【TAKAYAMANIA】柴田勝頼が鈴木みのるとの魂のぶつかり合いを制す「高山さんの為に出来る事があるなら協力します」
『TAKAYAMANIA EMPIRE 3』高山支援の特別大会、激闘のメインで柴田が復活勝利
9月3日、東京・後楽園ホールで開催された『TAKAYAMANIA EMPIRE 3』大会は、頸髄完全損傷という重傷を負ったプロレスラー・高山善廣(57)の支援を目的とした特別なイベントであった。大会のメインイベントには、高山と長年の絆を持つ鈴木みのる(56)と、頭部硬膜下血腫から復帰を果たした柴田勝頼(44)が登場し、両者が激突した。
『TAKAYAMANIA EMPIRE 3』
日時:2024年9月3日(火)開場:17:30 開演:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:1,701人
高山は2017年5月にリング上での事故で負傷して以来、リハビリを続けており、「TAKAYAMANIA」としての大会は、2019年以来の開催となった。
柴田にとっても、この試合は2017年の大怪我から復帰後、新日本プロレスでエキシビジョンマッチやグラップリングマッチなどを行い、AEWに転戦してからは久々の日本復帰戦となり、多くのファンが注目した。
試合は開始直後から緊張感が漂い、柴田と鈴木はリング中央でじっと相手を見つめ合った。
柴田は黒のショートパンツに真っ赤なタオルというおなじみの姿で登場し、花束を観客席に投げ入れると、リングに立った。
一方の鈴木もいつものように静かにリングインし、試合への集中を深めた。
序盤から、互いに一歩も引かない攻防が展開された。
両者は場外でも激しいチョップ合戦を繰り広げ、リング外へと戦場を広げていった。
鈴木が場外に追い込まれ、観客席付近での打撃戦では、両者の意地とプライドがぶつかり合った。
そして解説席にいた小橋建太さんも巻き込んでチョップの洗礼を両者が味わう場面も。
再びリング上に戻ると、柴田は持ち前の強靭な打撃力を発揮し、鈴木に強烈なキックを叩き込んだ。
終盤、鈴木は柴田をチョークスリーパーで締め上げ、あと一歩まで追い詰めたが、柴田はこれを耐え抜き、逆に得意のPK(ペナルティーキック)で反撃。
さらに連続でキックを叩き込み、ついに3カウントを奪った。
柴田にとって、この勝利は復帰後の大きな一歩となり、会場は大歓声に包まれた。
<試合結果>
▼メインイベント(30分1本勝負)
柴田勝頼 〇
vs
鈴木みのる ×
27分18秒、PK→片エビ固め
試合後、柴田と鈴木はリング上で互いに健闘を称え合い、深い礼を交わした。
柴田は「ありがとう!」と叫び、来場した観客や関係者に感謝の意を伝えた。
また「いつだって高山さんの為に出来る事があるなら協力します」と次の機会にも高山のためにできることがあれば、協力を惜しまないと誓った。
続いてマイクを握った鈴木は、「俺が言おうと思ったことを全部、こいつが言いやがった」と苦笑しつつも、満場の「みのる」コールに応え、高山への支援に対して感謝を述べた。
そして、会場に集まった選手たちに呼びかけ、リング中央で集合写真を撮影するという温かな瞬間を共有した。
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