明にあてる治療費、リハビリ・トレーニングなどの活動費に充てさせていただきたいと思っています。


※本人提供

--リターン品がかなり豊富に用意してありますね。

はい、出来るだけ用意しました。

--ここでしか手に入らない、特別でメモリアルなものをご用意いただいていますので、ファンの皆さんには非常にワクワクしていただけるんじゃないかなと思っております。

喜んでもらえると嬉しいです。

--そしてもちろん、叫女さんの復帰する姿を楽しみにしていただければと思います。プロレスTODAYでもいろいろ発信していきたいなと思います。今回のクラウドファンディングでは、まだまだ海外へのチャレンジを夢、目標として持ち続けようという感じですかね。

夢半ばでの帰国となってしまったので、もっとチャレンジしたいことがたくさんありました。チャレンジできずに終わってしまったどころか、チャレンジする舞台にも立てませんでした。成功するか失敗するかはわからないですけど、そこにチャレンジすることは諦めたくないと思っています。今後、治療がうまくいって復帰することになったときは、必ず海外にもう1度出向きたいと思います。

--プロレスデビュー前から青年海外協力隊でセネガルへ行った話も懐かしく思い出されます。海外で活躍できる方、また、それを見て元気をいただけるような選手だと、本当に思っておりますので、叫女選手がアメリカンドリームを掴んで、日本の女子プロレスラーを目指す人たちに勇気や元気を届ける姿をまたぜひ見たいなと思っています。

 

⑤最後、今後に向けてのメッセージ

ーーまだまだ苦難な道が残っているとは思いますが、本当に焦らずに、まずは4.14NOMADS’大会を頑張っていただきたいです。最後に今後に向けて一言、叫女選手から読者の皆さんにメッセージをお願いできればと思います。

やっぱりケガはすごくツラいし苦しいものなんですけど、乗り越えることができない試練はないと思うので。それも乗り越えられる人に与えられる試練だと思っていて。いままで乗り越えてきた経緯もあるから、きっと今回も乗り越えられると信じて、必ずリングに戻ってきたいです。

いろいろな果たせていない約束もありますし、故郷のリングにも帰りたいなと思うので、ちょっと先が見えないケガとの戦いにはなるんですけども、必ず戻ってくるという気持ちをもって、ケガを乗り越えたいと思います。

--今日はありがとうございました。またこれからも大応援していますので、頑張ってください。

ありがとうございました。

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

【クラウドファンディング情報】
怪我を乗り越えてプロレスに戻ってくるためのクラウドファンディング
『女子プロレスラー・ジャングル叫女、怪我を乗り越えて世界にリベンジしたい!』
URL:https://camp-fire.jp/projects/view/659092

【フリーランスサミットNOMADS’ vol.3】
日時:4月14日(金)19時開始
会場:新宿FACE
大会詳細:https://twitter.com/NOMADS_fs

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