レジェンド王者・間下が“平成のテロリスト”村上和成と記録も懸け防衛戦!タイガー・クイーンとSareee、シングルに向けてのタッグマッチ!レジェンド歴代王者トリオのド迫力ヘビー級対決も!

▼第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
スーパー・タイガー(SSPW)&船木誠勝(フリー)&関本大介(大日本プロレス)
vs
ダーク・ウルフ(DarkerZ)&将軍岡本(フリー)&関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)

 第4試合はスーパー・タイガー&船木誠勝&関本大介組vsダーク・ウルフ&将軍岡本&関根“シュレック”秀樹組の6人タッグマッチ。第2試合がジュニアなら、こちらはヘビー級によるド迫力のぶつかり合いが期待できる。図式としてはスーパー組がレジェンド王座の歴代王者トリオで。対するウルフ組はヒールのにおいがするトリオとなるのだろう。

SSPWのエースであるスーパーは、レジェンド王座を過去4度戴冠。船木は3度巻いており、船木からベルトを奪ったのが関本だった。この3人は初代タイガーマスク欠場後、レジェンド王座の価値を上げてきた立役者たちでもある。

対するウルフは、大型で謎に満ちたマスクマン。今年1月にウナギ・サヤカの興行に突如現れ、そのままDarkerZ入り。今大会が4度目の登場となるが、いまだ全貌は見えてこない。それだけに不気味でもあり、この試合でその実力が爆発する可能性もあるだろう。ウルフと組む将軍、シュレックともレジェンド王座に挑みながらもSSPW最高峰のベルトにはまだ到達していない。

この試合は現在、間下隼人が持つレジェンド王座次期挑戦に向けての査定試合の意味合いもあり、6人タッグマッチながらも全員がライバルという側面も併せ持つ。とくに直近のSSPW後楽園2大会でタッグながら村上和成に直接敗れているスーパーにとっては、再浮上をかけての闘いにもなりそうだ。

▼セミファイナル タッグマッチ 45分1本勝負
タイガー・クイーン(SSPW)&青木いつ希(ショーンキャプチャー)
vs
Sareee(フリー)&関口 翔(フリー)

 第5試合のセミファイナルは女子タッグマッチ、タイガー・クイーン&青木いつ希組vsSareee&関口翔組だ。初代タイガーマスクのデビュー40周年となった2021年の夏、佐山サトルとジャガー横田が発掘し育て上げた女性版タイガーマスク、タイガー・クイーンが衝撃のデビュー。あれから間もなく3年という今大会で、クイーンは元WWEのSareeeと対戦する。

両者は昨年10月15日、「アズーリプロレス祭り」新宿で初遭遇。クイーン&本間多恵組vsジャガー横田&Sareee組で実現しており、その試合ではSareeeが本間から勝利した。そして2度目にしてSSPWでの初対戦が前回の3・21後楽園だった。ここではクイーンが本間を破ったのだが、Sareeeがシングルマッチを要求。一騎打ちの実現が期待されていたが、まずはタッグでの対戦がもう一度おこなわれることになった。今回はクイーンが青木いつ希、Sareeeが関口翔とのチームで出陣。

青木は日高郁人の愛弟子で、いきのいいファイトが持ち味。関口はアクトレスガールズ出身で、アクトからいち早くプロレス団体(OZアカデミー)にレギュラー参戦するようになった選手である。この2人はタッグを組んで初代SSPW女子タッグ王座決定トーナメントにエントリーしており、1回戦負けを喫したものの、SSPW女子でさらなる実績を積み上げていきたいところ。それだけに、クイーン、Sareeeと絡むこの試合は大きなチャンスにもなるだろう。

クイーンとSareeeの対戦にいきがちな視線を自分たちに向けられれば、大きな自信にもなるはずだ。それでもやはり、クイーンとSareeeの今後に注目が集まるのは致し方ないところ。この試合を通じて一騎討ちの機運が高まるか、それとも…。スターダムでIWGP女子王座に挑み、マリーゴールド7・12両国でのジュリア戦が控えるSareeeにとって、クイーンからの勝利はとてつもなく大きな意味を持つ。年内のSSPW後楽園大会全戦参戦がすでに決まっているSareee。6・20後楽園は、クライマックスに向けての大きな分岐点となる!?

▼メインイベント レジェンド選手権試合 60分1本勝負
<第17代王者>間下隼人(SSPW)
vs
<挑戦者>村上和成(フリー)

 メインは村上和成のレジェンド選手権試合。第17代レジェンド王者・間下隼人が村上和成を挑戦者に迎え4度目の防衛戦に臨む大一番だ。間下は昨年2・22後楽園で真霜拳號を破り、流出していたSSPWの至宝を団体に取り戻し悲願の初戴冠を成し遂げた。さらに将軍岡本、関根“シュレック”秀樹、アレクサンダー大塚を破り3度の防衛に成功、レジェンド王者の地位を一年以上守っている。

次のタイトル戦でも勝利すれば、アレク、スーパー・タイガーのⅤ4と並び、同王座最多防衛タイとなる。しかも4度の防衛となれば、兄弟子のスーパー以来、約9年ぶりで新記録にも王手がかかるのだ。それだけに、苦節の末に王座にたどり着いた間下には絶対に落とせない防衛戦なのだ。が、間下はあえてここで危険な賭けに出たのではなかろうか。アレクを破った試合後、間下から次期挑戦者に村上を指名したのである。

呼び出された村上が応じたことで、今大会でのタイトルマッチが決定。振り返ってみれば。村上は13年3・22後楽園でSSPW初参戦ながらもいきなりスーパーの王座に挑んだ。レジェンド王座はそれ以来の挑戦となるが、前回は暴走の末にノーコンテストの結末。“平成のテロリスト”の面目躍如でもあったのだが、間下にはスッキリと決着をつけることが求められる。昨年12・7後楽園でのタッグマッチ、今年3・21後楽園では6人タッグマッチでスーパーを直接くだしてきた村上。

間下には「仇を討つ」闘いでもあり、あこがれてきたプロレスラーと前哨戦なしの初対決というスリルも大きな見どころとなるだろう。間下はかつて村上にあこがれを抱き、自身のスタイルの模範にもなっているという。とはいえ、村上の醸し出す狂気が王者を圧倒することも十分に考えられる。王者・間下としてはその部分でも負けられない。逆に、村上の狂気が誰も知らない間下を現出させる可能性もあるのではないか。

そうなった場合、いったいなにが起こるのだろう? 間下が防衛し防衛新記録に王手をかけるか、それともタイトルとは無縁の男がSSPWの至宝をかっさらうか。考えただけでもゾクゾクするタイトルマッチである。

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