【SEAdLINNNG】8.23後楽園『中島安里紗引退試合』に向け参戦選手が会見「私らしく勝って、プロレスラー人生に幕を下ろしたいなと思います」
女子プロレス団体SEAdLINNNGは8・23後楽園大会に向けての記者会見が行われ、参戦メンバーが出席し意気込みを語った。
中島安里紗の引退試合のカードが遂に決定し、後楽園決戦の全カードが出揃った。
中島は藤本とのベストフレンズで、松本&中森と激突。
「SEAdLINNNG〜9周年記念大会・中島安里紗引退試合〜」
2024年8月23日(金)17:30開場18:30開始
東京・後楽園ホール
〈第1試合 ハイスピード6人タッグマッチ 20分1本勝負〉
ラ・ピディータ&カ・ケディータ&ナ・ツディータ
vs
山下りな&雪妃真矢&高瀬みゆき
※レフェリー 南月たいよう
南月 SEAdLINNNG9周年、中島安里紗引退興行からハイスピード新章が始まります。今回はオープニングマッチということで、この大会、我々がハイスピードに、幕開けをしたいと思います。対戦相手、山下りな&雪妃魔矢&高瀬みゆき、全くこの3人が組んで、ハイスピードマッチをやったときにどんなことになるのか。そして謎の夏リータ。本当に謎すぎて自分も会ったこともないんですけど、ラピからの推薦ということで大丈夫ですか?(ピディータがマラカスでアピール)通訳します? めちゃくちゃ、巨人? 巨人じゃない? めちゃくちゃ厚化粧らしいですよ。どんな選手なのか、はい。とにかく、まあカ・ケディータと夏すみれの抗争も一段落したということで、本当にここからまた、9周年から新しいハイスピードが始まると思います。本当に旗揚げ戦からずっと続いてきたハイスピードマッチ、これからもどんな物語が生まれるか。自分もレフェリーとして楽しみにしています。みなさん。よろしくお願いします。
〈第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負〉
堀田祐美子&下田美馬
vs
中島安里紗&光芽ミリア
※特別レフェリー Tommy
ミリア 8月23日、後楽園ホール大会、安里紗さんの引退試合前、大事な試合で組ませていただきます。堀田さんと下田さんと対戦できる事、そして安里紗さんと所属同士の最初で最後のタッグという事で、すごい緊張もしていますし、このカードは私にとって、試練のカードだとも思ってるので、堀田祐美子さん下田さん、そして安里紗さんから受け継がれていたプロレスを、私が、魂の女子プロレスをしっかり受け継いでいけるように、しっかり覚悟をもって、この試合戦いたいと思います。全力で闘います。
中島 引退試合第1弾として発表させていただいたこのカードなんですけど、やっぱりAtoZで堀田さんと下田さんのもとでデビューさせてもらって、最後、引退試合でもまた、2人と戦えるという事ですごく嬉しいですし、やっぱりいろんな人にプロレスは教わってきましたけど、一番最初に見たものが親というか、なんかプロレスに関しても本当にそうだと思うので、生みの親である2人との対戦っていうのは、やっぱり感慨深いものがありますし。ただ2人と戦える事と同じぐらい、やっぱりミリアにそれを伝えていくっていう事が大事だと思っているので、自分のためだけじゃない、ミリアのための試合にできたらいいなと思っています。ミリアに関してはもちろん緊張すると思いすし、今から多分泣いちゃいそうなぐらいドキドキしてると思うんですけど、ここをくぐり抜けたっていうのはすごい自分にとって糧になると思いますし、気にせずとかじゃなくて、プレッシャーをしっかり感じて受け止めて、それを背負ってしっかり戦ってほしいなと思います。
堀田 本当に私が2005年のAtoZという団体を旗揚げしたとき、中島安里紗が、プロレスラーになりたいということで、AtoZにきたんですが、そのとき、中卒、中学卒業だよね。本当に中学生のまんまでした。女の子が来て、プロテストじゃない、オーディションっていうのかな、テストをやったときに本当に腹筋も背筋も10回もできなかったんですよね。
中島 10回はできた(笑)。
堀田 絶対できてない。だから10回できればなんだけど10回もできたとしてももうギリギリだよ。ギリギリできたかな。やっぱ15歳だし、ここで厳しい事をやっちゃったら多分ついてこれないなと思ったので、もしあれだったら、まだプロレスをやりたいんであれば1年間鍛えてもう一回オーディション来てくださいって、それで帰したんですね。そのときに下田と言ったのが、多分あの子、絶対来ないよねって言って終わったのは覚えてて。その1年後にあの去年の子来たよって言われて、え、来たの?みたいな、すげえなと思って。そしたら本当に何か、体も心も絞ってきて、全然1年前とは違う体型できて。本当に腹筋、背筋とかもちゃんと完璧にできて、そこから入門したんですが、そっからまあ態度が悪い悪い。
中島 ミリアの前でやめてください(笑)。
堀田 悪い悪い。朝練習に私達が行ったときにはもうまだ寝ていると。ソファーで横になっておはようござますって。いつも下田がぶちきれてる。本当にやばいでしょ。なんとなくくわかるでしょ、後輩だったら。それぐらい生意気なやつだったんですが、本当に先輩を泣かすぐらいまでやりましたけどね。阿部幸江というやつが、中島が練習中にもうイヤでどっか逃げちゃって。そしたら私が阿部幸江に「おい連れて来い」って言ったら、帰ってくるんすよ。後でちょっとしてから、すいませんって言って泣きながら「来てくれません」って。それぐらい強情というか頑固というか、何ていうのかな、そういうものがあるからこそ、今でもこういう激しい、引退前でもすごく、この間もSareeeISMで試合を見たんですが、素晴らしいなと。本当に涙が出てきて、本当に引退がもったいないっていうか。でも本当に怪我でね、こういう事を選んだという中島選手って素晴らしいなと。本当に私は本来なら、先に引退をしなくちゃいけないのに見送るっていうのがね、本当につらいですが、でも、中島安里紗が決めた道というね、最後の引退ロードっていうのはすごくかっこいいと思います。あとその魂っていうものをね、やっぱり若手に教えていく、まず仕事がたくさん残っているし、そこに抜擢されたミリア。ね。本当に彼女の練習もよく伊藤道場で見てるんですが、本当にね、絶対いつかは化けると思う。まだまだわからないところが多分たくさんあると思う。いつも首をかしげてやってるっていう。でもやる気持ちはあるっていうのがね、すごく私には一番みんなによく練習をしてるときに言うのが、ミリアが一番感じるよって。できなくても、一生懸命頑張ろうとする姿があなたが一番いいっていうのはうちが言ってるのを覚えてる?
ミリア はい。
堀田 だからその気持ちというのが本当に大切だって、その気持ちがあれば本当に一人前のレスラーにもなれるし、その気持ちというものが一番大切で、そこを今ね、今回この試合、抜擢されたというこの試合が本当に自分の変わり目だと思うし、絶対変わらなくちゃちゃいけないよね。そういう強い気持ちを持って頑張ってもらいたいし、私も受け入れるし、あなたが来るもの全部受けてね、気持ちを感情で戦うし、必ずこの試合でミリアは中島の代わりとして、SEAdLINNNGというものを守っていってほしいし、大きくしてもらいたいと思います。だから私も本当に楽しんで、このカードを組んでくれてありがとう。多分これはね、下田美馬も思ってると思います。下田も嬉しかったと思うし、本当に私達、全力で中島の本当のプロレス愛を受け止めて、がんばりたいと思いますので、よろしくお願いします。
ーー堀田選手から教わったことたくさんあると思いますけっど、特に印象に残ってる何か言葉とかありますか?
中島 でももう今、言ってたことなんですけど、本当に気持ち。やっぱりどんなすごい技やろうが、どういうふうに動けようがやっぱり気持ちのない人って絶対に何も相手に伝えられないし。その気持ちなんだよっていうところをすごく教わってたので、堀田さんはあんまり説明立てて教えるタイプではないというか、ドーンってやってバーンってやってみたいな教え方、タイプだったので、なんかやっぱでもそういう気持ちの部分っていうのは、女子プロレスで一番大事なものだと思うので、それがしっかり未来に伝わってるんだなっていうのを、堀田さんを介してまた改めて知ることができて、堀田さんから教わった事を私もちゃんと伝えられてるんだって思えてよかったと思いました。
ーーミリア選手は堀田選手の言葉を聞いていかがでしょうか?
ミリア 練習中にもそういうふうに言っていただけて私の自信にも繋がっていますし、頑張ろうっていう活力にも繋がっています。なので今回こういう言っていただいた事、そしてまた戦えるっていう事が嬉しいですし、自分の全力を、練習以外の全力を堀田さんに見てもらうチャンスだと思うので、このチャンスをムダにせず一生懸命がんばります。
ーー中島選手が引退した後は所属選手が実質ミリア選手1人になってしまいますが。
南月 世志琥もいます。
ーーリングに上がってる選手がとりあえず1人ですけど、そこの覚悟は決まってる?
ミリア 日に日に近づいている事は感じててプレッシャーを感じてますけど、安里紗さんの試合を見て覚悟もすごく感じてますし、SEAdLINNNGを背負っていかなきゃと思ってるんで、9月から私が魂の女子プロレスを受け継いでしっかりがんばっていきたいと思います。
南月 特別レフェリーがTommyさん。
中島 はい。デビュー戦もTommyさんに裁いていただいていて、デビューからしばらくTommyさんだったので、試合中に私がパニックになったら落ち着けて耳元で言ってくださいってずっとお願いしてて、それでずっと試合をしてきたので、今回最後にTommyさんにこのメンバーでの試合はTommyさんに裁いていただけるっていうのはすごく嬉しいですし、みんな元気ですね。ますます元気なお三方とリングに上がれるのはすごく嬉しいです。
堀田 Tommyさんは面倒見てくれてたんだよね?
中島 はい。先輩と違う親代わりとしてやってきてくださって、本当にもう名前も言えないぐらいの大先輩のガウンで寝てしまって、キレられたりとか、初めてそこで怒られたんですけど。
南月 布団代わりににした。
中島 すごい怒られて。怒鳴られて。あんまりそんなにそこまで人に怒られた事なかったのでびっくりして。大人って怖いなって思いました。それくらいTommyさんにはずっとお世話になって最後関われてよかったなって思います。
ーー中島選手はは1日2試合、新木場もそうだったんですけど、2試合になっちゃうんですけど、その辺は覚悟してる?
中島 でも試合が長くなれば長くなるほど強くなるタイプなんで、全然問題ないです。スタミナに心配はないです。
〈第3試合 タッグマッチ20分1本勝負〉
Sareee&VENY
vs
ウナギ・サヤカ&神姫楽ミサ(JTO)
VENY 何で暑い中、へんぴなところまで来て参加者私1人だけなの?
南月 偉い。
VENY 偉いとかじゃなくてさ。
南月 やっぱ中島安里紗、引退前最後の会見なので。ずっとSEAdLINNNG支えてきてもらったVENYさんにはいてもらわないとと思って。みんな来ないの知ってたんですけど呼ばせていただきました。
VENY 特に思い出とかもないんですけど、このカード。思い出ないから言う事もないですけど、前回、試合後、Sareeeちゃんとウナギちゃんがガチャガチャやってましたけど、私個人的には、弱いヤツに口なしっていうか、言葉はいらないっていうか、喋る価値、査定される価値もなければする価値もなかったっていうのがウナギちゃんの印象なので。それぐらいですね。あとSareeeとは絶対に息が合わないというのは今、お伝えしておきます。
ーーSEAdLINNNG9周年っていう点については?
VENY 9周年、私ね、同期なんだよ、シードと(拍手起こる)。しかも私、初代のハイスピードクイーン、みんな忘れてるかもしれないけど。あとは、世志琥組にも入ってたかな。入ってない? あれ?
ーー中島選手が引退されることで、ますますVENY選手への期待がかかるんじゃないかなと思うんですけど、今後について。
VENY 私への期待? どんな期待ですか?
ーーSEAdLINNNGを背負って立つといいますか。
VENY 背負って立つの? 私が? 今年デビューしたガキとかいるじゃん。でも私とか、ラスエゴたちは影で立ってるぐらいの気がするけど、支えていきたいっていう気持ちはあります。
ーー中島安里紗選手の引退に関しては、改めてどう思われますか。
VENY 私はね、ずっと言ってるけど、ずっと言ってるっていうか、そんなに絡みも多くなかったっていうのがあるから。めちゃくちゃやってみたかったっていうのはあるかな。2人で血みどろやりたかったな。それがちょっと心残りではあるけど、それは真琴さんとでもやろうかな。
〈セミファイナル SEAdLINNNG BEYOND THE SEA Tag Championship 30分1本勝負〉
【王者組】真琴&野崎渚 vs 【挑戦者組】笹村あやめ(2AW)&青木いつ希(ショーンキャプチャー)
※第13代王者組2度目の防衛戦。挑戦者組が勝利した場合、第14代王者組となる。
青木 はい、皆さんおはようございます。あ、マイクすみません。マイクを使わない主義でやってるんですけど、使わせていただきます。皆さんおはようございます。改めましてショーンキャプチャーの青木いつ希です。8月23日、SEAdLINNNG後楽園ホール大会にてタッグのベルトに挑戦させていただきます。何故かといいますと我々、笹村あやめ&青木いつ希、中島安里紗&松本浩代、女子プロレス界2大怖すぎるタッグ、強すぎるタッグにしっかりと勝ちましたのでこれはもうタッグベルト、この調子で取れるんじゃないかと。笹村と青木のタッグ、実は評判がどんどんよくなっていってるんですけど、なんだか大事な時に勝利を掴めずの2人で。でも絶対、自分達の大事なもの好きなものを大事にしていれば絶対に見れる景色がある、いい景色が見れると言い続けてきたので、今回こそがその良い景色を見れる最高の日なのではないかと思います。という訳で私は笹村とともにこの最高のタッグを得るために挑戦したいと思います。以上、青木いつ希からでした。
笹村 2AW、笹村あやめです。前回大会、私が中島安里紗から勝ったという事を凄いいろいろ考えて、勝ったという事はあの中島安里紗の敵だろうが味方だろうが顔面を蹴り飛ばすところとか、野蛮なところも勉強して、すごいがんばっていかなきゃいけないんだなという気持ちと、私がプロレスに対して感じてる事、思ってる事、青木もきっと一緒になって考えてくれるところがすごい好きなパートナーなので、青木と、最高なパートナーとともに最高なベルトを取りにいきたいと思います。以上です。
野崎 先日の新木場大会で中島&松本と戦って勝って勢いがあるのはすごいわかるんですが、我々このタッグトーナメントであなた達に勝ってるんですよ。また中島&松本とは違う怖さを見せてあげます。楽しみに。
真琴 私は正直この2人はシードさんのリングだけじゃなく、いろんな団体で頑張ってるというか、そういう情報が入ってくるので、2人に追い風が吹いてるというか2人から風が発してるみたいな、そんな感じがあって、正直私も当事者じゃなければ応援してるかもしれないんですけど、私にも応援してくれてる人がいるので絶対このベルトは渡す訳にはいかないです。
ーーチャンピオンチームの印象は?
笹村 トーナメント1回戦で当たったとき、めちゃくちゃ顔面を蹴られ、体格が違うっていうのはすごい私達にとってハンデではあるんですけど、それさえも凌駕するプロレスへの愛、ベルトへの気持ちを持って戦いたいと思います。
青木 先ほど笹村も言った通り体格が違う。手足が長すぎる。このリーチの差というのは大きなものだと思うのですが、自分達はそれを打破する力が必ずあると思ってますので、この強くて綺麗なお姉さん達というのは、このぎゅっとしてパンとした我々が倒したいと思います。
ーー4人にお伺いしたいんですけど、今回の大会で中島安里紗選手が引退して、SEAdLINNNGは9周年という色々節目の大会になるんですけど、現在のSEAdLINNNG、これからのSEAdLINNNGについていかがでしょうか?
笹村 自分は男子団体でデビューしたんですけど、初めて女子の他団体に参戦したのがこのSEAdLINNNGで、私の女子プロレスの歴史がここSEAdLINNNGから始まっています。痛い事とかツラい事とかしんどい事も沢山ありましたけど、でもそれでもめげずにくじけずに大好きなプロレスを追っていったら、中島さんに勝つ事の出来るような夢のあるリングだなと思いますし、そこ、中島安里紗さんに勝ったという事をもっと胸に刻み背負って、このSEAdLINNNGを盛り上げていきたいと思っています。
青木 自分もこのSEAdLINNNGというリングにはデビューして結構早い時期から参戦させていただいてまして、自分の心の中にある戦いの苗といいますか、種をいただいたのは、強い闘争心の種をいただいたのはSEAdLINNNGのリングがとても大きいと思いますので、このいただいた戦いの種、苗が花咲いて、中島さんが引退されてしまったあとのリングでも自分がその戦いの苗をまた他の選手にどんどんどんどん種を蒔いていけるような存在になっていきたいですね。そして中島さんの殺人エルボーを我々、笹村あやめと青木いつ希が引き継いでいきたいと思います。
野崎 SEAdLINNNG9周年ということなんですが、私は本当フリーになってやっとシードに上がれるようになって、今すごいシードに上がれる事が嬉しく楽しいです。タッグベルトを持っているので私にしか出来ない方法でSEAdLINNNGを盛り上げていければと思います。私は来週アメリカで試合があるんですけど、このベルト持っていくので私にしか出来ない海外でもベルトが出来たらとか色々考えつつも、あるのでね、(真琴に)一緒に2人で海外行こう。とか、そうやってこれからも色々盛り上げていければと思います。
真琴 私はSEAdLINNNGに参戦させていただくようになって人の顔をためらいなく蹴れるようになったっていう。強くしてくれたのがSEAdLINNNGのリング。私のプロレス人生において欠かせないとても大事な場所です。中島さんはいなくなってしまうのはとても大きな事だと思うんですけど、ラスエゴがシードにはいるので全然大丈夫だと思います、今後とも。
〈メインイベント 中島安里紗引退試合30分1本勝負〉
中島安里紗&藤本つかさ(アイスリボン)
vs
松本浩代&中森華子(PURE-J)
中森 何となく私より安里紗の方がプロレスを長く続けていくんだろうなって思ったんで、引退を聞いた時はびっくりしました。でもそれ以上にびっくりしたのは、引退試合に私が入ってるっていう事です。嬉しい気持ちは本当にあったんですけど、安里紗の最後が私でいいのかなっていう気持ちがあって、やり直しがきかないし、次はないし最後になってしまったんですけど、私は中島安里紗の事がこの世で一番大嫌いで、今までいろんな事があって、中島安里紗の存在に自分の気持ちが振り回されてここまでやってきたんですけど、そんな大嫌いな相手と今後出会えるとは思えないぐらいの存在だし、そんなやつと最後まで蹴り合って、殴り合えるのは最高な事だと思うので、引退試合、殺人エルボーだろうが何だろうが、歯が何本でも折れる覚悟だし、記憶も星も飛んだっていい、私はそれ以上にやってやるぐらいの思いもあるし、いまさら中島安里紗になんか言うことはないんですけど、戦いの中で気持ちを伝えたいと思っています。
松本 私もいまさら中島安里紗に伝えることはないんですけど。
中島 なんか言ってください(笑)。
松本 8月23日まであと残りわずかとなりましたが、まずは私自身が8月23日はもちろんなんですけど、私自身が悔いなく、8月23日はもちろん、8月23日までも、1日たりとも中島安里紗に負けたくないんで、それが私がライバルとしての宿命だと思っているので、今日1日も負けないし、明日も負けないし、8月23日、10カウントが鳴るまでも私は勝ちます。
藤本 私ももう今更、安里紗に言うことはないんですけど、本当にもうずっと一緒にいすぎるので特にないんですが、改めて思うと、プロレスを通して本当に大切な人に出会ったなっていうのは思います。本当にいないんだけどということが、そうですね。普段は人見知りで、怖いとかヤンキーとかって比喩されがちなんですけど実際は優しいし、ピュアだし、情に厚いやつって私は思ってます。ただリングに上がったときは、人を殴る事でしか会話ができないっていう人なんですけどでも、そういう魅力的なリング上の安里紗が、8月23日で、もう見られなくなると思うと、やっぱり寂しいし、悲しいなっていう気持ちが一番。でも、最後まで安里紗らしくいてほしいし、最後私を隣に選んでくれたっていうのも、当たり前だと思ってるから本当に安里紗のために私は復帰をしたって、この4ヶ月突っ走ってきたんですけど、でも結局、安里紗のためと思っても自分自身のためになってるし、こうやって安里紗と出会えて本当によかったなって思ってます。なので最後、ベスフレらしく、安里紗らしく勝敗にこだわって、絶対勝って引退させてやろうと思います。
中島 いよいよ引退が迫ってきまして、本当に女子プロレスラー中島安里紗として最後の試合はこの4人でできる事が本当に嬉しいです。この3人は本当の中島安里紗をすごくよくわかってくれてるメンバーだと思うし、つっかも言ったように人見知りだし、私は友達もいないしプロレスをやってなかったら、こういう人たちに巡り合う事ができなかったんで、本当にプロレスラーになってよかったなと思うし、この試合後もプロレスラーになって良かったって、最高の笑顔で終われるように、最後自分らしく戦い抜きたいなと思います。悔いなく戦うっていうのももちろんそうなんですけど、やっぱり中島安里紗って勝ってないと私じゃないと思うんで自分のためにも、最後見に来てくれるお客さんのためにも、私らしく勝って、プロレスラー人生に幕を下ろしたいなと思います。
ーー最後の試合、6人とか8人とか増やさないで、やっぱりこの4人が良かった?
中島 そうですね。思いがある選手ってもちろんたくさんいるし、ミサとか笹村とかそういう若い子たちに関しても、また熱い思いをぶつけてきてくれるのは嬉しいとかあるんですけど、やっぱりもう純度100%の思いをぶつけられるってこの3人しかいないので、何か変にいろいろ混ぜ込むよりも、100%の私の大好きな女子プロレスがやりたいという思いで、このメンバーにしました。
ーー中森選手はどのあたりが嫌いだったのか、今だったら言えるでしょうか。
中島 わざわざ私の嫌いなところを挙げるんですか、最後なのに。
中森 ありすぎて言えないので、その思いを試合にぶつけます。
ーーここまでの引退ロードを振り返って。
中島 振り返って。つっかがこの引退ロードのために復帰してくれて、この引退ロードの間、松本が欠場していたりとかあったんですけど、つっかが隣にいてくれたからこそ、4ヶ月間全力で戦ってこれたし、シングルマッチができないっていう中でやっぱつっかがいたことは大きくて、だからこそ出来た戦いもすごいたくさんありますし、今まで戦ってきた選手と戦うっていうのはもちろん、引退ロード、大事なんですけど、新たな戦い、出会いもあったりとかして、何か最後の最後まで18年やってもまだ新鮮で楽しくて、勝つ事がこんなに嬉しくてっていう思いが出来たので、本当にこの4ヶ月間楽しかったですし、悔いがないから引退を決めたんですけど、より一層悔いがなくなりました。
ーー最後にお聞きしたいんですけど、中島安里紗に向けてっていうんじゃなくて、中島安里紗が24日からいなくなっちゃうんですけど、それを含めて、何をこの試合で残したいとか、ちょっと難しい質問でごめんなさい。
藤本 私も8月24日、安里紗が引退した翌日に休業してしばらくリングに上がらないんですが、この令和の時代で、人を殴ることに全てをかける女子プロレスラーってそこまでいないと思うんですよ。そういう、殺気とか殺意とか、そういう女子プロレスならではの気持ちのぶつかり合いというか、そういうのを見てほしいし、なくしちゃいけないものだなとは思ってます。
松本 何を言ったら、私はまだ松本浩代は松本浩代の道が続いていくので、その8月23日はもちろん中島の引退だけども、そこまでやっぱり一緒に歩んできたっていう言い方はおかしいかもしれないけど、私と中島安里紗はジュニアの時代からずっとメインイベントだったんですよ。私と中島との試合は、シングルマッチは、ジュニアの頃からメインだったんで。それが今この18年経ってもやっぱりメインでいられることは、やっぱり自分にとっても自信、自慢できるものだし、すごく誇りに思ってることnなので、そのやっぱり過去を糧にして続いていくものなので、それが褪せないように私は私で強くい続けたいなと思います。
中森 中島安里紗がいてもいなくても、私はPURE-Jの無差別級チャンピオンなので、それはずっと代わらないんですけど、私はこの2006年組の同期の中で一番弱くて落ちこぼれだったんですけど、中島も全然手が届かない存在って同期ながら思ってしまったところがあって、でもそういう存在がいたから早く自分も追いつきたい、追い越したいっていう思いがあったから、安里紗がいたから今の自分があるって思うんで、それを試合の中で全部見せたいという思いがあります。伝わると思うので、お客さんも選手にも伝えたいと思います。
【SEAdLINNNG 8・23 後楽園ホール大会 全カード決定!】
中島安里紗の引退試合のカードが遂に決定し、後楽園決戦の全カードが出揃った。中島は藤本とのベストフレンズで、松本&中森と激突。1日2試合…最後まで全力で駆け抜けるその勇姿をしっかり目に焼き付けよう。また、女子ブロバンドも中島の門出に華を添える事になった。
「SEAdLINNNG〜9周年記念大会・中島安里紗引退試合〜」
2024年8月23日(金)17:30開場18:30開始
東京・後楽園ホール
ー決定カードー
〈メインイベント 中島安里紗引退試合30分1本勝負〉
中島安里紗&藤本つかさ(アイスリボン)
vs
松本浩代&中森華子(PURE-J)
〈セミファイナル SEAdLINNNG BEYOND THE SEA Tag Championship 30分1本勝負〉
【王者組】真琴&野崎渚 vs 【挑戦者組】笹村あやめ(2AW)&青木いつ希(ショーンキャプチャー)
※第13代王者組2度目の防衛戦。挑戦者組が勝利した場合、第14代王者組となる。
〈第3試合 タッグマッチ20分1本勝負〉
Sareee&VENY
vs
ウナギ・サヤカ&神姫楽ミサ(JTO)
〈第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負〉
堀田祐美子&下田美馬
vs
中島安里紗&光芽ミリア
※特別レフェリー Tommy
〈第1試合 ハイスピード6人タッグマッチ 20分1本勝負〉
ラ・ピディータ&カ・ケディータ&ナ・ツディータ
vs
山下りな&雪妃真矢&高瀬みゆき
※レフェリー 南月たいよう