【新日本】KOPWを奪回したタイチが鷹木に感謝「俺の壁になってくれて、どうもありがとう」

新日本プロレスは4月29日(土・祝)、鹿児島・西原商会アリーナ(鹿児島アリーナ)にて『レスリング薩摩の国』を開催した。

『レスリング薩摩の国』
日時:2023年4月29日(土・祝) 15:30開場 17:00開始
会場:鹿児島・西原商会アリーナ(鹿児島アリーナ)
観衆:2,120人

メインでは『KOPW 2023』争奪戦が行われ保持者である鷹木が提案した「鷹木式トライアドマッチ」が採用され、タイチが挑戦した。

▼鷹木式トライアドマッチ
①ピンフォール
②ギブアップ
③KO
④TKO(レフェリーストップ、またはセコンドのタオル投入など)
⑤リングアウト
上記の5つの中から、3本を先取した方が勝利

1本目を奪取したのは保持者の鷹木が繰り出したグランドコブラで先制勝利。

2本目はタイチが外道クラッチで取り返す。

3本目はタイチがブラックメフィストでKO勝利し2-1で王手をかける。

4本目は鷹木がラスト・オブ・ザ・ドラゴンでKOを奪い返す。

これで2-2のイーブンとなったが最後はタイチが執念の粘りを見せ聖帝十字陵で鷹木をTKOで勝利した。

<試合結果>

▼第9試合 時間無制限
『KOPW 2023』争奪戦 鷹木式トライアドマッチ
<KOPW2023保持者>
鷹木 信悟 ×
vs
<チャレンジャー>
タイチ 〇
43分40秒  TKO

※2‐3で勝利したタイチがKOPW保持者となる

勝利を手にしたタイチがマイクを手に取り「鷹木。何度も、何度も俺の前に立ってくれて、俺の壁になってくれて、どうもありがとう。オマエがいたから、これを懸けて、熱い戦いができた。鷹木、またやろうぜって思ったけど、しばらくいいや。もうダメだ」と感謝の言葉を口にした。

続けて「こうやって、何度も何度も負けても、何度も跳ね返されても、あきらめずにやれば、あきらめずチャレンジすれば、結果が出るんだと。やっぱり、人生はチャレンジなんだなって、このメンバーが教えてくれました。どうもありがとう」Just 5 Guysのメンバーに対しても感謝を述べた。

■試合後バックステージコメント

タイチ「ちょっと待て、無理無理無理。もう無理。もう無理、もう無理、マジ、マジ……」

金丸「(※祝杯用の缶ビールを手に持ち)いい酒飲めるぞ、オイ」

タイチ「誰だ? 乾杯の音頭は誰だ?」

SANADA「(※SANADAが手を挙げて)乾杯の音頭を取らさせていただきます」

タイチ「ヨーシ!」

SANADA「……5℃」

金丸「サナヤン!その温度じゃねえよ!」

タイチ「ハハハハハ!」

TAKA「SANADAまで」

金丸「しっかりしてくれよ」

TAKA「ヨッシャ! おめでとう!」

タイチ「ありがとう!(※自分に缶ビールが向けられているのを見て)かけ……(※全員からビールをかけられ、机を叩きながら)痛い!顔痛い、顔!顔が痛い!」

TAKA「ハハハハ!良かった(笑)」

金丸「おめでとう、良かった!」

TAKA「最高だったよ。最高のKOPW」

タイチ「痛え!サナヤン、最低な気分だな、これ」

SANADA「そうなんですよ」

タイチ「目も痛えし」

SANADA「やられないと分からないという」

タイチ「イッテー!」

金丸「そう目が痛い。コスチュームが臭くなるよ。素晴らしい(※と言って、改めてみんなで拍手)」

タイチ「分かんない。本当にちょっとなんか、試合したのか……。(※缶ビールを飲んでから)手震えてるわ、ほら。途中で全身痺れちゃって」

TAKA「ようやったよ、あんなに。あんな技食らって」

金丸「凄いよな」

──43分。

金丸「長いね」

タイチ「(※SANADAの方を向いて)IWGP世界ヘビーよりキツいかもしれない。でも、それぐらいの価値を鷹木が作ってくれたのは間違いないし、水色かもしんないし、昨日、今日できたベルトかもしんないけど、俺と鷹木の中では間違いなく、IWGPヘビーに負けてない価値のあるベルトだと、そう思って闘っているし、それを獲れて俺は嬉しい。水色かもしんないし、歴史のないベルトかもしんないけど、IWGP世界ヘビーに負けてないベルトがもう一つここにもあるってことを証明できたんじゃねぇか?
本当に鷹木には、何回も言うけど感謝している。俺の前に立ちはだかって感謝してる。これでようやく俺も新しい景色に向かって、サナヤンと一緒に、このメンバーと一緒に、新しいステージに、ワンステージ上に歩いていける。そんな気がするよ。やっぱりサナヤンも言った通り、こんな頼もしい仲間がいてさ、何度も諦めかけたけど、この4人の声援と顔と、途中ふざけたこと抜かしやがって。試合中ふざけてんじゃないよ。空耳か?」

金丸「気のせい」

タイチ「気のせいか」

TAKA「気のせい、気のせい」

タイチ「それも俺らしいかなって。そうやって獲れた。人生はチャレンジだな、やっぱり。以上。もう何もない。分かんない。喋れない。なんかある?」

──このルールでやったことはないと思うんですけど、改めて試合を振り返ってどんな心境になりましたか?肉体も含めてですけど。

タイチ「途中で帰りたかったよ。何度も帰りたかったよ。全身痺れて、今も痺れてるよ。こんな経験初めてだし、これがなんでこうなってるのかも分かんないし。まぁだけど、俺自身の諦めない心と、そしてやっぱり何より何度も言うように、仲間って大事だなって、そう思った一戦だったね」

──KOPWのルールは鷹木選手が持ってから、今日みたいな過酷なルールが続きましたけど、タイチ選手はこうやって持って、改めて方向性はどう考えていますか?

タイチ「そうだね。鷹木がね、このままやるとね、ちょっと死人が出る可能性もある。俺、今日やって良かった。もうやめた方がいいよ。本当に次は病院送りになるまでってルールになるし。まぁでも、このしんどさ、鷹木が作ったしんどさを残したまま、俺らしいKOPWの世界に持ってこうかなと思ってるよ。鷹木がやらなかった、だけど鷹木が残したもの、KOPWにしかないしんどいルールも残しつつ、新しいところに向かっていく。意識飛びそう……。もういいっすか?言いたいこと言ったんで、TAKAに代わるは」

TAKA「まぁ、タイチがこの勲章を手にしたことによってよ、鷹木式が今まで幅利かせてきたけど、これからはタイチ式でよ、これ使ってタイチがいろんなことができんじゃねぇか?いろんなことを仕掛けていくかもしんねぇし。で、次の挑戦者、相当ハードルが高いってのはな、今日見てわかると思う。とりあえずベルトがまた来た。あと少しずついろんなものを集めていって、景色を変える。何度も言ってきたけども、この新日本プロレスの景色を変えるのは、俺たち5人組、Just!5!Guys!(※と言って、みんなでポーズ)」

タイチ「帰ってくれ! もう話すことない」

金丸「おめでとう!(※と言って、再びみんなで拍手)」

タイチ「(※立ち上がりながら)ダメだ。しんどい。マジでしんどい……」

※鷹木はノーコメント

<写真提供:新日本プロレス>

◆プロレスTODAY(LINEで友達追加)
友だち追加