【マリーゴールド】中島安里紗、引退ロードで高橋奈七永と緊迫の一戦を終え「見た人が答えを探せばいい」
8月19日、東京・後楽園ホールで開催された『MARIGOLD SUMMER GOLD SHINE 2024』において、引退間近の中島安里紗が、SEAdLINNNG創設者である高橋奈七永と一戦を交えた。
大会は全6試合が行われ、特に注目を集めたのは、この因縁の対決に伴う第4試合である。
『Marigold Summer Gold Shine2024』
日時:8月19日(月)開場17:30/開始18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1,450人(超満員)
中島は、今年1月に負傷し、長期欠場を余儀なくされたものの、4月に復帰。
しかし、満身創痍の体で「100%の力は出せても、120%はもう無理」と語り、8月23日のSEAdLINNNG後楽園大会での引退を発表している。
そんな中島の引退ロードにおいて、高橋奈七永は「心残りがないように」と、かつての盟友でありライバルである中島との対戦を熱望した。
試合は高橋と中島がそれぞれ、後藤智香とSareeeをパートナーに迎えてのタッグ戦となった。
後藤は新人ながらも前回の大会でファンから大きな支持を得た選手であり、今回の試合でもその活躍が期待された。
試合開始前から、リング上は緊迫感に包まれていた。
ゴングが鳴ると同時に、中島と高橋は髪の毛を掴み合い、互いに一歩も譲らない壮絶な打撃戦を繰り広げた。
中島の猛攻に対し、高橋も真っ向から打撃で応戦し、その姿はまさにプロレスラーとしての誇りを感じさせるものであった。
一方で、Sareeeと後藤の対決も熱を帯びていった。
後藤はSareeeの猛攻を受けながらも、果敢に攻め続け、時にはSareeeをジャイアントスイングで振り回すなど窮地に追い込む場面も見られた。
しかし、最終的にはSareeeがその圧倒的な技術と経験で後藤をアームブリーカー で仕留め、試合を制した。
<試合結果>
▼第4試合 20分1本勝負
スペシャル・タッグマッチ
中島安里紗
Sareee 〇
vs
後藤智香 ×
高橋奈七永
15分43秒 アームブリーカー
Sareee「おい!見たか?これが本物の強さなんだよ。Sareeeと、中島安里紗が組んで負けるわけねーだろここの奴らなんかに。私、マリーゴールドのチャンピオンなんですよ!そして、SEAdLINNNGのチャンピオンでもあるんで、負けないだろこんな雑魚どもに。いや、うそうそ、奈七永は雑魚じゃないよ。奈七永とは、このリングでも、決着つけなきゃいけないと思ってるから。てめー覚悟しとけよ。悪魔!帰ろ。今日はありがとう」
奈七永「ちょっと待てちょっと待て。待て。待て!待てー!今日!試合ができて、Sareeeそして中島安里紗!今日!試合ができて、良かったって!言いたいけど言えない!負けたら意味ない!後藤も、よく頑張ってくれた!まだまだかもしんないけどなオイSareee、マリーゴールドのチャンピオンとして、この気持ちオイ絶対に、絶対にこの気持ちから目を背けないで欲しい。今日の後藤、良かっただろうが。おい中島!マリーゴールドのこのリングに上がってくれて、本当にありがとう!」
中島はこれに応えつつも、リング上で中指を突き立て、その背中に別れを告げた。
このシーンは、多くの観客の心に深い印象を残した。
この一戦は、中島安里紗の引退ロードにおける重要な一幕であり、高橋奈七永との長年の因縁を象徴するものとなった。
プロレスラーとしての誇り、そしてその背負う歴史が、リング上に色濃く刻まれた瞬間であった。
■試合後バックステージコメント
Sareee「いやぁ、悪魔の闘い見ました?これが“本物”ですよ」
中島「いつも通りだから。いつも通りだよ」
Sareee「でも、マリーゴールドのお客さん、そして選手、刺激的だったんじゃないですか?どう思うかは人それぞれなのでアレですけど。最後に色々バタバタあるかもしれないけど、私は最後にまた悪魔と組めて本当に嬉しかったです」
中島「ホント良かった。Sareeeと組めたことは最後良かった」
――試合を終えて今どんな気持ちか
中島「いやあ、なんかもう試合見てみんなが感じるものがあればそれでいいし、感じない奴もそれはそれだと思うし。一々言葉にするつもりもないし。見た人たちが答えを探したらいいじゃないですかね。私はこの試合について言葉にするつもりはもうないです」
――この試合をやってよかったと思う?
中島「それに関しても見た人たちが各々思ったらいいんじゃないですか?」
――最後は奈七永選手に中指を突き立てていた
中島「これは分かる人には分かるよね?私はSEAdLINNNG全員、ファンも、世志琥の思いだって背負って闘ってるんで。そういうことですよ。ありがとうございました」
(ここで高橋奈七永が花束を持って乱入)
奈七永「中島ァ……」
中島「うるせぇよ!」
奈七永「嫌かもしれないけど」
中島「こういうね、なんでもかんでも綺麗事にするところが嫌いなんだよ!お前のよ!でも花には罪はねーからもらってやるよ!」
奈七永「素直じゃねぇなあ。オイ、お前、シングル!」
Sareee「なんかトーナメントやるみたいじゃないですか。勝手に名前入れられてたけど。高橋奈七永やれること楽しみにしてるよ。アンタが一番近いんじゃないの、このベルトに?だったらさっさと挑戦してこいよ」
奈七永「おうおうおう、その言葉覚えとけ。リーグでもいいし決勝でもいい。タイトルマッチでもいい。必ず実現させるからな」
Sareee「覚悟しとけよ」
奈七永「お前が覚悟しとけよ!」
Sareee「お前がしとけよ」
後藤「奈七永さん、すみません。私今日の試合が決まって、自分から名乗り上げて、奈七永さんの横に立ちたいって思いました。でもそれは『なんで石川奈青じゃないんだ』『なんでゴチカが出てくるんだ』って、いっぱい書かれてました。いっぱいそういう声を聞きました。でも私は、たしかにまだまだかもしれないけど、プロレスラーになりたいって言ってここに来て、色んなことを我慢して!……我慢って言ったら言葉は違うかもしれないけど、やりたいって自分で言ったからここに来て、それで奈七永さんと中島さんの関係もい~っぱい調べて、奈七永さんにもいっぱい聞きました。この試合にかける思い、なんか私すごい感じて、ギブアップはしちゃいけなかった……!ごめんなさい……!」
奈七永「そんなことはちっちゃいことだよ!なあ!これからお前もっともっとやってくんだろ?!やってくなら今日の悔しさを忘れないで、その悔しさが絶対にお前を強くしてくれるんだよ!そうやって私もSEAdLINNNGで中島とバチバチにやってきた!オイ!綺麗事にするとかなんとか言ってるけど、綺麗事じゃなくて私は本心で今日試合がしたかったし、試合ができて、アイツのクソみたいな悪魔のエルボー食らって、痛くて痛くて最高だったよ!プロレスラーでよかったし、あの頭のおかしい奴、辞めちゃうのもったいないねぇッ!クッソ!2度と戻ってくるんじゃねーぞ!やり足りねーけど!私なりに今いる場所、満員のお客さんで迎えられたと思うし、後藤智香っていうパッションの根っこがある新人をぶつけられて、こんなに未来のあることないだろうがッ!先に進むんだ!私たちは先に進むッ!」
後藤「はいッ!」
奈七永「もう私は過去を振り返らない!もう過去と決別してマリーゴールド、もっともっとデカくするために頑張る!お前も頑張るだろ?!」
後藤「はいッ!奈七永さん!」
奈七永「ゴチャゴチャ言わねーで……」
後藤「やれば出来る!やらなきゃ出来ない!」
2人「「やってやるッ!」」
奈七永「パッションッ!」
後藤「パッショーンッ!」
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