デスマッチ&ハードコアユニットの大会休止から3カ月 世羅りさの現在地
独り身に戻り、プロミネンス興行にもいったんピリオドを打ち、いちレスラーとしての活動が多くなった。
「定期開催を一段落させてからは、ひとりでいることが多くなりましたね。たまに組んだり興行で一緒になったりするけど、基本はひとり。寂しい気持ちはあるけど、プロミネンスとして出るからには、私がみんなの代表にもなりますからね、出る先々で爪跡を残さないといけない。前に前に出ていかないとダメだと思っていますね」
最近ではwave、ディアナ、PUREーJなどへの参戦が主流。waveでは現タッグ王者(パートナーはSAKI)で、PURE―J8・11後楽園で中森華子のPUREーJ認定無差別級王座に挑戦する。
「この前(6・16新木場)、夏実がやられて目を腫らして帰ってきたんですよね。それを見て、ちょっとやってやろうかと思いました。私も昨年12月に負けてるし、プロミネンス興行からの開放感もあるので、ここは一発取ってやろうと思います。そしてもっとどん欲に、個人でもプロミネンスでもいろんな団体で暴れてやろうと考えてます。自分が土台を作ってここでベルトを取れば、プロミネスみんなを呼ぶこともできると思うんですよね。いろんなところにいろんな爪跡を残していく。それが世羅りさの新境地かなと思ってます!」
<写真:本人提供>
個人としての新境地がプロミネンス全体にも波及する。むしろ、これからがいちレスラーとしての本番なのかもしれない。一方で、世羅の名を上げたデスマッチの方はどうなるのか。理想のリングをキープしていた世羅だが、しばらくは自主興行から遠ざかる。不定期になると、世羅のデスマッチ、ハードコアマッチ、とくに男子レスラー相手のそれは自然と少なくなるのではないか。プロミネンスだからこそそういう場が作られてきただけに、なおさらそう感じてしまうのだが…。
「確かに。でも2年間、(プロミネンスの)自主興行でデスマッチやハードコアをやってきたことで、世羅りさと言えば男子ともデスマッチやる人だと認識してもらえるようになったと思うんですね。実際、ハードコアや男子とのミックスドタッグとかでも声をかけてもらっています。海外からもそれでオファーがきたり。そういうイメージがついてきたので寂しくないというか。まあ、生きるか死ぬかのデスマッチが恋しくなるときもありますけど、どうしてもやりたくなったときが次のプロミネンスの大会かなと思っています!」
開催時期未定ながら、次のプロミネンス興行ではそんな思いを爆発させる世羅の姿が見られるに違いない。また、各メンバーがどんな実績を引っ提げて再びプロミネンスの名のもとに集まるのか。しばらくは溜めの期間となるものの、プロミネンスのネクストに期待したい。
インタビュアー:新井宏