【青野未来×風香AP対談】マリーゴールドでもっともっと輝いて いろんな夢をかなえていきます

マリーゴールドでの新鮮な体験

――マリーゴールド入団後、強化合宿を体験してみていかがでしたか?

青野 合宿は初めてで、すごい緊張してたんですけど。あの合宿があって、旗揚げ前にみんなのことを知れたし、ちょっと絆ができた感じがあったので。すごいありがたかったですね。

――対外国人選手もマリーゴールドで初めて経験したことですか?

青野 あ、私、アイスリボンでテクラさんと何人かのタッグマッチでやったことはあります。でもガッツリやったのは本当、マリーゴールドで初めてですね。

――噂のボジラ(181センチ、91キロ。20歳)はどうでした?

青野 いやあ……。

――あの大きなボジラに対して、青野選手が一歩も退かないどころか、正面から睨みつけたり、思いっきり蹴りつけたりしてたのでゾクゾクしました(笑)。

青野 めっちゃ見下ろされるから、もうむかつくなーって思ってました(怒)。なんかすごい「あしらわれてる感」があって、あの態度にすごい腹立ちましたね。

風香 (笑)。

青野 何するかわかんなすぎて怖いですもん。自由だなー、っていう(苦笑)。

――6月の後楽園ホールで初めて「生ボジラ」を見て驚きました。カメラが向いてないところでタッグパートナーの2人を突き飛ばしたり、コーナーで言い合いしたり。ずっとイライラしてるんですよ。

風香 いずれ青野さんとボジラのシングルは見たいです。MIRAIちゃんに勝ったら、7・13両国国技館でボジラと決勝戦なんですけど(*青野未来対MIRAIは3回対戦しても決着が付かず、7月13日の両国国技館で4度目の対戦。勝者が同日にボジラと決勝戦で対戦)、その時でもその先でも。

――ぜひやってほしいですし、見たいです。

風香 この前、タッグマッチで対戦した時は青野さんがボジラに攻撃しようとしたら、ボジラが逃げてコーナーに帰ったんですよ。そうしたら青野さんが「逃げるな!」って、もうタッチしてるのにボジラを捕まえて攻撃を続けてましたよ(笑)。

――露骨に対戦を避けてましたね。

風香 打撃は苦手なんだと思います。元アクトレスの選手は青野さんを始め打撃が強いので、外国人選手はとくに嫌そうですね(苦笑)。MIRAIちゃんはすごくいい選手なので、青野さんとの対戦はすごく楽しみだし、どちらが上がってもボジラとの決勝戦は絶対に面白いと思いますよ。

――風香さん自身は今、どういう人たちを指導しているんですか?

風香 新人の子とこれからデビューを控えている子たちですね。

――スターダムの時と一緒で育成担当なんですね。青野選手にアドバイスしたりはもうしてないんですか?

青野 してほしいです……。

風香 今は指導はしてないですけど、ファイトスタイルを見直す相談はしたいと思ってます。今まではパワーで行けたけど、ボジラみたいな超大型選手だと当たり合いして勝つのは難しくなりますし。パワーで押し切れない相手にも対応できるように、スタイルを変えるというか違う部分も出してほしいなと思ってます。

青野 はい、お願いします。

「やっぱりアクトレスで成功したかった。やりたかったこと、やり残したこともいっぱいあるので複雑な思いです」(風香AP)

――6月の後楽園ホールでは、用意されてたプレスパスが全部無くなってましたよ。

風香 えー。

青野 すごい。

――それだけメディアが集まって、注目されてますし、反響がもの凄いですよね。手応えはどうですか?

青野 SNSのフォロワーがすごい増えました。アクトレスの時が9千人とかで「年内に1万人越えたら」ぐらいのゆるい目標だったんですけど、マリーゴールドに来て一気に4千人ぐらい増えました。やっぱり見てもらう数も全然違うので、いろんな声を聞けるし。「知らなかった」っていう人がもちろん多いので、今が一番自分をアピールできる最高の時間だな、ここが大事だってめっちゃ思ってますね。

――そうですよね。

青野 私はアクトレスで育ったから今があるので、今まで培ってきたものをアピールしていきたいし。「今が大事だ」っていうのを、皆さんの声で改めて思ってます。

風香 私のタイムラインに青野さんばっかり出るときと皇希ちゃんばっかり出るときがあって、エゴサーチしてんのかなって勘違いするぐらい(笑)。青野さんはMIRAIちゃんとの試合、皇希ちゃんは詩ちゃん(林下詩美)とのタッグで、こんなに注目してもらえて、やっていたことはそんなに(アクトレスの頃と)変わらないのにっていう。

――実際に「プロレス団体ではない」アクトレス時代の青野選手や皇希選手の試合を見てる記者は数えるほどで、スポーツ紙のプロレス担当と話したら「とても新鮮」だと話してました。

風香 だから本当に、こんな素晴らしい選手を育ててくれたアクトレスガールズは素晴らしい場所だと思うし、でも場所が変わるとこんなに世界が変わるんだ、って複雑な気持ちでは正直あるんです。

青野 ……(うなづく)。

風香 やっぱり向こうで成功したかったし、やりたいこと、やり残したこともいっぱいあったから。だけどこういう結果になった以上は「こうなってよかった」と思ってますし、マリーゴールドを大きくしていきたい。でも……、本当にいろんな気持ちがいまだに交差してる感じがしますね。

――風香さんが以前「プロレスTODAY」のインタビューで、アクトレスガールズについて「この痛みが報われてない」と言ってました。今、ようやく「痛みが報われる場所」に来たんだな、と。

青野 本当にそう思います。

風香 本当に良かったです。ただ、アクトレスも私が入ったときは公演が月1~2だったのが、月6とかになったんですよ。手応えのあった時期もあったんですけど。本当に立場によって見るものが違うので、一概にこっちが正しい向こうが間違ってるは全然なくて。ただ自分たちの将来を考えたときにどっかで行動を起こさなきゃって。私が言うと相手の印象を悪くしちゃうので喋ることが難しいですけど。(アクトレス側を)悪者にしたいわけじゃないし、坂口代表はもっと評価されるべきだと思うし。

――これだけアクトレス出身の選手がいろんな団体で活躍してるわけですから、坂口代表の功績は大きいですよ。

風香 本当は私たちだって、ありがとうございました、絶対に恩返しに来るから待っててください、って思ってたのに……。(以下、オフレコ)。

――マリーゴールドの旗揚げ発表会見までに大変なことがあったんですね。

風香 青野さんは「私が8月まで残ればみんなのことも守れますか?」って泣いてて、最終的に私が「自分の人生なんだから」って引っ張った感じなんですけど。青野さんがずっと(アクトレスに)残した子たちのことを考えて、自分が犠牲になってみんなのことを守ったほうがいいのか最後まで悩んでいたのを見てるので。「裏切った」みたいな簡単な言葉で済ませて欲しくはないなって思うんですよね。

――青野選手にとっても辛い決断だったんですね。

青野 そうですね……。

風香 私、ずっと前に青野さんに「スターダムに行ったら?紹介できるよ」と言ったことがあるんですよ。アクトレスは私がいるから大丈夫だから、ちゃんと報われてきなよ、って。でもみんなのために残ってくれて。そんな青野さんが「恩知らず、裏切り」とか言われるのがすごい嫌なんですよ。

――契約もなかったと聞きますし、そもそも保証のない世界ですから。選手自身が怪我のリスクを覚悟してやっている以上、やりたい場所でやるのが一番じゃないですか。

風香 その「契約」についても言いたいですけど。私たちを擁護してくれる人が「契約がないから」とかばってくださってすごく救われたんですけど、私たちは「契約がないからこういうことをやった」のではないです。それは全員同じ気持ちで、契約がなくても私たちには責任があったし、こんなに急に抜けていい立場ではなかった。でも、それでもああするしかなかったんです。

――わかりました。

風香 私ばかり喋ってすみません。

――いえいえ。青野選手を始め、移籍した選手が自分では話せないことを風香さんが話されてるわけですから。青野選手は最終的に自分で決断されたんですね。

青野 はい。でも風香さんがいい意味で、本当に一緒に考えたり悩んだりしてくれて、こういう思いとかも言ってくれて。風香さんがいたからこそ私は踏み出せたと思うので。風香さんがいなかったら「アクトレスで引退しようかな」って考えていたし。違う場所に行くっていうのも、多分、その決断はできなかったし。やっぱり「アクトレスに残ってしまう自分」がいたので。本当にマリーゴールドに来てよかったなと思います。

――そうなんですね。

青野 1人で決断できるのが一番いいとは思うんですけども、風香さんのおかげで私はこういう道が開けたので。もちろん、ロッシーさんとの繋がりもそうですし、本当に人生変わったのは風香さんのおかげだと思います。

風香 もう1個いいですか?

――はい、お願いします。

風香 「みんなを引き連れて」みたいになってるんですけど、青野さんは引退を考えていたし、他の子はアクトレスを辞めて移籍しようと思ってたり、最終的には6人もバラバラになりそうだったんですよ。マリーゴールドの旗揚げのタイミングと合ったから6人が一緒のところに来て大騒ぎになっちゃったけど、辞めたり移籍したり、アクトレスを抜けるっていう結果は変わってないような気がするんです。

――そうですね、そう思います。

風香 だから、今アクトレスがやるべきことは、残った子をどう守って盛り上げていくか、そこに全力を注いでほしいんですよ。

⇒青野未来、風香の夢は?

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