【チチャリート・翔暉インタビュー】GLEATの鬼塚とは熱さ対決に!「無差別級での経験を活かしジュニアの頂点を目指したい」
⑥ジュニア夢の祭典へ出場した感想は?
「がんばれ!大谷晋二郎10人タッグマッチ」
高岩&TAKA&田中&金丸&葛西
vs
MUSASHI&LEONA&関札&北村&翔暉
--そして3月1日に開催された『ジュニア夢の祭典』ですが、こちらに2AW代表として参戦されました。とても盛り上がった大会でした。
試合してる自分もすごく楽しくて、久々の満員の後楽園ホールで歓声もあったんですけど、自分はコロナ禍デビューだったので、そこがちょっと寂しかったんですよ。デビューしてからずっと、後楽園ホールでは一席ずつ空けて座らなくては行けなかったり、声出しが駄目だったりだったんですよね。ついにその祭典で満員のホールで声出しOKということで、本当に自分のプロレス人生の中で今のところ一番記憶に残ってます。
--それくらいすごい大会の中で、チチャ選手は「がんばれ!大谷晋二郎10人タッグマッチ」に出場されましたが、ベテランと新世代の戦いというような構図だったかと思います。なかなかクセのあるベテランチームに挑むのは大変だったんじゃないですか?
ベテランにも勝たなきゃいけないってのもあるんですけど。周りの新世代の他の4人にも負けないようにしなきゃいけないという対抗意識がそれぞれあったと思うので、もう全員”エゴの塊”でしたね(笑)
--(笑)初めて顔を合わせる選手もいらっしゃいましたか?
LEONAさんが初めてでしたね。
--MUSASHI選手は初顔合わせではなかったんですね。
はい。みちのくプロレスさんの岩手の道場で試合がありまして、そこで2試合させていただいて。そのときにMUSASHIさんと試合させていただきましたね。関札さんともよく試合させていただいてますし、北村さんもよく一緒になったりするんですよ。北村彰基、チチャリート・翔暉の”しょうき”繋がりで試合が組まれたりして。なので安心できましたね、控室でいつも見てる顔だなってだんだん安心してくるんですよ、佐藤光留さんとか、橋本和樹さんとか。始め控室に入ったとき、ずっと何してもいいか分からなかったんですよ、選手多すぎて。
--参戦選手、多かったですね。
ほんと控室がパンパンでしたよ。
--テンション上がりますよね。
いやもう、めちゃくちゃ上がりましたね。リリースで参戦が発表された時の反応を見て、2AWの代表なんだなっていう自覚も改めて芽生えましたし、2AW関係なく、チチャリート・翔暉としてやってやるぞという気持ちが本当に出ました。
--これは会社からお前で行くぞ!みたいなのを言われるんですか?
会長がたぶん押してくれたというのもありますけど、向こう側(ジュニア夢の祭典実行委員会)にも知ってくださっている方がいらっしゃって、チチャくんだったらぜひと言ってくれたのもあったみたいで。
--発表された時のお気持ちはどうでした?
ドキドキしましたね。どういうあれでオファーをいただけたか分からないのですが、多分会長も押してくれ、先方も自分のことを知ってくれていたということもあったので呼んでいただけたのかなと思います。それで会長に電話で「お前で行くぞ!」と言われた時は、本当に鳥肌たちましたね。もうやるしかねぇなって。
--その後、対戦カードが発表されたわけですが、その時のお気持ちは?
びびりましたね。これは10人なんで、身内(パートナー)との勝負でもあるなと(笑)
--(笑)
自分が最後抑え込まれてしまったんですけど、正直もう自分が一生出続けてやろうと思いましたよね、タッチすることなく。
--それほど気持ちが前に出たという…
気持ちが勝ったんで。最後、高岩さんにボッコボコにされて負けてしまったんですけど、正直引き分けに持ってくくらい一生出てやるっていう気持ちでやってましたね。
--ほかの新世代のみなさんも同じような気持ちだったかもしれないですね。そして大谷晋二郎さんにも頑張りを伝えられたのではないかと。
大谷さんに熱さは伝えられたのではないかなと思います。
⑦KAIENTAI-DOJOの創始者TAKAみちのくとの遭遇
--この対戦相手の中には、2AWの前身となるKAIENTAI-DOJOの創始者TAKAみちのく選手もいらっしゃいましたが…
何か会社といいますか世の中の風潮的に触れちゃいけない雰囲気が出てるんですよ。自分が入門したときは、KAIENTAI-DOJOが終わりそうなときだったので、TAKAさんもいらっしゃらなかったし直接的な関わりはないんですよね。なんで別にいいのかなと思って、ちょっと触れたいと思うんですけど…
--実際どうでした?絡みはありましたっけ?
絡みは1回だけですね。TAKAさんが起き上がってきたときにチャンスだなと思ったので、一発だけチョップを入れて…そこだけですね。
--プロレスは何があるか分かりませんから、
そうですね、チャンスがあれば自分は全然。TAKAみちのくというのは大きな存在であるので。
--たくさんのレスラーを育て上げてこられた方なので、いつかはJTOと2AWの絡みなんかももしかしてあったら面白いですよね。
JTOの選手はよくジムで会うんですよね。(佐藤)光留さんの興行でも一緒に試合してるんですよ、十文字アキラさんとか。それでちょっと仲良くなって、このジュニアの祭典で彼も参戦していたので、ずっと喋ってましたね。
--選手間では結構交流あるんですね。
そうなんですよ。上がどうだかはちょっと自分何とも言えないですけどね。分かんないです(笑)
--じゃあ今回はこれ以上掘らないでおきます(笑)。でも本当に夢の祭典でしたね。
そうですね、お客さんにとってもこことここが試合するんだ、みたいなのが多かったと思います。
--全ての試合でお客さんが湧きましたし、ワクワクが止まらない試合ばかりでしたよね。
そうですね、1回で終わらせるのももったいないので、何回でもやってほしいのと…次も自分が出たいですよね。
--チチャ選手は今は他団体にもかなり参戦しておられますが、ご自身のジュニアに対する想いみたいなのも聞かせてください。
2AWってベルトが無差別級なんですよ。自分はもうジュニアが好きなのもあって、ベルトは無差別級なんですけど、ジュニアの選手として挑戦したいんですよね。1月に挑戦はして、結果的には負けてしまいましたが。もっともっとジュニアとしての戦い方を、梶トマトさんとかジュニアに長けている選手とよく試合をしているので、吸収してジュニアとしての戦い方を学んでいけたらなと思います。
--なるほど。
大日本プロレスさんの5月4日横浜武道館大会で梶さんが関札さんのジュニアヘビー級のベルトに挑戦するんですよ。僕も1回だけ大日本さんのジュニアのベルトに挑戦したので、正直言うとジェラシーでいっぱいで。もういろんなジュニアのベルトに挑戦したいんですよね、FREEDOMSさんのベルトもそうですし、大日本さんにももう1度挑戦したいですし。やっぱり僕はジュニアとして頂点を獲りたいんですよね。
--そしたらIWGP(新日本プロレス)、GHC(プロレスリング・ノア)、世界ジュニア(全日本プロレス)もありますしね。やっていけば可能性はひろがりますよね。
そうですね。
⑧無差別級で試合を重ねて得られたもの
--次に2AWで無差別級でやっているからこそ、得ているもの、衝撃を耐えうる肉体も手に入れてるのではないかなと思います。
たぶんデビュー当時よりはだいぶ分厚くなったと思います。ジュニアの戦い方も勉強していくんですけど、やっぱ無差別でやるからこそ学ぶことも多くて。大きい選手と試合することがほとんどなので。その大きい選手に対してどう戦っていくかとか、ジュニアとしての戦い方でいくのもありなんですけどあえて負けん気でぶつかっていくのも重要なのかなというのもあって。岡林さん(岡林 裕二選手)と組んでいたので、岡林さんからアルゼンチン・バックブリーカーを習ったんですよ。
Ⓒ大日本プロレス
--え、岡林さんから直々に?
そうなんです。アルゼンチンを習ったおかげで、吉田さんとか若松を試合中にアルゼンチンかけることが出来たので。
--やっぱりコツみたいなのがあるんですか?
あるんですよ。岡林さんはたぶんないですね、岡林さんは化け物なので(笑)レスラー界でも。でも一応コツみたいなものがあるので、それを習ってやったら、意外と。ただ相手も踏ん張るので、そこをどうするかですよね。岡林さんはそのまま持ってけちゃいますけど、僕は打撃を与えてフラフラになったところを持っていったりとか多少は岡林さんとは違う工夫をしてやってます。でもそれもやっぱりジュニアにはない戦い方だと思うので。ジュニアを突き詰めてはいくんですけど、自分はヘビー級とも組んでるし、戦っているという強みもちょっと入れられたらと思います。
--岡林選手とタッグを組んで、得たものは大きかったですか?
大きかったですね。もうほとんど武器にされてばかりなんですけど…、放り投げられたり。毎試合放り投げられてるんですけど、その分なんていうか、体が強くなりましたね(笑)。たいていのことでそんなに怪我しなくなりました。
--(笑)受け身がかなり上達したって感じですか?
そうですね。受け身が上達したのと、体が慣れてきましたね。最初はむち打ちだらけだったんですけど、今は全然です。人の上に放り投げられるので、受け身とれないんですよね。だから…、頑丈になるんです(笑)。なんか人間ってすごいなぁって思ったり。
--ジュニアの中でも異色な存在になる可能性がありますね。
⑨24歳、チチャリート選手の趣味は?
--ジュニアとして頂点を目指しているチチャ選手ですが、今現在ハマっているものや趣味などはありますか?
趣味ですか…。あんまりちょっと書ける内容でもないんですけど…、ギャンブルが好きです(笑)
--ちなみにどのような?
パチンコ、スロットが好きですね。
--じゃあ休みの日には行ったり?
行くお金がないときは行かないんですけど、余裕があるときは楽しみますね。もうどっぷりというわけではなく、趣味程度にですけど。もともと仕事をしてお金をためてプロレス業界に入ったんですけど、働いているときによく行ってたんですよね。その頃よりはだいぶ減りましたけど、未だに少し趣味として残ってるというのと、最近、吉野恵悟レフェリーにボートレースを教わりまして。ボートレースがまた面白くてですね、またちょっと違うひりつき方と言いますか…楽しかったですね。
--そうですか。話変わりますが、差し入れで嬉しかったりするものってありますか?
やっぱりプロテインが入ったなにかですかね。ヨーグルトとか健康にいいものをいただけたら嬉しいです(笑)。自分、10月9日に凱旋興行をやらせてもらうんですね。福島県の郡山市というところなんですけど。まだまだ先のことではあるんですけど、すでに発表もしてチケットも売っている状態で。去年も忙しくやらせていただきましたが、今年は目標であった凱旋興行ができるということなので、そこに向けて体づくりといいますか、もっと大きくなろうと思ってます。
--凱旋興行は楽しみですね。
地元に帰ってプロレスラーだって言われたときに「道理で体が分厚いわけだ」みたいなことを言われるくらい、もっともっと大きくなるっていう目標があるので、やっぱり食事系には気を付けてますね。
⑩大会に向けてメッセージ
今回GLEATの鬼塚選手と対戦しますが、この試合はもう”熱い”がテーマだと思ってますんで、お互いのぶつかり合うところをぜひ見てほしいなと思います。
インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)
GRAND SLAM in 後楽園ホール
日時: 2023年3月26日(日)開場10:30 開始 11:30
会場:後楽園ホール
〈全対戦カード〉
▼2AW 無差別級選手権試合
《王者》
吉田綾斗
vs
《挑戦者》
井土徹也(GLEAT)
▼2AW タッグ選手権試合
《王者組》
花見達也&仁木琢郎
vs
《挑戦者組》
本田アユム&CHANGO(フリー)
▼タッグマッチ
真霜拳號& 十嶋くにお
vs
滝澤大志&若松大樹
▼シングルマッチ
鬼塚一聖(GLEAT)
vs
チチャリート・翔暉
▼シングルマッチ
笹村あやめ
vs
ちゃんよた(P.P.P.TOKYO)
▼8人タッグマッチ
リッキー・フジ&吉田考志(フリー)&浅川紫悠&ナカ・シュウマ
vs
超人勇者Gヴァリオン(BRAVES)&吉野コータロー&最上九&担々麺造
※試合順未定。
Pages 1 2