【新日本】バイク事故から復帰の田口隆祐に白目の神が降臨「生きてリングを降りれたことは、まずは一歩ですね」

新日本プロレスは7月5日 (金)、東京・東京武道館にて『NEW JAPAN SOUL 2024』を開催した。

『NEW JAPAN SOUL 2024』
日時:2024年7月5日 (金) 16:30開場18:00開始
会場:東京・東京武道館
観衆:2,423人

第3試合では、田口隆祐が棚橋弘至、永田裕志、本間朋晃、タイガーマスクとタッグを組み、EVIL、成田蓮、高橋裕二郎、SHO、金丸義信のHOUSE OF TORTUREと対戦した。

今大会は4月に交通事故に遭い欠場していた田口の復帰戦として注目を集めた。田口は犬を避けようとして転倒し、顔や手、膝に怪我を負っていた。

試合のスタートは田口のテーマ曲が響き渡り、彼が大歓声に包まれながら入場。リング上でH.O.Tを指さして挑発すると、SHOがマイクを握り挑発的な発言をする。

場内はブーイングと「田口」コールが飛び交う中、H.O.Tが奇襲攻撃を仕掛ける。

田口はSHOにヒップアタックで応戦するも、H.O.Tの反則技に苦しめられる。SHOと金丸のダブル攻撃を回避したタイガーは、カンガルーキックとケブラドーラ・コンヒーロで反撃。

続いて棚橋がフライングクロスボディを繰り出すが、H.O.Tは場外戦に持ち込み、田口を含む本隊を圧倒する。

EVILは永田をフェンスに叩きつけ、本部席が崩壊するほどの衝撃を与えた。リング内では金丸が棚橋に攻撃を続け、裕二郎と共に膝やギロチンドロップで追い詰める。

田口はカットに入るも、H.O.Tのダブルレッグスプリットで苦しむ棚橋を助けることができない。

成田が棚橋にコブラツイストをかけるが、棚橋はドラゴンスクリューで反撃。スイッチした永田は成田にフロントキックを連発し、金丸とSHOのトレイン攻撃を回避して逆襲。

続いて本間が逆水平チョップと串刺しエルボーで攻め立て、小こけしを狙うもかわされる。

ここでH.O.Tは本間にトレイン攻撃を仕掛け、東郷がパイプカットを放ち、EVILがカバー。だが、本間はカウント2で返す。

EVILがフィニッシュを狙う中、田口がドラゴンリングインし、EVILを掟破りの技で反撃する。

ここでチャンスと見た本隊勢はそれぞれ関節技を仕掛け、田口は永田と共に腕固めの競演で白目の神を降臨させ場内を沸かせる。

最終的に、H.O.Tは本間を改良型プッシュアップバーで攻撃し、EVILがフィニッシュ技で3カウントを奪取。

試合後、H.O.Tの勝利を見届けた田口は悔しさをにじませながらも、復帰戦を全力で戦い抜いた。

<試合結果>

▼第3試合 20分1本勝負 田口隆祐復帰戦
田口隆祐
タイガーマスク
本間朋晃 ×
永田裕志
棚橋弘至
vs
金丸義信
SHO
高橋裕二郎
成田蓮
“キング・オブ・ダークネス”EVIL 〇
11分31秒 EVIL→片エビ固め

■試合後バックステージコメント

永田「22年3ヵ月ぶりの東京武道館大会。不思議と今日は、このマスコミの皆さんの中で、その22年3ヵ月前にこの会場におられた方が、何人か見えますね。まあいない方も、当然ながらいらっしゃるわけですけど。あれから22年経って、新日本プロレスは大きく変わりました。会社が倒産寸前となって、そこでユークスの新日本となり、そこから6年数ヵ月後にブシロード傘下の新日本プロレスとなって、今、こうなってるわけですが。
22年間、いろんなことがありましたけど、僕も年を取りました。ですが、まだまだ健在ぶりを今日、この東京武道館大会で見せることができてよかったと、それだけは思います。このカードも、必然的に組まれたのか、当時のね、ここで記念すべきIWGP初戴冠したという、そういうのを理解してない人たちもたくさん会社の中にいる中で、もしかしたらそういう記憶があって(カードに)入れてくれたのかもしれないし、ただ、他の選手の代わりだったかもしれない。わかりませんが、今日この、東京武道館大会のリングに立つことができて、僕自身は、すごく幸せでした。
まあ試合数は限られてますが、これから限られた試合数の中で、どんどん自分っていうものをね、できるだけ出していきたいと思います。まだまだ……ま、年齢的なものは別として、老け込む永田裕志じゃありませんので。以上です(※と、敬礼)」

棚橋「田口カントク、お帰り! 常に、コロナの時も、明るい話題を田口ジャパンで、ずーっと、エネルギーを出し続けた田口カントクが帰ってきた。これからさらに、(※一つ手を叩く)盛り上がっていきますよ!」

タイガー「(※田口と握手を交わし)僕と田口カントクは、毎日朝、一緒の練習なんですよ。で、カントクが事故やった日ね、ものすごい、道場の近くで救急車とパトカーの音がすごくて、『あー、またスピード違反で捕まったバカがいるんだな』と思ったんだけど、あまりにも同乗に近くて、『何だろうなあ、こんなにいっぱい来るかなあ』と思って。その後、カントクがしばらく来なくなっちゃってね、それで聞いたら、犬をよけたための事故で、一切その時のことは覚えてないっていう、ホントに一歩間違えたら死につながるような事故だったんだけど、ホントに怖いし、やっぱり田口カントクがいないと新日本プロレスは盛り上がらない。やっぱり1人でも欠けてほしくないという思いでね、ホントにこれからは気をつけて。またこれから頑張ろう!(※田口と握手)」

田口「(※握手しながら)はい!」

タイガー「よかったです。また戻ってきてくれてよかったです(※と、先に控室へ)」

田口「はい。何とかまたリングに戻ってこれて、そして、生きてリングを降りれたことは、まずは一歩ですね。一歩、一歩……ま、だいぶ進みましたね。69歩ということで、70歩目を、これから踏み出していきたいと思います。ま、SHO選手がね、俺を『犬以下だ』と。犬以下という発言がありましたけど、犬以下でいいですよ。犬以下で。犬を助けた私は、犬以下ですよ。犬を助けました、そんな命ですよ。虫ケラ……虫ケラって言ったら虫にも失礼ですけど、でも、何かの、誰かのために役に立つなら、この命、いくらでもなげうって助けますよ。今、新日本隊がピンチですから、私の命をそこに捧げますよ。……うまくまとまりましたね」

※本間はノーコメント。

※青コーナー、HOUSE OF TORTUREは全員ノーコメント。

<写真提供:新日本プロレス>

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