【訃報】「虎ハンター」小林邦昭さん、68歳で死去

新日本プロレスの道場長を務めた元プロレスラー、小林邦昭さんが68歳で死去した事が分かった。

小林邦昭さん(1956年1月11日生まれ)は長野県小諸市出身で、新日本プロレスの道場において若手選手の育成に尽力し、日本のプロレス界に多大な貢献を果たしてきた人物である。

1972年に新日本プロレスへ入門し、翌1973年に正式デビューを果たした。

デビュー後はメキシコやアメリカなど海外での武者修行を経て成長し、特に初代タイガーマスクとの激闘で一躍注目を浴びた。

タイガーマスクのライバルとして「虎ハンター」の異名を持ち、覆面を狙うヒールとして観客に強烈な印象を残し、小林さんのキャリアの中でも象徴的な一戦であった。

初代タイガーマスクとの対戦は、プロレス史に残る名勝負としてファンに長く語り継がれている。

1989年4月24日、新日本プロレス東京ドーム大会においては、獣神サンダー・ライガーのデビュー戦の対戦相手も務めた。

また、小林さんは1980年代に長州力らと共に「維新軍団」を結成し、全日本プロレスや新日本プロレスで反体制派として活躍した。

その後、「平成維震軍」にも参加し、ジュニアヘビー級の枠を超えた存在感を示していた。

1992年には大腸癌が発覚し、20センチに及ぶ大腸の切除手術を受けるも、わずか半年で復帰を果たす。

だが、1999年には肝臓への癌の転移が判明し、これが引退のきっかけとなった。2000年4月21日、獣神サンダー・ライガーとの引退試合をもって、現役を退いた。

引退後は新日本プロレスの道場長として若手選手の指導にあたり、その厳しい指導の一方で温かい人柄でも知られていた。

道場で自ら料理を振る舞い、選手たちを励ます姿は多くの若手選手から尊敬を集めた。

プロレス界への貢献が評価され、2000年には日本プロスポーツ大賞で功労者賞を受賞した。

小林さんの功績はプロレスファンのみならず、広くスポーツ界に影響を与えた。

小林邦昭さんの訃報に、ファンや関係者からは惜しむ声が相次いでいる。

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