【編集長インタビュー】「フリー侍」村瀬広樹が海外武者修行に出発。不退転の決意を明かした
――リングネーム、コスチューム、ファイトスタイル…一変するんでしょうか?
村瀬 「村瀬広樹」は日本でのラストマッチ(5・6岐阜大会)後、長良川に消えました。すべて生まれ変わります。「ジャパニーズ・マジック」です。サムライなのか忍者なのか、はたまた芸者ボーイなのか…変身します。
――イメージはグレート・ムタですか?
村瀬 ムタさんは憧れです。一歩でも近づきたい。でもムタさん、カブキさんの真似では二番煎じになってしまう。唯一無二を目指しています。入場テーマ曲に始まり、登場した途端、「あっ」と、驚かせますよ。何種類も用意したコスチュームでド肝を抜き、花道でもドッカンといきます。プロとしては、入場も大事ですからね。もちろん肝心なファイトもこれまでのスタイルに加えて、ありとあらゆるチャレンジをしたい。いい意味でフリーライフを満喫します。
――日本色を全面に打ち出していくんですね
村瀬 「ジャパニーズ」に特化します。2020東京オリンピックに向けて、世界中の関心や興味が、日本へ高まって行くこの時期ですからね。黒髪にしました。
――外国人の皆さんは、日本人の黒髪に憧れるといいます
村瀬 黒くしたのは、いつ以来でしょうか(笑)。黒髪のジャパニーズ・レスラーです。アメリカ行きが決まった後、改めて「日本とは?」と考えました。いろいろ閃きました。逆にアイデアが多すぎて、絞るのに苦労したぐらいです。楽しみにしていてください。
――全米各地の団体に殴り込みですね
村瀬 WWEも狙いたいし、カナダやメキシコ、ヨーロッパ、中南米の国々…世界制覇も目指したいですね。 各地の強豪と対戦しながら旅するなんて、素敵じゃないですか。「プロレスラーにしかできない旅」をしたいと思っています。「まだ見ぬ強豪」も、広い世界にはまだまだいるハズ。そんな選手を見つけて対戦してみたい。
――夢は膨らみますね
村瀬 自分自身にハッパをかけています。ムタさんはもちろんですが、蝶野正洋さんにも憧れていました。 nWo ムーブメントはすごかった。加えて蝶野さんの海外遠征の話を色んな方に聞きました。現地在住の日本人の方々と仲良くなって、いろんな意味で見聞を深めていたそうです。先ほども言いましたが、レスラーとしても人としても引き出しを増やしたいんです。世界各地の日本人の皆さん、私に力をください。
「日本人」を意識したキャラクターに生まれ変わり、海外マットに乗り込む村瀬。20代ラストイヤーに大勝負に打って出た男の踏ん張りに注目!
(撮影:二瓶隆弘)
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