【TAKAYAMANIA】髙山善廣がサプライズ登場、鈴木みのると奇跡の対峙「俺はプロレスのリングでお前のことずっと待ってるからな!」
9月3日(火)、東京・後楽園ホールで行われた『TAKAYAMANIA EMPIRE 3』は、髙山善廣支援大会として5年ぶりの開催となった。
この大会は、新型コロナウイルスの影響で長らく中止されていたが、再び開催されたことで多くの人々の心を揺さぶる感動的な夜となった。
観衆1,701人(主催者発表)で超満員の後楽園ホール。この場に集まったすべての人々が、この特別な瞬間を目の当たりにしようと胸を高鳴らせていた。
大会のメインイベントでは、鈴木みのると柴田勝頼が激しいチョップ合戦を繰り広げ、試合終了後のエンディングに向かうかと思いきや、思いもよらぬ出来事がリング上で繰り広げられた。
なんと、鈴木みのるが呼び込んだスペシャルゲストは、髙山善廣だった!
このサプライズ登場に場内は驚愕と歓喜の渦に包まれ、「髙山コール」が一斉に巻き起こる。
リング上には高山を迎え入れるために、参戦選手や関係者が総出でロープを外す。
髙山がついにリングに上がった。その光景はまさに奇跡そのものだった。
ここからさらに大きな「髙山コール」が会場を埋め尽くす。
観客の声援に包まれる中、髙山は青コーナーに移動すると、鈴木みのるとの一騎打ちのゴングが突如鳴り響いた。
リングで対峙する鈴木と髙山。鈴木は何度も「かかって来い!かかって来いよ!」と髙山に叫び、挑発を続ける。
観衆は固唾を呑んでその光景を見守り、会場全体が感情を揺さぶられていた。
観客だけでなく、リングサイドにいたレスラーや関係者も涙を流す者が多かった。
それほどまでに、この二人がリング上で対峙する姿は、見る者の心を深く揺さぶったのだ。
鈴木みのるの髙山善廣への熱い思いと、闘病生活に対するエールが、リング上での一瞬に凝縮されていた。
鈴木はマイクを握り、「お前が立てないんだったら、この勝負お預けにしてやるよ。その代わり、テメェが帰ってくるまで、俺はプロレスのリングでお前のことずっと待ってるからな!」と熱く語った。そして続けて、「何が帝王だ。今のプロレス王はこの俺、鈴木みのるだ!悔しかったら立ち上がって、俺の顔蹴っ飛ばしてみろ、コノヤロー!」と、高山に対して挑発的な言葉を放った。
その言葉を聞いた髙山は、静かに涙を流しているように見えた。
そして最後に、髙山自らが「いくぞー!ノーフィアー!!」と叫び、大会を締めくくった。
試合後、鈴木みのるはすぐに出入口へと向かい、髙山への支援募金箱を手に持ち、観客を見送った。
その後、多くの参戦選手たちも続々と募金箱を手に取り、髙山善廣を支援するために出入口に立っていた。
その姿は、会場に集まった全員の心を一つにした。
この日の『TAKAYAMANIA EMPIRE 3』は、困難な状況に立ち向かう髙山の姿を通して、観客とレスラー、関係者が一丸となって支援の気持ちを表した大会だった。
鈴木みのると髙山善廣のリング上での奇跡的な遭遇を目撃したそれぞれが、魂を揺さぶられた様に思えた。そんな特別な一夜だった。
『TAKAYAMANIA EMPIRE 3』
日時:2024年9月3日(火)開場:17:30 開演:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:1,701人
大会終了後、髙山は「本当に感謝しかないです。選手たち、関係者の皆さん、有難うございます。立てないのが悔しかった。本当に立ち上がりたかったけど、まだ無理だった。それが悔しかったです」と語った。
続けて「倒れてからずっと支援してくださった皆様に挨拶だけできたことはすこしホッとしてます」と話し、最後に「本当にあの2人(鈴木vs柴田)のカードなんて今アメリカでやりたくてしょうがないカード、ここでやってくれて感謝ですね。もったいないぐらい有難いです」と感謝の気持ちを述べた。
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