【新日本】ザック・セイバーJr.が辻との頂上決戦を制し『G1』初制覇!10.14両国でIWGP世界王座へ挑戦表明「1・4はちょっと遠いね」
新日本プロレスは8月18日(日)、東京・両国国技館にて『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 34』を開催した。
『G1 CLIMAX 34』
日時:2024年8月18日 (日) 13:30開場15:00開始
会場:東京・両国国技館
観衆:8,056人
この日のメインイベントにてG1 CLIMAX 34 優勝決定トーナメント・ファイナル時間無制限1本勝負が辻 陽太vsザック・セイバーJr.で行われた。
辻はBブロック3位で優勝決定トーナメントに進み、KONOSUKE TAKESHITA、デビット・フィンレーに、ザックはAブロック1位で鷹木信悟に勝利してファイナルに進んだ。
声援を受けて入場した両選手の試合は緊張感が走り、ザックは辻の左腕に狙いを定め、巧みにサブミッションを繰り出して優位に立つ。
しかし、辻も持ち前のパワーで食い下がり、激しい反撃を見せた。
試合終盤にザックは先日引退を発表した師匠である小川良成の得意技、4の字ジャックナイフ固めを出し会場が沸く。
そして、最後は腕を足を捉える複合の関節技、クラーキーキャット G1 34 winner テッカーバージョンでギブアップを奪い、ケニー・オメガ以来2人目の外国人『G1』制覇を果たした。
勝利したザックは「勝ちましたー!」と喜びを爆発させ「小川先輩、プロレス人生お疲れ様でした。全部ありがとうございました」と感謝を述べた。
そして「1・4(東京ドーム)はちょっと遠いね。ザックは両国が一番好きだよ」と次回の10月14日の両国国技館大会でIWGP世界ヘビー(王者・内藤哲也)への挑戦を宣言した。
今年でなければ……今年は俺にとって最後のチャンスだった。ニュージャパンのトップに立つための。俺の関心は日本ではなかった。キャリアの中の足がかりだった。2002年、NWAハンマーロックジムでの初めてのトレーニングの時に決めた俺の目標……その時、俺はすでに公式の(プロレスの)ビデオテープを手に入れていた。
雑誌の後付けコーナーに載ってる、現金を送るのと交換で祈りながら届くことを待つ無許可のVHSテープじゃなくてね。トレーニング初日を迎える前の時点で、俺はすでに日本に狙いを定めていた。
これが俺の最終目的じゃない。俺の最終目的は……ここにいられるというだけで、俺は満足してない。俺は日本で最高のレスラーになるためにここにいるんだ。そしてそれは今年でなければいけなかった。今年しかなかった。
『G1』……『G1』はステップその1だ。(※日本語で)次は、IWGP世界ヘビー級チャンピオン。(※英語で)ステップ3、トーキョードームのメインイベント。皆、ステップ2と3をセットで考えていると思う。でも、ファンとしての俺は、トーキョードームのタイトルマッチまで待つなんて、退屈だしバカげてると思う。本当に面白くない。
(※日本語で)面白くないよ。(※英語で)わがままだが、8年ニュージャパンで過ごし、20年この業界で過ごしたんだ。これ以上待てない。それにリョーゴクでなきゃ。ファンサービスってだけじゃなく、世界で一番、ここでレスリングをするのが好きなんだ。リョーゴクコクギカンみたいな会場はどこにもない。
それに『Royal Quest IV』が発表された。英国のファンをないがしろにするようなことはしたくない。IWGP世界ヘビー級王者として英国に帰り、『Royal Quest IV』で防衛戦ができたら素敵だと思う。
ハンマーロックレスリングの俺の最初のトレーナーを称えたいんだ。日本での目標達成に関する話では、俺はいつも日本からの影響について言っているけれど、ハンマーロックレスリングのスクールでの日々がなければ、俺はプロレスラーになっていなかった。
アンドレ・ベイカーの名はよく出ていると思う。彼ほど俺に影響を与えた人はほとんどいないけれど、NWAハンマーロックにはジョン・ライアンという隠れたヒーローもいるんだ。その名を少しでも広めることができれば。なよなよしたバカな14歳のガキであった俺にとって、この二人がメンターだった。
自分が何をやっているのかもよくわかっていなかったが、彼らのお陰で、テクニカルレスリングへの愛は育っていった。英国人レスラーであったからこそ、今の俺がある。ただのなよなよしたガキが、ここまでのことを成せるはずがない。ハンマーロックレスリングとブリティッシュスタイルレスリングのお陰だし、死ぬその日まで、俺はその存在を守り続ける。
そして、その次に重要な人物が、リング上でも感謝したヨシナリ・オガワだ。彼は死ぬ日までレスリングを続けると思っていたけれど。でもオガワサンのやり方は……何も言わずに去るなんて、彼以上にクールに引退できる人なんていないね。
なのに俺が大げさに騒いでしまって、彼が怒っていないといいけれど。(※日本語で)小川さん、本当に、ありがとうございました。
(※英語で)ニュージャパンのトップになることがいつも俺の夢ではあったけれど、日本でのキャリアはプロレスリング・ノアから始まった。皆本当に親切で、リスペクトと愛を以て俺を育ててくれた。
俺の心にはこれからも方舟がある。ノア道場での日々を称えるために俺ができる最善のことは、日本のプロレス界の頂点に立つことだ。それを10月に成す。『KING OF PRO-WRESTLING』で、その時の王者が誰であれ。年老いたバカナイトーの予定がどういうつもりかは知らない。
10月の時点の王者が誰かなんて気にしない。大事なのは、この美しい会場で、俺が王座に挑戦するってことだ。普段は自分が面白いと思う抽象的で変なことを話すけれど、長い『G1』でネタが尽きた。
とびきりの話はもう出てこないし、質問があれば。1回ぐらいは、記者のために生産的な答えをしてみるよ。(※日本語で)じゃあ……」
ー小川さんの技を使いましたね。その時の考えは?
ザック「(※日本語で)たぶんショッパイ。たぶん小川さん……どうでした? すみませんでした。4の字ジャックナイフ固めは難しいよ。小川さんは最強。すみませんでした、小川さん。すみませんでした。ハイ、次」
ー改めて両国国技館で満員の観衆の中で、『G1』を優勝して聞くザックコールはどういうお気持ちで聞いていたのでしょうか?
ザック「(日本語で)初めて……たぶんですね。たぶん、昨日と今日は(両国のコールは)初めて。ウレシイ!ホントにウレシイ!最初、新日本に入って、絶対ヒール、鈴木軍(だったし)。もちろん、ヒールはスキ。自分のスタイルは、たぶんナチュラルヒールですね。
でも、お客さんの応援、凄いモチベーション(になった)。(自分は)外国人ですね。辻サン、凄いポテンシャル。たぶん、みんなジェネレーション。みんな若い選手、ガンバロウ。ザックコール、くやしかった(のでは?)また、ミナサン、お願いします」
ーー今のチャンピオン内藤選手に挑戦するか、この後のスケジュールはわからないんですけど、今『G1』を獲って、さらにチャンピオンになりたい、自分がチャンピオンになりたい、どういう気持ちですか?
ザック「誰とレスリングしたいかということ?」
ーー(通訳)「誰と試合したい?」
ザック「好みの対戦相手だとは互いに言わないが、俺のニュージャパンでの8年、俺たちの間にはずっとつながりがあったと思う。それぞれ、『NEW JAPAN CUP』や『G1 CLIMAX』を勝ち破って進んだ経験がある。(シングルの)タイトル戦の可能性はあったが未経験だ。
(※日本語で)いいヒストリーですね。(※英語で)次のチャプター。(※日本語で)ナイトー、もちろんやりたいですけど。じゃあ、あと『G1』誰、ナイトーさんに勝った? オーカーンと、タカギ? あと誰?
EVIL。(※英語で)EVILは消えろ。
(※日本語で)タカギさんは昨日勝った。オーカーンは、たぶん一番面白いね。いや、本当にオーカーンは大リスペクト。すごい、選手。この『G1』すごい頑張ったね。じゃ、どっちでもいいよ。(※英語で)気にしない。ただ挑戦したい。ほかに質問は?」
※ここでDDTのクリス・ブルックスが登場。
クリス「(以下、日本語で)めっちゃカッコよかったよ!おめでとうございます!」
※ザックとハグ
クリス「めっちゃ泣いちゃったよ。おめでとうございます!」
ザック「もっと日本語……」
クリス「勉強します!カンパイします!お疲れ様でした!最高でした」
※クリスは、その場で一気にビールを飲み干して
ザック「早いよ! 早ッ!」
クリス「(遠くの方から)おめでとうございます!」
※報道陣から大拍手
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