【青野未来×風香AP対談】マリーゴールドでもっともっと輝いて いろんな夢をかなえていきます
今年4月、マリーゴールド旗揚げに電撃参戦を果たすと、新団体のリングで目覚ましい活躍を続ける青野未来ら元アクトレスガールズ勢。彼女たちの活動の幅は今後も広がり続けていきそうだが、その一方で突然の退団についての明確な説明がなく、モヤモヤを抱えたままのアクトレスガールズのメンバーやファンもいることだろう。
彼女たちはなぜ「引き抜き」「裏切り」の批判を浴びてしまう形でマリーゴールドに参戦することになったのか。MIRAIとの「名勝負数え歌」でマリーゴールドのど真ん中を突き進む青野未来と、風香アシスタントプロデューサー(AP)にアクトレスガールズ退団に至る経緯や古巣への思い、マリーゴールドで新たに描く夢について聞いた後編をお届けする。
風香が青野未来を「エース」と指名した理由
――風香さんも青野選手も悩んでいたのは、2021年12月末の「アクトレスのプロレス活動終了」でした。青野選手は22年からの2年間「自分は何をしているのか」をどう説明していたんですか?
青野 風香さんが来る前は「プロレス」というワードも使えなかったんですよ。やってることはプロレスだけどもプロレスじゃない、って言っちゃったし。なんて言えばいいんだろうって思ってて「フルコンタクトアクション」みたいな感じで言ってたんですけど。「見に来てください」って言いたいですけど、見たら「プロレスじゃん」ってなるし(苦笑)。
ーーなりますね。
青野 フルコンタクトアクションだとすごい説明が難しくて、風香さんが来てくれて「プロレス」という言葉を使ってくれて、ああ、いいんだってなって。そこからはアピールはしやすくはなったんですけど……。にしても難しかったです(苦笑)。プロレス団体じゃないけど見た目はほとんどプロレスなので。「何が違うの?」「プロレスより何がいいの?」と言われても分からないし。確かにいろんな個性あるメンバーがいて、そこはすごくアクトレスの魅力だと思っていたので。女優さんたちとかいろんなジャンルから来てるからこそ、いろんな色があってそこは面白いなっていうところとか、アピールできるところを見つけながら、という感じでしたね。
――風香さんがアドバイザーに就任されて「エースは青野さんだ」と言い続けましたよね。
風香 その時期はキャラクターが渋滞していたので。まずはその整理とエースを明確にしました。
――最初にアクトレスを観た時、青野選手がみんなの中に埋もれてる感じだったのが、2か月後に見たらしっかり真ん中に立ってて、誰が見ても「青野さんがエース」と分かりました。当時、風香さんからされたアドバイスは覚えていますか?
青野 すごい覚えてます。「エース」と言ってくださったのも風香さんだし、それまで体制が変わってからはそういう存在はいなくて、キャリアで先輩を立ててっていう感じでやってたので。だから、風香さんがエースだと言ってくださっても最初は本当に自信がなくて。嫌な思いをする人も多分いるだろうし、思ってる人がいるのも感じてたんで。「私でいいのかな?」っていうのがあったんですけど。そうやって言ってくださったことで、周りからの目も変わったし、自分でもそうありたいって思えたので。何かちょっとずつ変われたのかなっていうのは思います。
風香 青野さんを推すことへの不満もすごかったんですけど(苦笑)。技術は後から身に付くけど、天性のもの、生まれ持ったものはどうにもならないから。まわりの声に屈したら私はプロデューサーでいる必要もなかったし。
――みんな平等ではないプロの世界ですからね。私は風香さんに「青野さんは愛川ゆず季さんにそっくりです」と言ったんですよ。
青野 ありがとうございます。
風香 よく言われるんですよ。見た目ですか?
――入場からリングに上がった時の華やかさ、パワフルなキック、あと体型です。体幹部が太くて、プロレス向きだなと。
風香 似てますね。
青野 えー、そうなんですね。
――「風香自伝」という本を作ってた時期と重なって、スターダム旗揚げ前から風香さんが指導する練習生をたくさん見ました。運動歴の凄い人や身体能力の高い人もいたけど、トップに立てる選手は「体幹の強さと頑丈さ」が必須だなと。愛川ゆず季さんが綺麗に施したメイクが全部落ちるのも構わず(笑)、他の選手とバチバチにやり合って観客を魅了しましたけど、青野選手は同じことが出来ると思ったし、実際にマリーゴールドでされてますよね。
風香 体幹と頑丈さ、大事ですよね。お客さんが選手を「大丈夫?」と心配したら試合を楽しめないですもんね。
――青野選手自身も意識してトレーニングしてきたんですか?
風香 最初はめっちゃ細かったよね?
青野 デビュー当時は……。
風香 結構ガリガリだったよね?
青野 ガリガリじゃないです、人生でガリガリだったことはないです(笑)。肩幅も広くてそれがコンプレックスだったんですけど、体幹を使うスポーツは昔から好きでした。サーフィンとかスノーボードとか。あとゴルフを今やってて、それも体幹を使うので。昔は一輪車に乗ったり、デビューした頃は何回か一輪車に乗って入場しました(笑)。
風香 えーっ(笑)。また乗ってほしい!
青野 (笑)。なつぽいさんがバトンをやってたり、他にも何か使ってる人がいたので「私も何かやらなきゃ!」と思って(笑)。
――そんな黒歴史が(笑)。パワーアップのためのトレーニングはしているんですか?
青野 はい、自分でもトレーニングはやっていますし、練習の中でも筋トレのメニューが多くなっているので。以前よりパワーアップしてると思います。
⇒マリーゴールドでの新鮮な体験