【ノア】引退前の齋藤彰俊がヨネと共に挑む最後の王座挑戦「GHCタッグのベルトを巻いたまま引退したい」

プロレスリング・ノアは9月1日(日)、大阪・エディオンアリーナで開催される「ABEMA presents N-1 VICTORY 2024」の記者会見が行われ、GHCタッグ選手権試合の挑戦者組、齋藤彰俊とモハメド・ヨネが意気込みを語った。

試合には王者組の丸藤正道、杉浦貴が防衛を目指し、挑戦者組に立ちはだかる。

▼GHCタッグ選手権試合
(王者組)丸藤正道 杉浦貴 VS 齋藤彰俊 モハメド ヨネ(挑戦者組)

GHCタッグ選手権試合では、長年NOAHを支えてきた4人のベテラン選手が激突する。挑戦者のモハメド・ヨネは「齋藤さんと組んでタッグに挑戦できることはとてもワクワクする。緊張することもあるが、それ以上に楽しみで、全力を尽くしたい」と語り、大阪大会への期待を膨らませた。

齋藤彰俊も「ヨネ選手と共に挑戦することができるのは非常に嬉しく、心強い。相手の丸藤・杉浦組は非常に強力な絆を持つチャンピオンチームだが、一瞬の隙も見せず、勝利を目指して戦いたい」と決意を示した。

一方、王者の杉浦貴は「大阪でのタイトルマッチは、齋藤選手やヨネ選手、TEAM NOAHの思いを受け止めつつ、試合で語り合いたい。勝つのは我々だ」と自信を見せ、丸藤正道も「齋藤選手の引退が発表された今、彼に有終の美を飾らせてあげたい気持ちはあるが、チャンピオンとして譲ることはできない。大阪で必ず防衛する」と語った。

今回のタイトルマッチについて、記者からは「N-1を盛り上げてきた若手選手たちがいる中で、NOAHの黎明期から支えてきた4人が戦う意義は?」との質問が飛び、齋藤は「若い選手が新しいNOAHを創り上げている中で、我々もNOAHの伝統を守り続けてきた。その伝統を体現する試合を見せたい」と答えた。

さらに、齋藤の引退を控えた特別な試合であることについても触れられ、齋藤は「引退前のタイトル挑戦という異例の状況だが、GHCタッグのベルトを巻いたまま引退したい。そのために全力を尽くす」と宣言。一方のヨネも「齋藤選手を男にするために全力で戦い、ベルトを持ったままの引退というカッコいい形を実現させたい」と意気込んだ。

記者会見の最後には、丸藤が「負ける要素は一つもない」と自信を見せたが、ヨネと齋藤は「勝つために全力で戦う。何が起こるか分からないNOAHのリングだからこそ、何かを起こして見せる」と熱い意志を示した。

GHCタッグ選手権試合は、9月1日のエディオンアリーナ大阪で行われ、ベテラン選手たちの激闘に注目が集まる。果たして、引退を控えた齋藤がベルトを手に有終の美を飾るのか、それとも王者組が防衛を果たすのか、注目の一戦となることは間違いない。

▼記者会見

ヨネ「ホントね、齋藤さん。アッキーと言わせてもらってますけど、アッキーと組んで、このタイミングでタッグに挑戦するってことは物凄くワクワクします。やっぱりタイトルマッチ決まると緊張してドキドキして、『ああどうしよう、どうしよう』と思うこともあるんですけど、ワクワクのほうが勝ってるという不思議な気持ち、大阪で全力でぶつけたいと思います。よろしくお願いします」

齋藤「今、モハメド ヨネ選手からうれしいお言葉をいただいて、今の言葉、全く一緒です。ヨネ選手と、この自分にとって物凄く思い入れのあるGHCタッグというとこに同じコーナーでいけるのがとてもうれしく、心強く思ってます。そしてチャンピオンチーム、これは皆さん、よくご存じだと思いますが、これだけ絆が強くて、これだけのことを成し遂げてきた二人が組んでるから、それはとてつもなく強いと思っている。だから一瞬たりとも引いたり、一瞬たりとも迷ったら、すぐ切られるんだろうな。そういう覚悟は持ってます。だから刃のもとに心を置く。忍んで太刀の下に一歩でも先に入らなければ、すぐ切られてしまう。押しながら忍ぶ。押忍でこの確率を変えてみようと思います」

杉浦「大阪のタイトルマッチは齋藤彰俊の思い、そしてモハメド ヨネの思い、TEAM NOAHの思い、いろんな思いがあると思うんですけど、それを試合で感じたい。試合で会話したいと思ってます。そして私たちが勝ちます」

丸藤「この場で言うことじゃないかもしれないですけども、齋藤さんが引退を発表されて、このタイトルマッチが組まれ。本来ならば齋藤さんに有終の美というものをぜひとも飾ってほしいなと思うところなんですけども、立場上、こちらもチャンピオンなんで、そこは譲ることもできないですし。今回、ヨネ選手も齋藤さんのそういう思いを感じながら挑戦表明してくれたことはひじょうにうれしいんですけど、二人の絆よりも俺は杉浦さんとの絆のほうが強いと思ってます。ここでやっぱり譲ることができないんで、必ず大阪で防衛します。いがみ合ったり憎しみ合ったりのタイトルマッチもあるかもしれないですけど、しっかりとした今までのNOAHの歴史を感じさせるような試合をしたいと思います。そして一つ言えることは、申し訳ないけども負ける要素が一つもないです」

――N-1を若い選手が盛り上げてきた中でNOAHを旗揚げ当初から支えてきた4人でタイトルマッチを行う思いは?

齋藤「若い選手も頑張ってきて、今新しいNOAHを作ってるでしょうし。だけど、NOAHの戦いっていうのはNOAHなんですよ。だから、そこに昔からとか歴史とか、そういったものもあるかもしれないですけど、とにかく9月1日、エディオンアリーナ大阪ではNOAHの凄い戦いをするという、それだけですよね」

――GHCタッグにどんな思い入れがある?

齋藤「もちろんタッグというのは一人だけでは勝てないので。やはり二人の絆というんですかね。もちろんNOAHという絆もあるでしょうしね。そういう中で同じコーナーに立てる絆を持った選手との決戦といいますかね。そこでどういったものが出せるか、どれだけの絆を見せられるかというところだと思いますので。今までパートナーに恵まれてきましたけど、今回も凄く恵まれてるので、これは突き進みます」

――引退前のタイトル挑戦は異例だが、ベルトを巻いたまま引退する?

齋藤「そうですね。今から3ヵ月といわれてますけども、4分の1というかね、日本の中に四季、春夏秋冬というのもありますけどね。その中の一つの季節というかね、そこを思いきり熱くしようかなと。3ヵ月あれば防衛戦もできますし、ベルトをもらったままリングを降りようと思ってます」

――N-1決勝が行われる中でのタッグ王座戦のシチュエーションを王者としてどう捉えている?

丸藤「このシリーズ、N-1の選手たちがしっかり盛り上げ、素晴らしい戦いを繰り広げてきた中で、そこに参加しなかったこの4人がいかにタイトルマッチの重要性を見せられるかも大事だと思うんで。N-1の決勝がありますけど、その戦いに負けないような、その戦いにいいプレッシャーを与えられるような、いい試合をしっかりしたいなとは思ってます」

――丸藤選手から「負ける要素は一つもない」と言われたが?

ヨネ「やっぱりアッキーの引退も間近、花を持たせたい。そしてベルトを持ったまま引退するっていうのも本当にカッコいいと思うんでね。俺が隣でアッキーを男にさせたいなと思います。だから負ける要素がないと言われても、私たちには勝ちしかありません」

齋藤「隣にはファンキーのころから一緒に組んできたヨネ選手がいますし、先ほど言った確率や要素、いろんなことがあると思います。それはあるかもしれないけど、なんでみんなNOAHを見てるんだ? それは何が起こるか分からないから、NOAHのリングでの戦いが面白いんじゃないのか? だから、それを見せる! それだけかな」

<写真提供:プロレスリング・ノア>

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