【ドラゴンインタビュー】藤波辰爾が病と闘う初代タイガーマスクを元気付けるべくSSPW参戦!船木誠勝との対戦や“ストロングスタイル”にかける想いを熱弁!
■藤波辰爾が考える令和の世の“ストロングスタイル”とは?――「時代は引き戻せない」「でも、その時代の気持ちだけは捨てるなよ」
――これからのプロレスラーたちにどういうことを期待したいと思いますか?または、どういうものを持った選手になってほしいと思いますか?
みんなそれぞれ入ってくるとき、プロレスを目指したときの時代によって見てきたものが変わってきてると思うんだけど、僕らはどうしても眼の前のアントニオ猪木しか見てないわけだから。あの闘魂しか見てないわけだから、自ずとこういう風な心構えになるんだね。佐山にしろ、タイガーマスクにしろ、船木にしろ。猪木さんを知る選手は皆そういう風なところに行っちゃうんで。でも、それが叶わないっていうのが今のプロレス界の動きになっちゃってる気がするんだね。でも、リングで繰り広げるのは闘いなんだから、闘いが感じられなかったら、別に四角いリングもロープもいらないわけなんでね。リングの中でやる中では他の格闘技もどっかで意識はしながらリングに上ったほうがいいんじゃないかなという気はしますけどね。素晴らしいプロレスというのは……総合的な感じ、K-1的なルールとか色んなものがあったじゃないですか。ああいうのと全く同じものとかそういうことを言っているのではなく、プロレスにはプロレスの素晴らしいものがあるわけだから。素晴らしいレスラーの先輩たちもいるわけだから。あのビル・ロビンソンにしろ、ドリー・ファンクにしろ、猪木さんにしろ、馬場さんにしろ、ジャンボ鶴田にしろ。とにかく色んなレスラーが今までファンを引き付けてきたわけだから、皆もそれを頭の中においてやっていけばいいんじゃないかと思いますね
――新間寿会長も「ストロングスタイルとはなんぞや」を語る際に必ず猪木さんとともに藤波さんの名前を挙げています。藤波選手から見て、この令和の世に於ける“ストロングスタイル” とはどうあるべきだと思いますか
やっぱりね、佐山にしろ新間さんにしろ、その時代に育ってるからそのイメージはあるんですよ。でも、今の選手、今の応援してくれる若いファンもいる。時代も変わって来ちゃってる。それは分かってる。それは分かってるんですよ。でも、気持ちだけは……「その時代の気持ちだけは捨てるなよ」っていうのがメッセージだと思うんだね。それはしょうがない。どうしても、時代は引き戻せないから。でも、当事者っていうか、リングに上がる選手は同じように意志を継いで行って欲しい。でも、変化するものに対しては、新しいものに対してはどんどん吸収するべきでしょうし。まず第一に“プロレスっていうのはなんなのか”っていうのを試合を通して課題をね、それをリング上に感じ取れないと。どんどんどんどん“ストロングスタイル”っていうのが難しくなってきてるよね。日本の格闘技ってのは、宮本武蔵と佐々木小次郎の巌流島の決戦が原点だから。そこから始まってきてるわけだから、アメリカ的なエンターテイメントとはどうしても相対するものがあるわけだからね。ストロングスタイルプロレスってのはそういう部分では、なんで“ストロングスタイル”って名前が付いているかっていうのをよく考えて。新日本の闘魂しかり、ストロングスタイルプロレスしかり、そういうものをみんな肝に銘じてリングに上がるべきだからね。
――最後に、久々にストロングスタイルプロレスのリングで藤波選手を見るファンにメッセージをお願いします
僕はもう今は年間で何試合かなあ?限られたとこしかリングに上がりませんけど、それでも年間30~40試合上がってるのかな?その中でも同じリングに立つことは出来ないけど、佐山が……初代タイガーマスクが興したストロングスタイルプロレスのリングに立つわけだから。そういう部分では、現役で今上がってるわけだから、一番いい自分を見せたいよね。これはお世辞じゃなくて、ストロングスタイルプロレスに上がるときにはそういう気持ちで上がってますからね。そういう闘いを見ていただければと思います。
【対戦カード】
《Wメイン②タッグマッチ60分1本勝負》
タイガー・クイーン(SSPW)&ウナギ・サヤカ(ギャン期)
vs
高橋奈七永(初参戦/フリー)&沙恵(柳ケ瀬プロレス)
《Wメイン①タッグマッチ 60分1本勝負》
藤波辰爾(ドラディション)&スーパー・タイガー(SSPW)&チェック島谷(GLEAT)
vs
船木誠勝(フリー)&高岩竜一(フリー)&宮本裕向(暗黒プロレス組織666)
“虎ハンター”小林邦昭דカミソリ・シューター”山崎一夫
【SAYAMA TIGER SPECIAL TALK EVENT】(ミニトークイベント)
《第4試合 6人タッグマッチ30分1本勝負》
ジャガー横田(ワールド女子プロレス・ディアナ)&井上京子(ワールド女子プロレス・ディアナ)&伊藤薫(伊藤道場)
vs
ダーク・タイガー(DarkerZ)&ダーク・チーター(DarkerZ)&ダーク・ウナギ(DarkerZ)
《第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負》
間下隼人(第17代レジェンド王者/SSPW)&阿部史典(格闘探偵団)
vs
関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術) &LEONA (ドラディション)
《第2試合 タッグマッチ30分1本勝負》
ダンプ松本(初参戦/極悪同盟) &ZAP (極悪同盟)
vs
笹村あやめ(2AW)&しゃあ(愛媛プロレス)
※高瀬みゆき選手の欠場により、笹村あやめ選手のパートナーがしゃあ選手に変更。
《第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負》
日高郁人(ショーンキャプチャー)
vs
槙吾(Mil gracias)
※対戦カードは変更となる場合がございます。