【青柳優馬インタビュー】二連覇がかかるチャンピオン・カーニバルへの思いを激白「優勝した暁には永田裕志に挑戦してくださいって言わせて土下座させます」
③チャンピオン・カーニバル開幕戦であたる宮原健斗について
――そして今回、長年一緒にタッグを組んだり戦ったりしている宮原健斗選手。宮原戦ではまだシングルでは1度も勝利したことがありませんが、今回チャンピオン・カーニバル開幕戦であたります。打倒・宮原健斗についてはいかがでしょうか?
シングルマッチに関してはやっぱ1回も勝ったことないんで…。そろそろ自分自身もいい加減負けてられないですし、同じ新時代のメンバーっていうのもありますけど、やっぱりそろそろ本当に全日本プロレス、本当の意味で転換させないといけないと僕は思ってるので。ここはやっぱちょっと宮原健斗にとっては非情な現実かもしれないですけど、そろそろ変えたいですよね。お客さんがそういうウェルカムな雰囲気を出したってことは、やっぱ飽きを感じてるんじゃないかなと思うんですよ。そろそろ飽きてきたなって思ってるからこその、新たなものへの関心だったり、興味を持ったわけなんで。そこを変えるっていう意味でも、対 宮原健斗っていうのは大事な一戦になるかなと思ってます。
――近年の全日本プロレスを引っ張ってきたのはやはり宮原健斗ですし、存在は非常に大きいのでここで勝利したら時代が本当に動きますね。
やっぱ動かさないといけないですし、ある意味初戦で優勝するかしないかは決まるんじゃないかっていうぐらい、大事な一戦だと僕は思ってます。
――今まではなぜ勝てなかったと分析してますか?
やっぱ何かしらが劣っていたから勝てなかったんだろうな、というのはありますよね。それが何なのか、団体への想いなのか、応援してくれるファンへの想いなのか、それとも自分の意地なのか…、そういう点で何かしらで負けてたんじゃないかなって思います。
――なるほど。でも今年は違うぞと…
今年はやっぱ違いますよね。もっと皮肉なことを言ってしまうと、今現状で全日本プロレスに正直よくない雰囲気が流れてるなって感じるんすよ。ベルトも全部(全日本プロレス以外の選手が保持して)出てるっていう。全日本プロレスで一番大事な三冠のベルトを落としたのはこの人(宮原健斗)なので。元凶でもあるのかなと。言い方悪いですけど、”ガン”のつもりで叩きます。
④Aブロック”X”小島聡について
――そしてAブロックでは、”X”の小島聡選手が存在感を発揮されています。今回、チャンピオン・カーニバルを制覇したうえで、第3世代での三冠戦(対 永田裕志)を目論んでいるという発言もありました。これを聞いてどう思われましたか?
そうですね、野放しには出来ないなというのが全日本プロレスの立ち位置の感想というか想いですけど。なんて言いますかね、正直僕個人としては、Xって発表されたときに誰が出るんだろう?って言う…もっとXって誰が出るんだろうってドキドキして、ワクワク感があるじゃないですか。蓋開けてみたらこれですよ…、って思っちゃったんですよ。”史上最大のX”が聞いて呆れましたね。僕にとっては、”史上最大のX(苦笑)”なんですよね。
――なるほど(笑)
いや、別に小島聡選手を陥れるというか蔑んだりしてるわけじゃん全然ないんですけど、やっぱもう違うだろと。なんて言うんですかね、こういうXの発表するやり方ってのはもう正直遅れてるんじゃないかなと、普通に発表すればよかったんじゃないかなっていうのが、青柳個人の感想です、はい。第3世代たちによる三冠戦みたいなこと言ってましたけど、ああやって言わせちゃうってことは、全日本プロレスの選手が不甲斐ないからこういうことになってしまったっていうのもありますけど。これもまたちょっと個人的な話をすると、それはあなたたちが所属してる団体のベルトで何かやりなさいよっていう思いが、正直な僕の気持ちですよね。
――わざわざこっちまで来てやる必要がないと…
そうですね。自分たちの居場所があるんだというのであれば、自分たちのリングでその存在証明してみなさいよ、というふうに思いました。でもやっぱり元凶はうちにあるんで…、そこは何とも言えない部分です。
⑤その他、Aブロック注目の選手
――同ブロックでは、他にもヨシタツ選手、T-Hawk選手、斉藤ジュン選手、サイラス選手、本田竜輝選手がいらっしゃいますが、注目している選手はいらっしゃいますか?
そうですね、ヨシタツ選手以外じゃないですかね。まあでも正直昨日会見があったばかりで、サイラスはまだ来日していなかったので会見にいなくても当然なのかなと思ったんですけど、ヨシタツ選手に関しては、いないことに気づかなくて。
――いないことに気づかなかった…
そういえばいないなと思って。途中で「ヨシタツ選手からコメントをいただいています」と言われた時に気づいたんですよ。そうだ、あの人出るんだった…くらいの感覚だったんですよ。だからここは落としたくないですし、落とすつもりもないですね。
――T-Hawk選手も軽量級として、チャンピオン・カーニバル制覇に意気込んでいます。
そうですね。T-Hawk選手は、何度か対戦してるんですけど、シングルマッチは今回が初めてなんですよね、10日に保土ヶ谷でやるんですけど。どういうふうに戦えばいいのかなっていうのを悩むんですよね、この人なんかは。引き出しが多いですし、すごいスタイリッシュというかスマートな試合の組み立てをする選手なんで、非常に危険視している選手ではありますね。
――スタイルも違うでしょうし、瞬間的なスピードがすごく強いですよね。
そうですね、メリハリのあるいい選手だなって、全然向こうの方が先輩ですけど思いますよね。あと、T-Hawk選手はすごいおしゃれなイメージがありますよね。自身がプロデュースするグッズだったりとか、コスチュームだったりがすごいかっこいいなと思いますし。試合もおしゃれに見えるんですよね、この人って。
――なんですかね、佇まいですかね?
佇まい的な何かだと思うんすよね。色気なのかなにか分からないですけど、男も女も関係なくやっぱかっこいいなと思っちゃうような選手なので、この人に勝てたら多分僕相当嬉しくなっちゃうと思います(笑)
――じゃあ、ある意味楽しみですか?
楽しみっていう思いもあるんですけど、正直僕の実力で果たしてこの選手と対峙して楽しめるかどうかっていうところも、ある意味疑問だと思ってます。
――そして全日本プロレスで存在感を出してきている斉藤ブラザーズ。斉藤ジュン選手に関してはいかがですか?
彼も全然年齢は上ですけれども、キャリアは後輩なので。この兄弟たちの突き上げっていうのも危険視してる部分がありますね。ここも徹底的に潰しておきたいっていうのはあるんですけど、果たしてどうすればいいのかっていところが悩みどころですね。
――斉藤ブラザーズは、タッグとしてのイメージが強いですし、双子ということもあって、シングルとしての存在感はまだ見えてないかなと思うんですよね。
そうですね、今回AブロックとBブロックに兄弟が分かれたので、どうなるか分からないですけど。シングルマッチってなったときの実力は未知数で分からない領域なので、警戒しないといけないなと思っています。
――斉藤ブラザーズと対戦して、それぞれの違いは感じますか?
違いはもちろんあるんですけど、言葉にするとちょっと説明しにくい部分があるんですよね。やはり双子だけあってスタイルも似てますし、どちらも大きいしパワーも大きい、でも何かが違う気がするっていう言葉にできない何かがあるんですよね。本当にこのシングルマッチが初ですし、チャンピオン・カーニバルでっていうところなので、どう出るか、どう出させないようにするかっていうのを考えてます。
――この一戦も楽しみですね。
やっぱ負けたくないですよ。元力士っていうこともあるんで、他の追随を許さないような力を持っていると思うので、そこは警戒したいと思います。
――そして、サイラス選手ともシングルマッチは初ですよね?
そうです。
――サイラス選手の感触はいかがですか?
いや、勝てる気がしない。できるものなら、僕の特別ルールとして武器の所持を認めていただけたら(笑)
――バケモノ級ですもんね(笑)
もう勝てる気がしないですけど、でもやっぱり勝負は捨てたくないんですよ。チャンピオン・カーニバルどれも一つも落とすものないですから。まあでも、本当に何かの手違いで不戦勝になれないかなって(笑)
――いやもう弱気じゃないですか!
いや、正直勝てる気がしないです。サイラス選手とやって、万に一つの勝ち目があるのか?というのが、この僕のチャンピオン・カーニバルの心配ですね。
――なるほど。サイラス選手が今回一番の鬼門ですね。
今まででかい選手と戦った経験ありますけど、これは規格外ですよ。だってでかいし、飛ぶんですよ?やめてくれよって思いますよ。パワーも凄いですし、飛ぶこともできるから神が二物も三物も与えちゃったわけですから、やんなっちゃいますよね。
――でも全日本プロレスはこれまで外国の大型選手を日本人選手が倒していった歴史もあるので、そこは真っ向勝負で…
真っ向勝負で行くつもりですけど、やっぱ何かの手違いで不戦勝にならないかなって今だに祈ってますね。
⑥決勝で戦いたいBブロックの相手は?
――Bブロックにも強敵揃いだと思いますが、決勝で闘いたい相手はいらっしゃいますか?
前までは野村さんと青柳の決勝をやりたかったっていうのはあったんで、今誰かと言われると…強いて挙げるとするなら、石川さんか安齊のどっちかじゃないですかね。
――安齊選手も入りますか?
やっぱ新時代メンバー的な意味で。やっぱ転換期なんで、転換的な部分で言うと安齊で。あとは石川さんに関しては1回もシングルマッチでそれこそ勝ったことない選手なので大きい舞台で倒せたら嬉しいなっていう。
――石川選手も三冠戦で負けてちょっと落ち込んでる部分があるので、ここで巻き返しを狙ってますよね。
あの人も規格外の大きさなので、そんな落ち込んだことも力でねじ伏せて上がってきそうな気がしますよね。
――安齊選手の名前が挙がったのは意外でした。激戦のBブロックを勝ち上がって来るのでしょうか?
いや、ないことはないと思いますよ。もしかしたら一気にくるかも分からないなって気がします。僕個人的な感想を言ったら、安齊勇馬ってなんかほっといてもスターになりそうな男なんで。そういうその片鱗が今年は見れるんじゃないかと、片鱗だけじゃないかも分からないですけど。
――確かに、すでに諏訪魔選手からピンホール取ってますからね。
そうなんですよね。
――もし優勝決定戦が青柳優馬 VS 安齊勇馬だったら本当に新時代の到来としてかなり沸きますね。
沸いてほしいな。いやでも最年少優勝記録変えられたくないんで。決勝出てきたとしても必ず潰します。若い芽摘み取るって決めてるんで。
――ちょっと嫌な先輩ですね(笑)
そうそう、若き老害(笑)
――安齋選手とは普段一緒に練習したりとかはあるんですか?
そんなにない…、僕そんなに仲いいレスラーいないですからね。
――でも弟さんとは昔はよく一緒に練習されてたそうですね。
まあそうですね、安齊もデビューする前は僕が教えてたんで。こいつは本当に何か教えるの楽だなって思いながら。
――アマレスの下地があるからですか?
下地もありますし、本当に飲み込みが早い。何だったら僕がもし彼と同期だったら、僕は間違いなく残れないだろうなって思うぐらいレベルを感じましたね。
――それだけのポテンシャルがあるから周りの評価も上がってきてるって感じですかね?
そうですね、しかも背高いですしね。
――マスクもいいですよね。
そうなんですよね。だから本当になんていうのか、救世主じゃないですけどヒーロー的なのを皆さん待ち望んでたので、それが安齊勇馬なのかもしれないですけど。
――青柳選手にとっては、ちょっと待てよって言いたくなりませんか?
別にそこは誰が何と言おうと、お客さんの感想というか想いが全てなので。僕じゃないよって言われればそれまでですね。ただし、優勝記録だけは絶対塗りかえさせない。どれだけ人気者になろうがどれだけスーパースターだろうが関係ないです。優勝記録だけは絶対!そこだけは譲る気ないですね。
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