【マリーゴールド】ジュリア、日本最後のシングルで桜井麻衣に激勝!ラストにまさかの発言「藤本つかさと最後にリングで語り合いたい」
女子プロレス団体『マリーゴールド』は、8月19日に東京・後楽園ホールでジュリア(30)の日本最後のシングルマッチを開催した。
『Marigold Summer Gold Shine2024』
日時:8月19日(月)開場17:30/開始18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1,450人(超満員)
ジュリアは、WWE移籍が確実視される中、かつて同じユニットに所属していた桜井麻衣(33)と激突し、その実力を見せつけた。
この試合はジュリアにとって日本での有終の美を飾る場であり、彼女は特別な思いを持ってリングに立った。
登場時には、髪を団体のシンボルカラーであるマリーゴールド色に染め、ファンからの熱い声援に応えた。
試合開始とともに、ジュリアは桜井を場外に追い込み、激しい乱闘を展開。
場外にセットしたテーブルに桜井を叩きつけるなど、終始攻勢を維持した。
桜井も一歩も引かず、ジュリアに食らいついた。
彼女は得意のジャーマンスープレックスでジュリアを追い詰め、ピンフォールを狙う場面もあった。
しかし、ジュリアはその攻撃を耐え抜き、最後は変型ノーザンライトボムで桜井から3カウントを奪い、勝利を収めた。
<試合結果>
▼メインイベント 30分1本勝負
ジュリア・カウントダウンFINAL
ジュリア 〇
vs
桜井麻衣 ×
26分46秒 ノーザンライト・ボム→片エビ固め
試合後、ジュリアはマイクを握り、試合前に桜井との間で起こった衝突について言及。
「あの時は、桜井に完全に嫌われたと思ったけど、それが嬉しかった。彼女がプロレスラーとして自立した証拠だ」と振り返り、桜井を称賛した。
また、「プロレスラーは嫌われてなんぼ。これからもその気持ちを持ち続けろ。それが私からのメッセージだ」と桜井にエールを送った。
一方、桜井は試合後、涙ながらにジュリアへの感謝を表明。
「今日は勝てなくて悔しい。でも、ジュリアと戦えて、本当に良かった。アメリカに行っても私はあなたの味方。でも、レスラー桜井麻衣としては、この団体を引っ張っていきます」と語り、ジュリアに向けた思いとともに、今後の決意を示した。
ジュリアは、25日に新木場1stRINGで開催される大会でエクストラマッチを行う予定で、自身をプロレス界にスカウトしたアイスリボンの藤本つかさとの1分間の対戦を希望していると発言。
ジュリアは「どうしてもここで1人だけ、1人だけリングで会わなきゃいけない人がいるなと思ってて。私もその人には言いたいこと沢山あるし、多分その人は私のことぶん殴りたくてたまらないんだろうなって思う。私をこの世界に引きずり込んだ女、アイスリボンの藤本つかさ!今日がもちろん最後のつもりで闘ってきたし、ラストマッチっていうこの気持ちわ変わらないんだけど、変わらないんだけど、でもここで、25日で、あなたと1分でもいい!リング上で、語り合うチャンスをください!藤本つかさ!このメッセージがあなたに届きますように、よろしくお願いします。」と述べ、会場を驚かせた。
最後に、ジュリアはファンに向けて「これからは世界のテッペンを目指して死ぬ気で戦う」と宣言し、「ジュリアのことが好きで好きでたまらない諸君、アリベデルチ!またな!」と叫び、リングを後にした。
ジュリアの旅立ちを前に、会場は熱いファンの声援で包まれた。
■試合後バックステージコメント
ジュリア「デビューして7年弱経って、いつか自分が世界に挑戦する日が来るなんて1つも想像してなかったけど、プロレスを辞めないで良かった。プロレスを続けていく内にプロレスがどんどん好きになって行って、最初に『プロレス界を盛り上げたい』って夢が、嘘じゃなくなって本物の気持ちになりました。その中で色んな大嫌いな奴、憎い奴、嫉妬した奴、許せない奴、大切な人、仲間、大事にしたい人、裏切った人、裏切られた人……プロレスラーになって、こんな人生が豊かになるんだって、プロレスってこんなに素敵なものなんだって。私はこのプロレスがたまらなく好きになって、もっともっとみんなに届けたい。みんなに届けないとレスラーになったことが嘘になる。そう気付いたときから私の夢はどんどん大きくなって、今このチャンス、私は逃すわけには行かない。有言実行のジュリアだから。必ず私は世界に挑戦して、世界と勝負して、でっかくなって、でっかくなって、でっかくなって!どれだけ時間がかかるか分からない、ヌルい世界じゃないって分かってる。甘いもんじゃない。メチャメチャ厳しいのも分かってる。でも全部覚悟した上で、日本に帰ってきて、絶対日本のプロレス、女子プロレスをもっと盛り上げてみせるよ!必ず!その覚悟で旅立ちます!7年間、ジュリアの応援、本当にありがとうございました!そして桜井、アンタに一番期待してんだから私は!負けないで欲しい。今日試合して思ったから。『出来んじゃんッ!』って。やっとアイツがレスラーらしくなって私は誇らしいです。レスラーとしてはまだまだこれから目指すところたくさんあるよね。お互いね。どんなにつらいことがあっても、どんなに挫けそうになっても負けないで、必ず這い上がってやりましょう。それは私も一緒だし、マリーゴールドのみんなもそう!そして応援してくれてるみんなもそう。つらいことがあっても頑張って乗り越えましょう。それはジュリアとの約束ですから。何度でも言いますよ。私は約束を必ず守ります。本当に皆さんありがとうございました!まだ25日がありますけど、最後に言ったメッセージ、藤本つかさ、私をプロレス界に引きずり込んだ女。私は待ってます。ワガママ言ってるのは百も承知です。前日にラストマッチを行ってるであろう、だけども、待ってます。本当に最後まですみません。また必ず会いましょう。ありがとうございました」
桜井「ジュリア、カウントダウンFINAL。応援してくれた皆さん。本当にすみません、勝つことが出来なくて本当に悔しいです。本当にこの試合が決まってから私は3週間くらい毎日毎日毎日ジュリアのことばかり頭にあって、考えて悩んで悩んで悩んで、こんなにメインイベンターはつらいんだなって気付かされました。でも、今日こういうチャンスをいただいて本当に感謝しているし、これを機にもっともっと成長して必ずマリーゴールドのてっぺんに立って、私はマリーゴールドをもっともっと大きくしていきたいと思います。そして、ジュリア、本当に3年間……とっても短いようでとっても長かった。私にとっては。20年くらい付き合いがあるような、そんな感じです。アメリカに行っても、私は貴女のことをずっと味方で応援しています。私も頑張ります。本当に今日はありがとうございました!」
――今日の試合で出したいものは出し切れたか?
桜井「正直、最後の最後まで悩んで悩んで悩んだんです。これどうしよう、これどうしようって。なので、出し切ったと言えば出し切ったんですけど、それが上手く決めきれなかったって部分が、自分の中の反省はあります」
――ジュリア選手のどんなところに強さを感じるか?
桜井「やっぱ自信がすごくある。気持ちが強い。ハートが強い。闘っててそれをすごく感じました」
――この試合を経験して、これからどんなメインイベンターになっていきたいか?
桜井「なにをしでかすか分からない、ちょっと狂気的な部分を持ち合わせた、そんなレスラーになっていきたいです」
――マリーゴールドに来てからどこが一番成長したと感じているか?
桜井「今まではジュリアの背中を追いかけてきてた部分が強んですけど、マリーゴールドにはジュリアを倒すために来たので、ジュリアの後ろについていくっていうより私が自分自身でどうしたい、こうしたいって。あんまり頼らなくなったっていうのはありますね。前々では同じユニットにいたっていうこともあって相談することもあったんですけど、なんか自分自身でやりたいことを発言したりとか、ちょっと先輩とかは一旦忘れて、先輩にもズカズカ言うじゃないですけど、そういうふうに心が変わりました。今までは忖度?っていうんですかね。そういうのをしてるところがあったんですけど、そういうの言わなくなったし、嫌われようとケンカになろうと。そういう気持ちの強さは変わりました」
――試合が決まってから喧嘩をしたと言っていたが、その原因は?
桜井「マリーゴールドっていうものは、色んなところから来てる人が多いじゃないですか。ちゃんと後輩に教えていくことは教えていかないと。後輩が何も出来ない状態だったんですけど、ジュリアってそういうところすごく厳しく指導する先輩っていうイメージがあったんですけど……なんか、仲良くしたいのかわからないですけど、優しい人に見えたんです。優しくするところはいいんですけど、厳しいところがゼロになってしまったなって私は感じたので。『ちょっと今のマリーゴールドたるんでるんじゃない?』って思うところがあったんです。私は厳しく育てていただいたので。そういう意味では、マナーとか礼儀とかそういうのはちゃんとして教えていきたいし、仲良くするところは仲良くするってメリハリをちゃんとしていきたいなと思ってて。それがケンカの原因って感じですかね。色々ありますけど」
――それで桜井選手がプロレスラーとして自主的に考えて動くことが出来るようになったと
桜井「後輩が増えてきたので、引っ張っていかなきゃっていう責任感が変わった分、考えること、思うところも増えてきました」
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