【飛鳥プロレス】三十七の愛娘・しのせ愛梨紗が“憧れの人”世羅りさに挑むも勝利ならず!「またやる機会が来ることを信じてプロレスを続けます」

 ASUKA PROJECT時代から通算10周年を迎えた飛鳥プロレス(篠瀬三十七代表)が7月17日、東京・後楽園ホールで集大成となる「10周年記念大会vol.3」を開催した。篠瀬代表の愛娘・しのせ愛梨紗(アイスリボン)が“憧れの人”世羅りさ(プロミネンス)とのシングルマッチに挑むも敗退した。

 愛梨紗は小学生の頃、世羅のファンになり、アイスリボンのプロレスサークルに通うようになったものの、世羅らは大人の事情で退団しプロミネンスを設立。その後、アイスリボンの練習生となった愛梨紗は2022年6月にデビュー。2年の月日を経て、憧れの人との一騎打ちが実現した。現状のアイスリボンとプロミネンスの関係性を考えると、飛鳥のリングでなければ実現できない一戦となった。

 序盤、愛梨紗はエルボー連打で先制攻撃も、世羅は逆エビ固め、カンパーナで攻めていく。愛梨紗は串刺しボディアタック、ショルダータックル、ダイビング・ボディアタック、スリーパーと攻め込むもエスケープ。世羅はコンバイン、ダブルニーで厳しい攻め。愛梨紗はネックブリーカー、シャイニング・ウィザード。マウントからのエルボーで猛攻も、返した世羅はファルコンアロー、羅紗鋏を決めて貫録勝ち。試合後、2人はリングで抱擁。

 憧れの人の牙城を崩せなかった愛梨紗は「押し潰されるくらい緊張して。寝て起きて、当日は来るわけじゃないですか。この前の試合、デビュー戦の子(若菜きらり)に負けたんですけど、止まってられないと思ってぶつかっていきました。全然、想像より動けなくて。何も残せなかった。悔しいです。またやる機会が来ることを信じてプロレスを続けます」と悔しさを露わにした。そして「(11・27後楽園は)出れるのなら、シングルだろうなと覚悟はしてます。(5年前のASUKA PROJECT後楽園では受付だったが?)私自身はそんなに感慨深いとは思わないんですけど、小さい頃から知ってる方々がたくさんいらっしゃるので、プロレスラーになれてうれしいです」と話した。

 一方の世羅は「小学生の頃、自分の売店に来てくれて。慕ってくれてた、あの女の子がデビューするとは思ってなくて。しかも、自分が元いた団体でデビューして、交わることはないのかなと若干あきらかけてたんですけど、こうしていろんな人が愛梨紗ちゃんの夢を、自分の夢をシングルという形で叶えてくれて、感慨深いという言葉だけでは表せないくらい感傷に浸ってます。(飛鳥は)きっといろんな確執を乗り越えてオファーしてくれたと思うんで、感謝しかない。遠くにいても、こうして交わえるというのを、いろんな人に分かってもらえたと思うんで。終わりじゃないと思うんで。今後もやっていきたい。次は自分が負けちゃうくらいのことをしてきてほしい」とコメント。

 

飛鳥プロレス「10周年記念大会vol.3」
日時:7月17日(水)開始18時半
会場:東京・後楽園ホール
観衆:512人

<試合結果>

1.20分1本勝負
〇吉田綾斗&守部宣孝(9分5秒、体固め)村瀬広樹&植木嵩行●
※フライ・ニー

2.20分1本勝負
〇児玉裕輔&杏ちゃむ(8分8秒、横入り式エビ固め) チチャリート翔暉●&笹村あやめ

3.20分1本勝負
〇真琴(8分29秒、雁之助クラッチ) SAKI●

4.藤原ライオン復帰戦 20分1本勝負
〇田中将斗&竹田誠志(15分28秒、片エビ固め)藤原喜明&藤原ライオン●
※スライディングD

5.ハードコアマッチ 20分1本勝負
▲土肥こうじ(13分18秒、両者KO)高橋匡哉▲

6.20分1本勝負
〇世羅りさ(11分23秒、片エビ固め) しのせ愛梨紗●
※羅紗鋏

7.30分1本勝負
〇野崎渚&雪妃真矢(17分25秒、エビ固め)本間多恵●&高瀬みゆき
※ノアールランサー・ハイ

8.ストリートファイト・エニウェアフォール有刺鉄線ボード6人タッグマッチ 時間無制限1本勝負
〇大仁田&雷神矢口&佐野直(13分42秒、体固め)篠瀬三十七●&真霜拳號&仲川翔大
※イス盛り&有刺鉄線ボード上へのサンダーファイアーパワーボム

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