【DDT】上野勇希がMAOを破り、KO-D無差別級王座V6!「青木真也とDDTの一番のベルトをかけて試合がしたい」

 DDTプロレスが7月21日、東京・両国国技館で夏のビッグマッチ「WRESTLE PETER PAN 2024」を開催した。KO-D無差別級王者の上野勇希が熱闘の末、MAOを破り6度目の防衛に成功。“バカサバイバー”青木真也と8・25後楽園でV7戦に臨むことが決まった。

 序盤、レスリングの攻防から、MAOがラ・ケブラーダ、ハリウッドスタープレス、場外へのブレーンバスター、ダイビング・フットスタンプと攻め込む。上野も場外めがけたムーンサルトアタック、フロッグスプラッシュ、ハーフネルソン・スープレックスで返す。花道での戦いとなり、上野がカナディアン・デストロイヤーを出せば、MAOも同じ技で返す。

雪崩式フランケンシュタイナーの打ち合い、上野がJul.2を繰り出すもカウントは2。さらに上野はブラックアウト・スリーパーもエスケープ。顔面へのドロップキックの応酬からラリアットは相打ち。MAOは居合いキックを叩き込むも、上野は踏ん張るMAOに強引にWRを決めて勝負あり。

 試合後、MAOは握手に応じるも、上野から「これからも自分の足が止まりそうなとき、自信がなくなったとき、MAOを見て、もっとすごい男になろうと思うから。MAOちゃんも、足が止まりそうなとき、しんどいとき、上野勇希を見て頑張ろうと思わせるので。MAOちゃんと人生かけて戦えて本当によかった。これからもよろしくお願いします」と呼び掛けられると、握手を拒否して退場。

 そして、上野は「もっとやりたいことがあります。青木さんと、青木真也と、このベルトをかけて戦いたい。怖いけど、青木真也とやりたい。青木さん、今日どっかにいるはず。応援に来てくれるって言ってたのに」とアピール。

 やおら、観客席で観戦していた青木が現れると上野は「青木さんの姿を見て、このリングでやりたいこと、やらないといけないこといっぱい学びました。KO-Dチャンピオンとして、少しずついっぱい積み重ねてきました。青木さんとDDTの一番のベルトをかけて試合がしたいです」と次期挑戦者に指名。

 青木は「その挑戦受けて立ちます。世界中でいろんな相手といろんな場所で戦ってきました。2015年の桜庭和志戦以来の戦いたい場所と戦いたい相手。それがDDTの上野勇希です。僕の挑戦受けてください」と応じ、8・25後楽園での王座戦が決定した。

 マイクで締めた上野が花道を下がっていくと、MAOが現れ抱擁。サウナカミーナから家出していたMAOだが、どうやら家に戻る決断をした模様だ。

 バックステージで上野は「MAOちゃんと両国のメインイベントで、ベルトをかけて、カラカラになるまで費やせて幸せです。MAO先輩とはDNAからずっと一緒で、リング上も生活もしんどいこともたくさんあって、支え合って、夢をぶつかり合えたことは幸せです」と笑み。次戦について、「リングでやる者は全部さらさないといけない。恥をかかなきゃいけない。怖いよ。でも僕はチャンピオンになり続けるためにいるんじゃない。DDTの面白さを見せるためにいるから。青木真也に勝つよ。もっとすごくなって、みんなに伝わるから。楽しみにしててください」と気合を入れた。

 敗れたMAOは「DDTの最高峰の舞台に立ったわけで、人生かけた戦いだった。今日は一つ人生の区切りがついたようで、勝てなかったけどスッキリしてる。人生のターニングポイントになる日でした。俺の人生間違ってなかったと思いました。ここでプロレスラーになってよかった」と満足した表情を浮かべた。“家出”に関しては「家出先でいろんな可能性見つけちゃって、やりたいことも見えてる。でも今じゃないと思った。まだまだサウナカミーナでやれることがあるなって思っちゃった。DDTを根底から揺るがすやりたいことを見つけちゃったので温めておきます。そのときが来るまで」とひとまず家に帰ることを明言した。

 挑戦が決まった青木は「このタイミングで、青木はないだろと思います。両国のメインで次に僕を指名するというのは、彼なりのメッセージとコンプレックスがあるんでしょう。やってはみたいけど、僕が行ったら、彼はめくれるし潰れるから。上手だけど強くない。その部分を徹底的に1ヵ月めくっていきます」とリングとは裏腹に辛らつな発言を残した。

 また、DDTでは11月4日の東京・ひがしんアリーナ(墨田区総合体育館)、12月28日の両国大会が決定。9・29後楽園でTHE RAMPAGE・武知海青のプロレスデビュー第2戦が行わることも決まった。

【大会名】WRESTLE PETER PAN 2024
【日時】2024年7月21日(日)
【会場】東京・両国国技館
【観衆】4,131人(超満員)

▼オープニングマッチ 30分一本勝負
○中村圭吾&石田有輝&須見和馬 vs 夢虹&高鹿佑也&イルシオン●
7分37秒 エビ固め
※ランニング・ダイビング・ヘッドバット

▼第二試合 髙木三四郎ゆかりの人たちによる6人タッグマッチ 30分一本勝負
大鷲透&田島久丸&○川松真一朗 vs 大石真翔●&高尾蒼馬&一般人・澤宗紀
6分28秒 片エビ固め
※アックスボンバー

▼第三試合 スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
○平田一喜 vs スーパー・ササダンゴ・マシン●
11分53秒 横入り式エビ固め

▼第四試合 スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負
秋山準&○納谷幸男&松永智充 vs 鈴木みのる&石川修司&佐藤光留●
12分18秒 体固め
※リストクラッチ式バックドロップ

▼第五試合 総研ホールディングス・ヤネカベ presents 髙木三四郎無期限休養ロードFINAL~アイアンマンヘビーメタル級選手権試合・ウェポンランブル 60分一本勝負
<王者>○男色ディーノ vs 髙木三四郎●<挑戦者>
20分54秒 漢固め
※ゴッチ式男色ドライバー。第1662代王者が防衛に成功。

▼第六試合 KO-D6人タッグ選手権試合~サバイバル4WAY6人タッグマッチ 60分勝負
<王者組>HARASHIMA&ヤス・ウラノ&彰人 vs 佐々木大輔&KANON&MJポー<挑戦者組> vs 高梨将弘&アントーニオ本多&正田壮史<挑戦者組> vs アジャコング&勝俣瞬馬&To-y<挑戦者組>

【試合経過】
①HARASHIMA&ヤス・ウラノ&○彰人 vs アジャコング&勝俣瞬馬●&To-y
8分40秒 ステップオーバー・トーホールド固め
②佐々木大輔&○KANON&MJポー vs HARASHIMA&ヤス・ウラノ&彰人●
15分28秒 片エビ固め
※フリーダム・コール
③○佐々木大輔&KANON&MJポー vs 高梨将弘&アントーニオ本多&正田壮史●
17分30秒 ミスティカ式クロス・フェースロック
※HARASHIMA組が初防衛に失敗、佐々木組が第56代王者組となる。

▼第七試合 スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
●田中将斗 vs KONOSUKE TAKESHITA○
14分42秒 体固め
※エルボーバット

▼第八試合 KO-Dタッグ選手権試合 60分一本勝負
<王者組>○遠藤哲哉&飯野雄貴 vs 潮崎豪&小峠篤司●<挑戦者組>
20分37秒 エビ固め
※バーニングスター・プレス。第82代王者組が3度目の防衛に成功。

▼セミファイナル ドラマティック・ドリームマッチ~ノーDQマッチ 30分一本勝負
○エル・デスペラード vs クリス・ブルックス●
22分12秒 エビ固め
※ピンチェ・ロコ・オン・ザ・有刺鉄線ボード

▼メインイベント グッドコムアセット presents KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負
<王者>○上野勇希 vs MAO●<挑戦者>
29分44秒 エビ固め
※WR。第82代王者が6度目の防衛に成功。

<写真提供:DDTプロレス>

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