【新日本】タイチG1予選敗退!ボルチンのパワーの前に沈む「もう新日本プロレスには俺の居場所はなくなったかもしれない」

新日本プロレスは7月5日 (金)、東京・東京武道館にて『NEW JAPAN SOUL 2024』を開催した。

『NEW JAPAN SOUL 2024』
日時:2024年7月5日 (金) 16:30開場18:00開始
会場:東京・東京武道館
観衆:2,423人

第5試合では『G1 CLIMAX 34』Bブロック出場者決定トーナメント決勝戦が行われ、ボルチン・オレッグとベタイチが対戦。

ボルチンは6月23日の茨城大会で矢野通を撃破、さらに7月3日の後楽園大会で棚橋弘至を破り、決勝進出を果たした。

対するタイチは1回戦シードで、同じく7月3日の準決勝でTJPに辛勝。その試合後、タイチはボルチンに向け「プロレスは甘くねえぞ。オマエに初めての挫折を味わわせてやる」と挑発した。

果たしてボルチンがこの試練を乗り越え、『G1』初出場を果たすのか、それともタイチが6年連続の出場権を手にするのか。

ゴングが鳴り、タイチはボルチンをにらみながら屈伸運動。ロックアップからボルチンがロープに押し込むと、タイチは喉輪で反撃。ボルチンもエルボーで応戦し、打撃戦が展開される。タイチはフロントキックでボルチンを倒すが、ボルチンは立ち上がり、ショルダータックルで応戦。

ボルチンの逆水平チョップに対して、タイチは顔面にジャンピングキック。場外に放り出されたボルチンは、フェンスに叩きつけられるも、必死にリングへ戻る。タイチは強烈なキックでボルチンを攻め立てるが、ボルチンもエルボーで反撃。

試合は一進一退の攻防が続き、ボルチンがボルチンシェイクやショルダータックルを繰り出すと、タイチも聖帝十字陵やバズソーキックで応戦。ボルチンがカミカゼを狙うも、タイチは切り抜け、ブラックメフィストで反撃。しかし、ボルチンは最後の力を振り絞り、F5からカミカゼを決め、タイチから3カウントを奪取。この瞬間ボルチンの『G1』初出場が決定した。

試合後、ボルチンはタイチに感謝を示し、互いに健闘を称え合った。ボルチンの未来を感じさせる勝利に、観客からは大きな拍手が送られた。

<試合結果>

▼第5試合 時間無制限1本勝負
『G1 CLIMAX 34』Bブロック出場者決定トーナメント決勝戦
ボルチン・オレッグ 〇
vs
タイチ ×
16分27秒 カミカゼ→エビ固め
※オレッグが『G1 CLIMAX 34』Bブロックへ出場

■試合後バックステージコメント

タイチ「(※左脇腹を氷で冷やしながら現れると、床に座り込んで)折れたか。もともと弱いんだからな。折れたな。いや、そんなことはもうどうでもいい。これで、文句なしか。幕下陥落だ。誰が見ても堂々の幕下陥落。この時点で俺はもう関取ではない。『G1 CLIMAX』に出てたタイチは終わった。笑えばいいよ。『若手に負けた、『G1』に出れない雑魚』『YouTubeばっかりやってるからそうなるんだ』。笑ってくれ、ナンボでも。全部お前らが正しい。何でもお前らの言いたいことを受け入れるよ。俺が間違ってたのかもしれない。
こうなった今、もう新日本プロレスには俺の居場所はなくなったかもしれない。同じユニットのメンバーにも迷惑しかかけないかもしれない。YouTubeの視聴者たちにも、合わす顔が、もうない。二刀流とか偉そうなこと言って、どっちも、どっちも中途半端だったな。どっちも中途半端で終わっちまった……。『若手の抜擢』。お偉いさんたちは、『若手の抜擢』、そうしたくて俺らのことをこうしたんだろう。言ってたもんな、会見で。俺も、YOSHI-HASHIも、石井も棚橋も矢野も、全員負けた。
お偉いさんたちはお前たち『若手の抜擢』、思う通りになってよかったな。楽しいか、今頃。『ほらね、タイチ外してよかった』って、今頃どっかのお偉いさんの控室で、ビール飲んで笑ってんのか? 『ほらね、我々の目は正しかった。YOSHI-HASHIも石井も全員負けて、若手2人が行った』。さぞかし楽しそうだな。
そうだ、俺の負けだ。お偉いさんたち、アンタたちの勝ちだ。俺が間違ってた。アンタたちの勝ちだ。(※体を起こしながら)もうナンボでも、焼くなり煮るなり好きにしてくれ。大幅減俸だろうが何だろうが、受け入れる。俺の負けだ。相撲の話で悪いけど、だいたい、幕内力士が幕下に落ちると、進退を決意するもんだ。今、リング上で、何かふと、俺の中で糸が切れたような気がした。俺も自分自身の進退、自分自身に問いたいと思う。どうせ、どうせもう試合も組まれることはねえだろうし、組まれたって出ねえけどさ。
(※痛そうに声を上げながら立ち上がって)ボルチン、お前だったらプロレス界の大の里になれる。優勝するんだぞ。俺ら3人倒して行ったんだから。優勝するんだぞ。お前ならできる。ホンモンだ。ひとまず、『G1 CLIMAX』に出てたタイチを応援してくれたたくさんの人たち、どうもありがとうございました(※と、深々と頭を下げる)。ひとまず、『G1 CLIMAX』に出てたタイチはこれで終わり。あとはしばらく休んで、ゆっくり考えたいと思います。ありがとうございました」

ボルチン「(※首筋を氷で冷やしながら現れると、ヒザ立ちになって)お疲れ様でした。ホントに、メチャクチャ嬉しいけど、でもまあ、プロレスをやってて長くないけど、タイチさんと最初にやった時、敵としてイヤなことはあったんですけど、でも先輩としてすごく尊敬してます。
毎回プロレスをやって、一つのことは分かったんですけど、でもプロレスは難しいから、先輩と戦ってメチャ尊敬することになったし、今日もタイチさんと試合して、メチャクチャ強いっすよ。蹴りとか投げも。もっと練習しないといけないことが分かったし。
まあでも今日は、タイチさんに勝って、矢野さんにも勝って、棚橋さんにも勝った。それはすごい自信になるから。『G1』に向けて、プレッシャーじゃないけど、自信になるし、これだけ強い先輩に勝って、(『G1』で)誰かに負けたらすごいイヤな気分になると思う、自分で。だから今は、『G1』で絶対勝たなきゃいけないと思うけど、あと2週間ぐらいしかないけど、ちゃんと調整して、相手の試合見て、『G1』に向けて、絶対優勝するように頑張ろうと思うんで。
ま、今回はすごい自信になるし……やっぱり、このトーナメントあってよかったっすね。自信になるし、勝ってメチャクチャ嬉しいし。
『G1』には去年から絶対出ると思ったから、でも誰かに言って『まだ難しい』とか『まだ早い』とか言われたこともあったし、でもすごい嬉しいから。ここまで来たら『G1』優勝したいし、優勝したらとりあえず、カザフスタンの選手として、レスリングの選手として、ヤングライオンとして、先輩のおかげとして、勝つようにしたいです。今日はありがとうございました!」

<写真提供:新日本プロレス>

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