【TAKAみちのくインタビュー】<第2弾>KAIENTAI DOJOの15年を振返り、さらに20周年へ踏み出す!

<他団体から学び、KAIENTAI DOJOを育てる>

――他団体に出て団体に持ち帰ったものや、その成果は?

TAKA:新日本プロレスに出ることで、新日本プロレスの表も裏も見えるんです。なぜこの団体が成功しているかが、見える。プロモーションの打ち方や営業の仕方、それらがとても勉強になる。昔はWWFの裏側、バックステージや映像の作り方を見てきて、それを持ち帰った。スクリーンで映像を流してストーリーを追うことも、今ではどこの団体でもやっているけど、15年前はそれがなかった。今は新日本プロレスのプロモーション面を学んでいるところです。少しずつですけど、それもKAIENTAI DOJOに生かされています。

――KAIENTAI DOJOの選手は若いし、まだまだ激しい試合も見せられるので。そこもファンの方には見てほしいですね。

TAKA:口を酸っぱくして言っているのは、大技には頼るな、乱発は絶対やめろ、それは実力のない証明だ、と。基本をしっかりして、絶対的に自信の持てる必殺技を、フォールできる技と関節技で作れ、それは確実に決着がつく時まで出すな、それで勝てないならお前は死ね!(笑)

――WWF的な考え方ですね。

TAKA:今は新日本プロレスもそうなりつつある。一撃の、必殺技ありき。プロレスってそうだと思うんです。自分は昭和のプロレスが大好きだったので、スタン・ハンセンがラリアットやったら、「これで決まった」とわかる。そういう風になれ、と。技を明確に自分で見つけて自分で伝える作業をしなさい、と。それを見ていて合わないと思ったら却下しますけどね。自分がほかの選手に言うのは、ちょっとしたプロデュースくらいですね、練習をたまに見て、デビュー間近の選手には、「こんなタイプがいいんじゃない?」「こんな技が合うんじゃない?」と提案をしている。選手育成に関しては、ほかには何もしていない。試合を見て思ったときは言いますけど。あとは、一つの枠でずっとやるのは一番よくないと思うんです。できる限り他団体に出して、普段やらない選手、スタイルの違う選手と戦わせて経験を積ませる。自分自身、みちのくプロレスにいながら(格闘探偵団)バトラーツ・FMW・新日本プロレスに参戦していたので。それを若い時にやったから、経験を積んで成長できた。今の時代は他団体と交流できるので、うちの選手も出れるところにはどんどん出して、経験を積ませたい。それが一番の成長なんです。

――感情むきだしのぶつかり合いを経験させながら。他団体とやると対抗心が出てきますね。

TAKA:出ますよね。他団体の選手と普段は仲良くても、リングに上がると(団体を)背負っているという意識が出る。自分も初めて新日本に出たときに、当時ヤングライオン時代の大谷(晋二郎)選手と戦って、でかいしボコボコくるし、腹立って「この野郎!」と、心の底から燃えましたね。「ちっちゃいからってなめんじゃねえ、この野郎!」と出てくるんですよ、本人のことが嫌いじゃなくても。毎年GWに連戦やるんですけど、そこに「K-METAL LEAGUE」で、うちの若手+他団体を混ぜる。今回はHEAT-UPとDNAから一人ずつ(プロレスリングHEAT-UPから飯塚優、DNAから上野勇希)出るけど、すごく熱くなるんです。お客さんも熱くなる。若い奴らが感情をむき出しにしてやり合う。これが若手のプロレスの醍醐味じゃないですか。

――意地と意地のぶつかり合いですね。

TAKA:昔、新日本プロレスにヤングライオン杯ってあったじゃないですか。ヤングライオンも増えてきたので、あれが復活してほしいですね。そこに若手をぶち込んでやりたいなあと思います。

――北村克哉選手とかが入ったら反則じゃないですか(笑)

TAKA:北村と岡(倫之)は外して(笑)……川人(拓来)と、こないだデビューした海野(翔太)と……ほかにもデビューを控えた若手が数人いる。さらに他団体の若手がいたら、めっちゃ盛り上がりますよ。岡と北村に関しては自分でも勝てる気がしないんで(笑) あの体を見たらちょっと無理かなって。すごいの隠し持ってたな。

――あと二年三年したらメインイベンターでしょう。

TAKA:いけますね。あの体はやばい。

――あの体だとケガに気を付けないといけない気はしますけど。

TAKA:体は堅そうですね。デビュー当時の中西さんみたいな感じがします。

――最近のプロレスは怪我も多くなってますから、気を付けないといけません。

TAKA:怪我はつきものなので、しょうがないですけどね。

――怪我と若手ということで思い出しました。欠場していた、WRESTLE-1の黒潮イケメン二郎選手が、KAIENTAI DOJOの梶トマト選手とタッグを組みたいそうです。梶選手には直接伝えていないらしいですけど、明るいタッグを組みたいとのことで。

TAKA:明るすぎですけど(笑) どこかのタイミングでやりたいですね。

 

<15周年は、新たなスタート!>

――あらためて思うのですが、プロレス界で15年も団体を率いるというのはとても大変ですよね。

TAKA:十枝会長が頑張ってくれて、去年は黒字を計上できました。

――それを思うとすごいなあと。

TAKA:いろんな人が助けてくれました。今回の後楽園も、飯伏効果があったとはいえ前売りで1000枚出て、都内各所でも営業して、手ごたえをつかめたので、ここからがスタートだと思ってます。もう頭の中は20周年、旗揚げ当時描いた夢を叶えたい。今までは千葉や後楽園でビッグマッチをやってきたけど、20周年記念は大箱を狙いたい。KAIENTAI DOJO20周年に加えて、TAKAみちのく30周年なんですよ。大箱で、「世界プロレスオールスター戦」をやりたいですよね。いろいろな団体の選手を集めて、KAIENTAI DOJOの選手と組み合わせたい。今回の大会で飯伏を呼べたように、コネだけはいっぱいあるから、夢のある、なんじゃこりゃっていうことを、世界規模に広げたいですね。吉田対ジョン・シナみたいな、ぶっ飛んだことを。本当は10周年からステップアップしているはずだったんですけど(笑)、15周年でやっと土台が固まってきた感じがあるので、そこから少しずつ上げていって、20周年には夢の大舞台に到着したいです。

 

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(インタビュアー:山口義徳 撮影:二瓶隆弘)

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