【我闘雲舞】駿河メイ、デビュー6周年を迎え先輩たちの教えを胸にプロレス道を振り返る「私もこんな入場がしてみたい」
――いろんな選手から影響を受けてきたと思うんですけど、思い起こすと先ほどは赤井選手はメイクの手ほどきもありましたし、そういえば、仙女の里村選手ともありましたね。
はい。里村さんがセンダイガールズさんで、メイコメイというチーム名をつけて、何度か戦わせていただいたことがあったりしましたね。
――ちょっとキャリアがはなれた先輩たちから受ける影響というのは、どんなものでした?
里村さんで言うと、初めて1人で、地方に遠征に行ったのがセンダイガールズさんだったんですよ。やはり、さすがに緊張するじゃないですか。
――1人ですからね。
バスの中の行動とか、どうしたらいいんだろうとか(笑)もう一から、全部気を使っているので、その影響があって、試合でもちょっと硬くなっちゃう。だけど、そういう姿を見て里村さんは、「メイちゃんは、本当にもう自分のプロレスをそのまましたらいいよ」とおっしゃってくださったんですね。でも客観的に見ると、センダイガールズのカラーと、自分のカラーは違う。
――確かに。
天真爛漫と無骨なスタイルで両立しないかなと思いきや、だけど、もうそれがメイちゃんの良さだし、そういうのが私も好きだから、もう思うようにやったらいいよと言ってくださったのを、すごく覚えています。
――キャリアが離れている方から、そういうふうに言ってもらえると、ちょっと安心感みたいなのは出ますね。
そうか自分はこれでいいんだと思えるし、やはりそのおかげで、100%を初めましての自己紹介で見せることができるので、すごくありがたいですね。
――初参戦する時の団体に行く時に、自分が気をつけていることは何かあったりしますか。
緊張しますね、本当に緊張しますね。気をつけてることはバックステージから元気に挨拶。
――大事!
裏で緊張しちゃうと、表でも緊張してしまうので。
――確かに、それは大事ですね。「よろしくお願いします!!」みたいな。
裏でも、表かのように、「お願いします!!」元気よくです。
――それは大事ですね。しかも、それがかわいがられる要因だと思うので。
元気よく挨拶すること。
――志田選手はいかがでした?海外に行く最後の試合でしたね。
そうです。渡米前の、自主興行後楽園ですね。シングルさせていただきました。
――最後勝ってましたよね。
そうです。私が勝ったので、「志田さんアメリカ頑張ってきなよ、私が師匠だ。」って言って送り出しました。(笑)
――自分も取材していたので。世界に旅立つ志田光に対して、メイさんは堂々と見送っていらっしゃるなというのは、あの時すごく思ってましたよ。
志田さんは、それこそ戦うための心の準備という、リングでの立ち振る舞い方みたいなのを、自分は吸収したようなイメージがありますね。例えば、一度、志田さんと歌を歌う機会があったんですよ。志田さんが、乱丸選手と朱里選手と一緒にユニット(ピンキーミルキー)を組んで歌っている曲を、自分が歌わせていただく時に、自分はもちろん練習しなきゃいけないじゃないですか。だけど、自分以上に、ものすごく一緒に練習してくださったんですよ。自分が、ダンスに精一杯で声が出ていない時も、その隣で、自分の倍の声を出して発声練習を、ものすごく長い間行っていらっしゃったので。それで、ものすごくインスピレーションを受けて、このぐらいキャリアを重ねても、新人より練習を積み重ねて努力を怠らないんだなって。それがリング上に出て、やはり完璧な姿を見せられるので。さすがだ、私も見習おうと思った記憶があります。
――そういういろんな人からのエッセンスを受けて、今のメイ選手が出来上がっている。
そうですね。あと、志田さんは、ちゃんと厳しかったですね。あおいさんは、私をのびのびと。「やってみな」みたいな感じ。(笑)志田さんは、締めるところはすごくビシッと。なんか、「今日は静かじゃない?みたいな、何ビビってるの?」グサグサと核心を突いていらっしゃる。
――先輩に応じて教育方針が、違うという感じなんですね。
ちゃんと褒めてくださる所は、褒めてくださるので。センダイガールズで、自分が、第1試合とかで試合して帰ってきた時に、「今日お前、モニターからでもうるさかったなみたいな、メイは声でかすぎだよ!」みたいな、そう言ってくださった時は、よしっ!と。
――そこは合格ですね。
合格を出してくださってると思いました。
――素晴らしい。 里歩選手はいかがですか。
里歩さんからは、全てをいただいているような気がしますね。我闘雲舞に里歩さんがいらっしゃらなかったら、もしかしたら自分は、我闘雲舞にすら入っていなかったかも知れないです。
――ある意味憧れの存在という感じですか。
本当に、ロールモデルというか、本当に一番近い場所にお手本があったので。里歩さんからはなんだろう、でも全部ですね。
――自分の本当のロールモデル。
ですね。当時は、本当に身だしなみを整えることもそうですし、普段のファッション、道場に来る時も気を抜かず、お洒落をしているところとか。礼儀の部分、里歩さんは、ものすごく小さな時からプロレスをされているので、本当に礼儀がものすごくしっかりされているんです。ご挨拶する時も、しっかり相手の目を見ていらっしゃいますし、敬語もビシッとされてます。背筋もずっとピンと、そういうところを学んだり、何か一つ一つの基礎練習の所作も、全部マネしていました。
――それだけ、インスパイア、影響を受けたことが多かったんですね。
はい。一旦、マネしておこうって。
――一旦マネする先輩が、目の前にいてくれるのは、やはり良かったですね。
そうなんですよ。マネできる選手が身近にいるのは、すごく大きいなと思いました。