【新日本】念願の地元大会でヒロムとの同門対決を終えた内藤「次に向き合う時はシングルマッチでしょう、師匠の意地を見せてやるぜ!」

新日本プロレスは7月5日 (金)、東京・東京武道館にて『NEW JAPAN SOUL 2024』を開催した。

『NEW JAPAN SOUL 2024』
日時:2024年7月5日 (金) 16:30開場18:00開始
会場:東京・東京武道館
観衆:2,423人

第6試合のセミファイナルは、「内藤哲也&BUSHI凱旋試合」として注目を集めた。内藤哲也&鷹木信悟&BUSHI組が、辻陽太&高橋ヒロム&ティタン組とのL・I・J同門対決が実現。

高橋ヒロムは試合前に「内藤さんから獲って、シングルマッチを要求する」と意気込んだ。2020年の「旗揚げ記念日」大田区大会での一騎打ちがコロナ禍で中止となったことから、師弟対決への強い意志を示した。

一方、IWGP世界ヘビー級王者として地元足立区に凱旋する内藤哲也は、「22年ぶりの東京武道館大会。高橋ヒロムと初めて対戦できること、こんなうれしいことはない。ただ、そんな感情に浸っている暇はない。狙うは高橋ヒロムの首のみ」と、覚悟を示した。

内藤とBUSHIの地元である足立区からの大歓声と拍手が鳴り響く中、両チームがリングに登場。グータッチを交わし、試合がスタートした。

先発はBUSHIとティタン。両者の高度な技の応酬が繰り広げられる中、辻陽太と鷹木信悟のマッチアップが見どころとなった。

さらに内藤とヒロムの師弟対決も実現。激しいエルボーやショットガンドロップキックが交錯し、リング内外での攻防が続いた。

試合終盤、内藤がヒロムにデスティーノを狙うが、ヒロムがTIME BOMBで反撃。時間切れ寸前に内藤が首固めで丸め込むも、試合は時間切れ引き分けに終わった。

試合後、内藤とヒロムにL・I・Jのメンバーたちが駆け寄り、内藤がIWGP世界ヘビー級のベルトを置いてグータッチ。

リングを降り6人は花道を引き揚げ、観衆は大きな拍手を送った。

<試合結果>

▼セミファイナル(第6試合) 30分1本勝負
内藤哲也&BUSHI凱旋試合
BUSHI
鷹木信悟
内藤哲也 △
vs
ティタン
高橋ヒロム △
辻陽太
30分00秒 時間切れ引き分け

 

■試合後バックステージコメント

BUSHI「いや、終わってみればあっという間だったよ。こんな地元の東京武道館でL・I・J対決が、まぁ夢のような時間だったよ。決着がつかなかっただけで、こんな時もあるだろう。来年も、再来年もやってくれよ、この東京武道館で。俺はそれを望むよ。こんなあっという間の時間を過ごせたなんて、まだまだやり残したことたくさんあるぞ。なぁ、内藤だけじゃない。俺自身も次、ここに帰って来る時はチャンピオンとして会場に来たいって、改めて思ったから。なぁ、今日起きたことは絶対忘れないよ。今日で終わりじゃないだろう? なぁ、きっとこの先、来年、再来年やるのかやらないのか俺はわからないけど、俺はまたやってほしい。そう思った。最高の会場だよ」

辻「(※自ら持ってきたイスに座り)今日さ、足立区に敬意を評して、ディップティックのオイエドっていう香水をつけてきたんだ。この意味わかるか? まぁそれはおいといて、今日で『G1』前、新日本プロレス国内の試合は最後だ。見てるか、KONOSUKE TAKESHITA? でも、アンタにはありがたいことに、俺はもう1試合、アメリカで試合が組まれてるんだよ。KONOSUKE TAKESHITA 、お前、アメリカにいるのか? もし俺がアンタだったら、サンノゼの会場に足を運んで、俺の試合を偵察しに行くけどな。でも、遠いから来ないか。日体大バーベルクラブのアンタがバカなのはしょうがない。でも、日体大バーベルクラブのアンタから探究心をなくしてしまったら、一体アンタは何なんだ? 『G1』獲りたいんだろ? IWGPが欲しくてたまんないんだろ? だったらそれを行動で見せてみろよ。お前はまだ何も発言してないよな? それでいいのか、日体大バーベルクラブ?」

鷹木「ラピド、内藤、ラピド! まぁ決着つけたかったね。30分じゃ足りなかったか……オイオイオイ! 内藤、ヒロムばかりクローズアップされてるけどよ、バカヤロー、内藤! 次やるのはこの俺だぜ? しかも6人タッグでもなんでもねえ、シングルだ。まぁ今日の試合はどうでも良かったわけじゃねえけどよ。ティタンともやれた。ヒロムともやれた。アァ陽太、久々だな、オイ。タックルといい、あの感触はちょっと最近じゃなかったぞ。陽太とリング上で口約束したんだよ、口約束。まぁ千葉の幕張かわかんねえけど、両国で会おうと。俺はAブロック、アイツがBブロック、勝ち進めば可能性あるんだよ。あんなオイ、面白いヤツ、やらなかったらなオイ、もったいねえだろう。まぁとにかく今言ったように、ヒロム、内藤ばかりクローズアップされているようだが、俺は容赦なく内藤を叩き潰す用意はできてるから。用意はできてるから。別に仲間かもしれないが、(※強調して)仲間かもしれないが、大阪では完全なる敵だと思って、内藤哲也を叩き潰してやるよ」

ティタン「神のおかげで今夜、長いサーキットの最終戦を迎えることができた。始まりは約2カ月前だった。妻と息子に見送られ、俺の夢を追いかけてきた。そして、上を目指してきた。神のご加護もあり、『BEST OF THE SUPER Jr.』に参加し、その後は1週間、メヒコで過ごすことができた。ROH、アレナ・メヒコ、さらに日本に戻りロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとして2週間ほど闘った。再びメヒコに戻ると、AEW、『Fobidden Door』のニューヨークのリングに立った。そして日本に戻り、2試合をこなした。とても重要なルチャだった。L・I・Jが揃い踏みする同門対決だった。いつもコメントしているが、常に日本のスタイルを学び、成長している。かつてと変わりなく、ハングリー精神は失っていない。いつも応援してくれているファンに感謝したい。どの会場に行っても、メヒコの国旗を振ってくれている。このチャンスを与えてくれたニュージャパンにも感謝したい。そして、家族には感謝しかない。とても満足しているし、モチベーションも維持している。L・I・Jとして成長を続け、何らかの貢献ができればと願っている。数日間は、メヒコの自宅で休息するとしよう。エネルギーをチャージして、また闘い続ける。成長を続け、ファンにも喜んでもらいたい。L・I・Jのメンバーとして、さらに強くなり、高いモチベーション、成熟した俺に期待してくれ。ヨータ、BUSHI、ヒロム、タカギ、“エル・インモルタル”ティタン、ナイトーは今夜も姿を現した。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン!」

内藤「前回の新日本プロレス東京武道館大会、2002年4月5日。俺、南側5列11番で見てたから。なんなら新日本プロレスのレスラーになるために、トレーニングを始めた初めての場所は、ここ東京武道館のトレーニングルーム。高校2年生の時だったかな? あれから随分時間は経ったけど、こうして新日本プロレスのレスラー、しかもチャンピオンとして……」

ヒロム「(※内藤のコメント中に突然入ってきて)内藤さん」

内藤「ここに……」

ヒロム「内藤さん」

内藤「え?」

ヒロム「内藤さん、俺とシングルマッチ闘ってくれ。改めて俺には、NEVERのベルトが必要だと思いました。内藤さんがIWGP世界ヘビー級王者なのであれば、俺はNEVERのシングル王者として、アナタの前に立ちたい。4年前、そして12年前の約束、いやアナタとの誓いを果たしたいんだ(※と言って、立ち去っていく)」

内藤「(※ヒロムがいなくなったのを見届けてから)そうかい、そうかい。まぁ、正解はないからね。自分の信じた道を突き進んで、そして俺の目の前に立ってくれよ。今日初めて、高橋ヒロムと対角線に立ったけど、次に向き合う時はシングルマッチでしょう。1回コロナで流れたけど、次はシングルマッチ、しかもタイトルマッチ、しかもメインイベントで勝負しよぜ。師匠の意地を見せてやるぜ。じゃあ、次は『G1 CLIMAX』だ・け・ど、またこの場所に、東京武道館に帰って来るよ。その時はメインイベントで試合をし、そして東京武道館で思い切り叫びたいね、『デ・ハ・ポン』ってね。アディオス!」

<写真提供:新日本プロレス>

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