【ガンプロ】今が一番楽しいと語る王者・石井慧介「数々の試練を与えてくれたDDTプロレスのおかげもあるのかな」

③初対戦の相手との試合

――なるほど、すばらしいですね。今回は香港警察国際マンとの防衛戦は、言ってみれば初対決になりますので、試合内容といったものと、相手の出方を伺いながら対峙しないといけないと思います。こういう手を合わせたことのない対戦相手に対する試合の組み立て方は、ご自身としての心構えはどういう感じなんでしょう?

石井 これはですね、僕、初対決はもしかしたら得意なんですけど。これはルーツがありまして。僕が高校時代からプライベートからプロレスごっこ団体を立ち上げて、プロレスごっこをやってたんです。18歳の時に友達が「同じメンバーで戦っているのはマンネリだ」と言い出して。

――玄人発言ですね。

石井 急に当時、掲示板を使いだして、「プロレスごっこをやりませんか」みたいな。18歳の僕は初対面の知らないギャル男みたいな人や、知らないおじさんや、知らない多国籍の方と初対面でいきなり試合をするという経験を数々してきたので。そんな経験をしてきたので。初対決慣れというのは、もしかしたらその頃から、どんな人か知らない人と戦うという経験はしてきたので。18歳ながら。

――ハートがまず強いですね。

石井 勢いがあっただけかもしれないです、あの時。今思うと怖いですけど。

――異種格闘技戦みたいなものじゃないですか。

石井 中にプロレス嫌いと言っている、アジアの国の方たちもいて。その人たちとの試合は痺れましたね。「プロレス嫌い」と言うので、「K-1ルールでやりましょう」と言って、そういう経験もしてましたね。

――その道を極めてきたというのはすごいですね。素人の時に…

石井 初対面慣れという、初対決慣れはしたかもしれないですね。

――すごいスリリングじゃないですか。

石井 スリリングでした。怖いこともありました。

――ゾクゾクする気持ちが気持ちよかった?

石井 いや、でも結構、恐怖はありましたよ。

――ありますよね。

石井 その頃も団体のエースで負けられないという。まず、どういう形であれ最低でも引き分けに持ち込まなきゃ。

――それはすごいですね。マットはどうしてたんですか?

石井 エアマットというキャンプ用ので「衝撃を与えないでください」と書いてあるんですけど、それを使ってやっていました。だから、よく割れていました。

――そういった経験が今回にもある意味、役立つということですね。

石井 そうですね。いろいろな経験が今、もしかしたら集大成として40歳を前に、いろいろな経験が生きる時期に来ているのかなと。

――30代最後のこの年に王者になりながら、重責を担ってきたという。

石井 そうですね。チャンピオンになったタイミングでいい具合に過去の経験が生きる環境で。

――今まさに石井選手の花が開いている状態なんですね。

石井 もしかしたら集大成なのかもしれないです。

――プロレスラーが一番輝くのは、35歳〜45歳だと言われているんですよね。

石井 よく言いますよね。

――なので、今まさに絶頂の中にいらっしゃるんじゃないかなと。

石井 もしかしたらそうなのかもしれないです。

――この後まだまだ6年くらいキープできるんじゃないかなと思いますよね。

石井 もちろん、頑張れるように。頑張ります。

 

④独立したガンプロについて

――そして独立したガンプロのメインイベントを託されて、チャンピオンになったのもありますが、独立したガンプロについてはいかがですか?

石井 まず三島さんがいなかったらどうなっていたかと思っているので、まず社長に感謝という気持ちと。あと、大家さん、勝村さん、この3人の力もすごく大きかったので。特に三島さんのおかげで続いたので。この団体をどんどん盛り上げていかないとと思っています。

――最初、独立という話を聞いた時に、どんなふうに感じました?

石井 30代前半だったら、動揺したと思うんですけど。ある程度、いろいろやってきたというのはあったので。不思議とプラスの気持ちの方が強かったです。もう迷いなく大家さんについていきます、という気持ちがありました。

――大家さんも強い言葉で皆さんに説明されたということでした。それを聞いても「よし、行こう!」と?

石井 はい。一緒によくしていこうという気持ちに迷いはなかったです。もしかしたら30代、もっと若かったら違ったかもしれないです。

――大きな決断をされてチャンピオンを担っているので、そういった部分では報われている気持ちもあるんでしょうか。

石井 そうですね。いきなりメインに三島社長も指名してくれたので、前の体制でやってきたことも間違いではなかったんだなと思い、それは嬉しかったので。あとはその力を発揮するだけだなと思って、メインに挑みました。

――実際に王者になってみて、いかがでしたか?

石井 勝って、今成さんと渡瀬さんにかつがれて、お客さんからの石井コール、久々に最高な気持ちでしたね。終わった後、お酒がすごく進んじゃいました。嬉しかったです。

――もともとお酒は飲まれる?

石井 大好きですね。試合の後は必ず飲むというスタイルになります。この頃、お酒がさらに量が増えました。

――試合後すぐは本当は危ないかもしれないですね。

石井 当時から見に来てくれた友達たちと、試合後は飲むというのは癖になっています。

――これからの40代を迎えるにあたっての気持ちや心構えはいかがですか。

石井 まずコンディションが落ちちゃったら、もうダメだと思うので。とにかくコンディションづくり。若い時と比べて、この練習きついな、と思うことも頑張ってやって。それがベルト持ってるからできている部分もあるかもしれないですね。あとは団体を引っ張っていこうという気持ち。今の新体制がそういう気持ちにさせてくれている気がします。

――気持ちの部分と身体の部分では、非常にいい状態をキープできていますか?

石井 そうですね。確かに身体が悪い部分もありますし、動きも技のキレも若い頃と比べたら物足りない部分もあるんですけど。そこは経験とキャリアでこういうことかと理解できています。ファンの頃、見ていた30代〜40代の脂の乗ってくるレスラーたちというのは、こういうことなんだというのは、今、すごく身にしみて感動しています。

――なるほど。プロレスは楽しいですか?

石井 そうですね。今、一番、楽しいですね。やっぱり楽しいです。

――チャンピオンになりながら楽しいと言えるのは、すごいなと思いますね。プレッシャーに押し潰されるような感じになる方も多いじゃないですか。

石井 それは数々の試練を与えてくれたDDTプロレスのおかげもあるのかな。全日本プロレスにも上がらせてもらったから、数々のプレッシャーを経験したおかげかなと思います。

――いろいろなものを乗り越えてくると、自信につながってきますよね。

石井 そうです、はい。

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