【新日本】鷹木信悟、内藤哲也と20周年記念試合で激闘!IWGP王座挑戦へ意欲示す「やるしかねぇだろう、やるなら今しかねぇんだよ」
新日本プロレスは9月7日 (土)、山梨・アイメッセ山梨にて『鷹木信悟デビュー20周年記念大会』を開催した。
『鷹木信悟デビュー20周年記念大会』
日時:2024年9月7日 (土) 16:00開場17:00開始
会場:山梨・アイメッセ山梨
観衆:1,678人(札止め)
メインイベントで行われた鷹木信悟のデビュー20周年記念試合、この特別な一戦で鷹木は自身のキャリアを彩る選手たちとともにリングに上がった。
試合は、内藤哲也率いるチームとのタッグマッチで、パートナーにはBUSHIとDRAGONGATEからYAMATOを選んだ。YAMATOとの再会はファンを大いに盛り上げた。
内藤哲也との対峙は、観客にとっても感慨深い瞬間だった。両者は戦友であり、ライバルである。鷹木のキャリアは、内藤との関わりが大きく、今ではお互いに欠かせない存在だ。
試合は序盤から熾烈な攻防が展開された。鷹木は内藤を相手に力強いロックアップを試みたが、内藤はこれを軽くかわし、若手の辻陽太へとバトンタッチ。鷹木と辻の一進一退の攻防は、観客を引き込む展開だった。
YAMATOの登場は特別なものであった。DRAGONGATEのトップスターであり、今回新日本プロレスのリングに立つことは、ファンにとって驚きと興奮をもたらした。
YAMATOと内藤の対決は、異なる団体の王者同士の対決という見応えのあるものだった。YAMATOの力強いショルダータックルや、内藤を相手に繰り広げられた技の応酬は、試合の見どころの一つであった。
試合は次第に激しさを増し、チーム同士の連携プレーが炸裂する。鷹木とYAMATOのコンビネーションは完璧で、BUSHIも加わり、内藤組を追い詰める場面が増えた。
特にYAMATOが繰り出した「go to Hospital」は、内藤にとって大きなダメージを与える技であり、試合の流れを一気に変えた瞬間だった。
内藤組も負けてはいなかった。辻の奮闘ぶりは目を見張るものがあり、内藤とヒロムとの連携も冴えわたっていた。ヒロムの得意技である「ヒロムちゃんボンバー」が炸裂する場面では、会場のボルテージが一気に上がり、観客から大きな声援が飛んだ。
試合終盤、鷹木は「俺の時間が来た!来た!来た!」と叫びながら内藤を追い詰める。パンピングボンバーやスライディングパンピングボンバーで内藤を圧倒するが、内藤も簡単には倒れない。
内藤の逆襲が始まり、彼の得意技であるデスティーノが炸裂。両者は限界を超えた戦いを続け、試合は30分時間切れの引き分けとなった。
<試合結果>
▼メインイベント(第8試合) 30分1本勝負
鷹木信悟デビュー20周年記念試合
YAMATO
BUSHI
鷹木信悟 △
vs
高橋ヒロム
辻陽太
内藤哲也 △
30分00秒 時間切れ引き分け
試合後、鷹木はマイクを手にし、内藤との再戦を熱望するコメントを残した。「内藤、そのときは! そこにあるIWGP世界ヘビー級のタイトル懸けて、俺とやろうぜ!」と鷹木が叫ぶと、内藤はリング上でこれに応じた。「もちろん、トランキーロ、アッセんなよ!」という内藤の返答は、会場をさらに熱狂させた。
鷹木信悟の20周年記念試合は、単なる記念試合にとどまらず、次なる目標への大きな布石となった。鷹木は25周年に向け、さらなる高みを目指すとファンに約束した。今回の引き分けは、次なる戦いへの期待を高めるものであり、今後の鷹木と内藤の物語は、さらに熱く展開されることだろう。
試合後、鷹木はBUSHIとYAMATOをリングに招き、友情と感謝の気持ちを示した。YAMATOとの12年にわたる関係を振り返りながら、彼は「組んだり揉めたり、でも今日は一緒に戦えてよかった」と感慨深げに語った。
試合を通じて見せた彼らの絆は、プロレスの持つドラマ性を存分に感じさせるものであった。
この試合が鷹木信悟の新たなステージへのスタートとなることは間違いない。
■試合後バックステージコメント
鷹木「いや最後のサプライズで、あれは5分ぐらいあったのかな? 全部飛んじゃったよ。(※左頬をさすりながら)でも、ここ張り手だな。内藤の張り手が一番効いたな。いや感無量だね、感無量。こうして地元・山梨で記念大会ができたってことは、感無量だよ。
残念ながらね、ベルトの手土産はなかったけど、ただ『G1』、激烈な『G1』を乗り越えて、元気ハツラツ、万全な状態で帰って来れた。もうこれだけでも良かったと思ってる。まぁでも今リング上でも言ったように、本当に6月の上旬に一般販売が始まって、7月中旬にはもう完売しちまったから、まだまだ辞められんねぇな!
全然腹いっぱいになんねぇよ、オイ! プロレス、楽しくて楽しくて仕方ねぇよ。やらなきゃいけないことはたくさんあるんだ。自分の使命だと思って、貪欲にやってくよ。20年やっても腹いっぱいになんねぇんだ。八分にもなんねぇな。半分ちょっと過ぎたぐれぇかな? やってやるって。
IWGP世界ヘビーのこともそうだ。内藤もああいうふうに言った。やるしかねぇだろう。やるなら今しかねぇんだよ。今しかできないことを、胸いっぱいやるためにこの新日本に来たんだ。やるさ。やってやるさ、絶対に。25年、まぁ5年後はどうなってるかわかんねぇけど、もしかしたら今よりも元気かもな。なんかありますか?」
──ある意味、この業界に第一歩を踏み入れた浜口ジム。入門した時はここまで来ると思ってました?
鷹木「正直言っていいですか? もっと行っていると思ってました。もっと行く勢いで、もっと身体もデカくして、筋骨隆々にして、何回も東京ドームのメインやったり、武道館のメインやったり、両国のメインやってやるぞって気持ちはありましたけど、だからね、まだ腹八分も行ってないんですよ。
今年もうすぐ42歳になるけど、まだまだ。最近ね、9月……一昨日、ちょうど今日なんか、9月7日は長渕剛さんの誕生日なんだけど、一昨日長渕さんのライブに行って、長渕さんがね、別に俺だけに言ったわけじゃねぇんだけど、『西新宿の親父の唄』っていう歌で、ずっと言ってたんだよ。『やるなら今しかねえ、やるなら今しかねえ』って。
長渕さん、今日で68歳。俺はたかだか41歳。まだまだ小僧だよ、小僧。やることは腐る程ある。腐る程ある。対内藤、IWGP戦、他団体もそうだ、海外もそうだ、そしてYAMATOとのドリームゲート戦もやってやるぞ。20周年はまだ終わりじゃねぇしな。25周年記念大会、5年もあるんだから、やりたいこと腹いっぱい、胸いっぱいやりますよ。(※マスコミに向かって)アナタ、ありますか? あるかい?」
──山梨日日新聞ですけど、今日、20周年記念大会ということで、山梨からも多くの人が駆けつけたと思います。そうした声は届きましたでしょうか?
鷹木「届きましたね。やっぱオープニングで中央市の市長、県知事、長崎知事も来てくれた。だからこそ本当に次回やる時はね、25周年も同じ山梨で、今日は2000人に満たない数だったかもしんないけど、3000人集めたいなと。5000人集めるぐらいのつもりでやりたいですね」
──小中学生、子供たちも見に来ていました。鷹木選手自身も小さい時に見ていたというお話でしたけど、子供たちにメッセージがあれば教えてください。
鷹木「まぁ結構ムービーとかでも言ってるけど、夢は逃げないんでね。結局、逃げんのは自分だから。夢っていうものは絶対動かないから。一心不乱に自分がやりたいこと、好きなこと、夢を追い続けるべきだと思いますよ。目標はね、あっ、夢は近づけば目標になるんで。あとはありますか?」
──記念試合がドローだったんですけど。
鷹木「この続きは3vs3じゃねぇよ。今日の引き分け、東京武道館、アイメッセ山梨、三度目の正直は3vs3じゃないよ。鷹木vs内藤、IWGP世界ヘビータイトルマッチで決着つけてやるよ。いいね、これで。ある? もう俺は次の5年後の25周年記念大会を見てるから。この5年間タップリ、元気ハツラツ、大活躍してやりますよ」
──25周年と言ってますけど、5年も待てますか?
鷹木「いや、5年間にやりたいこと全部やってやるよ。25周年記念大会、もしかしたら“カッコ引退試合”になるかもしれない。ねぇ、腹八分じゃない。その時には腹いっぱいになってるかもしれない。濃密な5年を過ごしたいね。
ただまだ今年は辰年、ドラゴンイヤーだから。まだ終わってないから。ね、今シリーズ、今日はアイメッセ山梨は俺の20周年記念大会だけど、『Road to DESTRUCTION』はまだあるし、俺の第二の故郷・神戸ワールド記念ホールもあるし、まぁ神戸までしっかり元気ハツラツ、暴れ狂ってやりますよ。
さぁ! これで締めましょうか。せっかくみんなも打ち上げとかいろいろあると思うから。あとある? こんなもんでいいっしょ。あとはジャン鶴さんがね、『オー!』って別に、まぁジャン鶴さんは、鶴田さんは全日本出身だけど、武藤さんもああやってコメントを残してくれた。
天龍さん、藤波さん、浜口さん、レジェンドがね。大仁田さんも、まさかのね。ここでやりましたよ。ここの会場で藤波さんとも、武藤さんとも、大仁田さんともやった。やっぱあれだけ偉大なレジェンドを見たら、俺なんかレジェンドの足元にも及ばないから。
もっと行ってやりますよ。やっとベテランの『ベ』の字に入ったぐらい。やっとベテランの中に入ったかもしれないけど、レジェンドはまだ程遠い。しっかり努力、精進して行きます。以上です!」
BUSHI「いや、まぁ俺からのサプライズっていうことで、ビジョンね、使わせてもらったけど、本当のこと言うと、スタッフが打ち合わせしてるのをこっそりたまたま聞いてしまったので、俺からサプライズっていうね、提案をさせてもらったけど、まぁ俺もあんな凄いムービーだとは知らなかったから。
お祝いのムービーがあるのをこっそり聞いて、俺からの、俺の提案として横取りしてしまったけどね、うん、本当に素晴らしいよ、20周年。まぁ俺はあと数年か? 俺のこの先のプロレスラー人生のビジョンとしてどうなるのか、どう見えるのか、俺にもまだわからないけどね、しっかりと今を楽しく生きるよ」
YAMATO「まぁ20周年、鷹木信悟20周年、おめでとうございます!(※キョロキョロとしながら)そんなカメラ向けられても、なんも喋ることないぞ(笑)。おめでとうございま~す!
(※一旦引き上げかけるが、思い出したように戻ってきて、カメラの方を指差し)オイ、新日本! オイ、お前ら、またお前らな……何を言おうとしてたんだ? ……お前ら、胡座かくなよ、さっきリング上で言ったけどな。お前ら、胡座かいたら、今度は悪いYAMATOで来てやるからな! わかったか、オイ!」
内藤「鷹木、鷹木信悟、いや鷹木信悟じゃなかったかな、初めて出会った時はね。違う名前だったかな? もう彼と出会って、約23年。俺は鷹木のことを誰よりも知ってるよ。そして、鷹木のプロレス界でドンドンのし上がっていく姿を、悔しい目で見てたよ。
一度、シングルマッチが流れたね? 『G1 CLIMAX』神戸大会だったかな? 鷹木にとって縁のある神戸、そしてここ地元・山梨、どっちでもいいよ。どっちかでこのベルトを懸けて対戦しようぜ。タイトルマッチがいつどこで行なわれるのかわからないけどさ、俺はその日を楽しみにしてるぜ、カブロン!」
辻「鷹木さん、今日のところは20周年おめでとうございます。ただよ、俺だってアンタに勝たなきゃいけない、そう思ってるぜ。とりあえずはまず明日のジェフ・コブ戦、チャンピオンベルトを手に入れて、その後、俺とも闘おうぜ」
ヒロム「(※テーピングをいじりながら)いやぁ、キツい、キツい。ロス・インゴ対決、いやプラス“全知全能”YAMATOさんが、全然決着つかねぇな。いやぁ、それにしても鷹木さん、20周年、素晴らしい。素晴らしい20周年大会だった。
あんな凄いいっぱい花があるの見たことないよ。プロレスラーであんだけ花貰える人いる? 凄いね。あれは鷹木さんのこの20周年のね、人望とかそういう活躍だとか、そういうあれだろうね。いや素晴らしいですよ。
ただ、いま俺が見ているのはHENARE。そうNEVERのベルト。それだけなんだよ。9月9日、時間がない、時間がない。後楽園ホール、満員にしたい、満員にしたい。具体的なことを言うと、あと300枚から400枚ぐらいチケットがあります。是非! 皆さん、見に来てください。
そんな軽い気持ちで言ってないですよ。軽い気持ちでフラ~ッと来られる金額じゃないってことはわかってます。そして、こんなこと、メインイベントの挑戦者が言うのはクソダサいということはわかってます。でも、入らないことの方がもっと新日本プロレスにとって、ダサいんじゃないでしょうか?
今、俺がこういうふうに言って、こんなね、こんな…一瞬ですよ! 新日本プロレスの一瞬ダサかった歴史になるだけで、大したことには残りません。ただ、満員かどうかっていう記録は残るんで、是非皆さん、見に来てください。見に来たら損はさせませんよ。
もしね、見に行った結果、『マジ超これはつまらなかった』、『もうプロレス見ません、来ません』っていうぐらい後悔する場合は、その時はね、マジ本当に俺が全額返金するぐらいの、そういう雰囲気はね、気持ちね、そういう気持ちではいる。気持ちでいる。気持ち、その雰囲気だけ。
本当にごめん…返金はできないけど、そういう雰囲気は出すつもりなんで。まぁそんなことはどうでもいいんですが、とりあえずNEVERのベルトは俺がいただく。そして、何より、何よりもHENARE、お前と魂のぶつかり合いをするのが楽しみで仕方ない。今日は気合い入ったぜ、オイ! オォ!」
<写真提供:新日本プロレス>