【アイスリボン】藤本つかさ休業前ラストマッチ後に宣言「みんなの思いを背負ってジュリアをぶん殴りに行きます」

女子プロレス団体アイスリボンは8月24日(土)、東京・後楽園ホールにて『不思議の国のアイス2024』を開催した。

アイスリボン後楽園ホール大会
『不思議の国のアイス2024』
日時:2024年8月24日(土)10時45分開場/11時30分開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:568人

この試合を最後に休業に入る藤本。長谷川にとって藤本はデビュー戦の相手であり、きらりにとっての藤本はデビュー戦を早めてまで戦いたかった相手。藤本に思い入れのある2人がパートナーとなり、その対角には藤本とはICE×∞王座を懸けて何度も戦ってきた雪妃、アイスの大黒柱トトロ、そして8月17日SKIPシティ大会で藤本に直接、勝利宣言をぶち上げた真白が立った。試合は藤本vs雪妃でスタート。

手探りから雪妃が「私たちと言えば、これでしょう!」と藤本を首投げ。雪妃がサッカーキックを見舞う。今度は雪妃が自らマットに座り込む。藤本がサッカーキック。この攻防が2度続くが、2度目で藤本がサッカーキックを連打。雪妃が蹴り足をキャッチし裏アキレス腱固めへ。こらえた藤本がアームホイップからはりつけドロップキック。雪妃が場外に落ち、場外戦へ。西側後方での乱戦に前日引退した中島安里紗さんが参戦。真白を狙ったエルボーが藤本に誤爆。

リングに戻ると、雪妃が藤本の右腕を絞め上げ、さらにニーを落とす。そして腰にもニードロップ。藤本を起こしての風車式バックブリーカーでカバーもカウント2。代わった真白が藤本にストンピングを連打。真白がキャメルクラッチ。代わったトトロが物置攻撃、串刺しラリアット、タックルでカバーも藤本がブリッジで抜けてドロップキック。長谷川に交代。長谷川ときらりが揃ってリングイン。交互にドロップキックを連打。さらに2人でロープに振ろうとするが、トトロがこらえる。

長谷川ときらりがロープワークでトトロを翻弄し、ドロップキック連打。きらりのロープ駆け上がり式のスタナーから、長谷川がドロップキックを決めやっとの思いでトトロを倒す。長谷川がサマーソルトドロップでカバーもカウント2。代わったきらりが神栖を狙うもキャッチしたトトロがサイドバスター、ボディプレスでカバーもカウント2。代わった雪妃がブレーンバスターを狙うが、こらえたきらりが着地。初対決の雪妃にエルボーを連打する。

受けて立った雪妃が1発のエルボーできらりを吹っ飛ばす。なおもエルボーで食い下がるきらりをコーナーに詰めての串刺しニー、ミドルキックでカバーもカウント2。雪妃の蹴りをかわしたきらりがカサドーラもカウント2。藤本がカサドーラからのPKでフォロー。きらりがミサイルキックでカバーもカウント2。代わった藤本がサッカーキックを連打。PKをキャッチした雪妃が抱え上げるも藤本が着地し、ロープに飛んでの高角度後方エビ固めでカバーもカウント2。

藤本がインフィニティを狙うが雪妃が振り払いキックのコンビネーションからエルボー、はりつけの飛び込みニーでカバーもカウント2。ロープに飛んだ雪妃をきらりがエプロンから押さえ、長谷川がエルボーで飛び込む。さらに藤本がカウンターのドロップキックでカバーもカウント2。カットに入った真白を長谷川ときらりがダブルドロップキック。トトロもロープに振るが、トトロが2人まとめてラリアットで吹っ飛ばす。雪妃がツームストンの体勢も藤本が切り返し反転。

もう一度、雪妃が反転し雪の結晶を狙うが藤本がアームホイップ、もう一度、雪妃が雪の結晶を狙うが、藤本がインフィニティ。カウントは2。藤本が張り手からのソバット。ロープに飛ぶが雪妃がカウンターのハイキック。雪妃が雪の結晶。カウントは2。代わった真白が藤本を引き起こす。エルボーの打ち合いから藤本がダブルチョップで倒し、コーナーに上がる。真白が追いつくも、藤本が蹴散らし、真白を宙吊りにしてのフットスタンプ。さらに串刺し低空ドロップキック。

藤本がカバーもカウント2。藤本がジャパニーズ・オーシャン・サイクロンを狙い、真白を肩車も、真白が藤本の両目を手でふさぐ。藤本の後方に着地し、再びエルボーの打ち合い。藤本がダブルチョップも、これをこらえた真白が藤本の髪を掴んでの顔面エルボー連打。膝を衝く藤本になおエルボーのラッシュ。真白がドロップキック、バックドロップでカバーもカウント2。長谷川ときらりが入り真白をロープに振るもクローズラインをかわした真白が2人に目突き。

ここで雪妃とトトロがリングに入るも、真白は味方の2人にも目突きを決め、藤本とのタイマン勝負に挑む。藤本が張り手からのソバットでロープに飛ぶも、真白がカウンターのソバットでカバーもカウント1。藤本がPKからのカバーを3連発もいずれも真白がキックアウト。真白がビーナスクラッチもカウント2。真白が特盛クラッチもカウント2。真白が渾身のソバットを顔面に叩き込み、雪妃が藤本に飛び込みニー、トトロが動くこと雷霆の如し、続けて真白が藤本の背に飛び乗ると変形逆打ち=さかさましろを決め、藤本から初の3カウントを奪った。

<試合結果>

▼第4試合 藤本つかさ休業前ラスト 6人タッグマッチ30分1本勝負
藤本つかさ×&長谷川美子&若菜きらり
vs
雪妃真矢&トトロさつき&真白優希〇
16分49秒 さかさましろ

<試合後のリング上>

真白「つっかさん、つっかさん、私あなたからスリー取りましたよ!あなたからスリー獲ったら決めていたことがあって、今、言っちゃいますね、嬉しいから!今日のメインの勝者、チャンピオンに挑戦したいと思います!(藤本に)どう思いますか?」

藤本「摩訶不思議なエースがいたっていいんじゃないの。なんならみんな待ってたと思うよ、あなたのベルト姿。藤本つかさに勝ったんだから、そんじょそこらのヤツに負けんじゃねえぞ!」

真白「絶対負けない!約束です。」

藤本「見てるから。」

※2人で指切り。

真白「ありがとうございます!」

※藤本が1人リングに残る。

藤本「昨日、相方の中島安里紗の引退を無事に見送って、幸せそうにリングを降りてて、パートナーとして職務を全うしたなと思ってすごく安心しました。安里紗の引退を期に限定復帰という形で過ごしたこの4ヵ月間、本当に濃かったし、奇跡的な日々を過ごしていた。本当に想像以上に、胸がギュッと締めつけられて苦しかったり痛かったり、でもそれが楽しかったり、本当に私は自分の愛した女子プロレスを体感しました。でも、私は引退しないので(笑)。休業なので、今までありがとうございましたとか、明日から会えなくなるの寂しいですとか言われるんですけど…すみません、普通に会場にスタッフとしています。(※つっかコールが起こる)これからはリング外になりますが、アイスリボンを一緒に盛り上げていきますので、どうかこれからもよろしくお願いします。そしてもうひとつ、お伝えしなければいけないニュースが…何やら、私と対戦したいという人が1人いるということですが…。だったらこのリング来いよとか、24日に私は休業なんだよとかずっと言ってたし、じゃあ明日来れないお客さんの気持ちはどうなるのとか、いろいろ、いろいろ思いました。だけど、それも全部ひっくるめて、アイツをぶん殴ってやりたい!明日、ジュリアをぶん殴りに行きます!皆さんいいでしょうか?(※会場から拍手)今日が休業試合には変わらないんだけど、変わらないんだけど、明日、この5年分の思いを、みんなの思いを背負って、ジュリアをぶん殴りに行きます。ありがとうございました。」

<試合後の藤本つかさ>

「ちょっと試合前にいろいろ思い出してしまって。私らしくないんですけど涙が出てしまいました。本当にいろいろあったんですよ、この4ヵ月。たった4ヵ月だったけど、親友のためにと思って復帰したその矢先にスターダムに参戦して、IWGPに挑戦して、そこで脱臼して、手術して欠場して復帰して…。昨日安里紗の引退を見送って。本当にいろんなことがありました。そんな中で最後の最後に、もう私は一生触れ合わないと思っていたんですけど、向こうはずっと引っかかってたんですかね。一生、清算をしないで離れ離れになることも、それが私の清算の仕方かなと思ってたんですけど、そんなに言うならあなたのワガママ叶えてあげましょうかって、そんな感じです。本当にどうなるか分からないし、どんな顔かも忘れましたけど、会いに行ってじっくり目を見たいと思います。」

――1分掛けの1試合で何が生まれると思いますか?

「分からないですよね。1分の中に5年分の恨みとかつらみとか、あの頃の悲しみとか傷ついたみんなの心とか、そういうのも全部全部私の体で伝えます。本当にありすぎですって、この4ヵ月。濃かったです。予想だにしないことばかりで。安里紗の引退を見送ることが私の一番の任務ではあったんですけど、女子プロレス界がほっといてくれない!まだまだやることあるんだなって。後輩たちに伝えなきゃいけないこともあるんだなっていうのを実感しました。」

――真白選手に3カウントを取られたことに関しては?

「やっぱり悔しいって気持ちがあるので。まだまだ私はチャンピオンになりたいんだなって思いましたね。ただ、あれだけ力強く真白がチャンピオンに挑戦しますって言ってくれたので。(右の額に)この靴跡くっきり残った。その真白の気持ちも感じましたし。ベルト姿、楽しみにしたいと思います。どっちが勝つんだろう。」

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