【全日本】綾部蓮が『王道トーナメント』初優勝!青柳優馬に三冠挑戦を表明「加速していく綾部蓮から目を離すな」

全日本プロレスは9月22日、後楽園ホールにて「第11回王道トーナメント」の準決勝と決勝戦を開催し、身長200cmの綾部蓮が初優勝を果たした。

大会は新世代の力が際立つ内容となり、綾部の優勝は全日本プロレスの未来を示す重要な出来事となった。

王道トーナメントは、全日本プロレスのシングルトーナメント戦であり、シングル戦線の未来を占うイベントだ。

今年の大会には16選手が出場し、その中でも注目すべきは新世代の躍進だった。

全日本のエース宮原健斗は順当にベスト4に進出したが、他にも若手勢が活躍し、観客を驚かせた。

まず、準決勝の1試合目では、宮原健斗が本田竜輝と対戦した。

宮原は場外戦を制する場面もあったが、本田は終始強力なパワー技で圧倒。

試合終盤、宮原がブラックアウトを狙うも、本田がカウンターのラリアットを炸裂させ、最後は必殺技のファイナルベントで宮原を下した。

本田が全日本のエースから金星を挙げた瞬間、会場は大きな驚きと歓声に包まれた。

一方、準決勝のもう一方では、綾部蓮が斉藤レイとの大型対決を繰り広げた。

両者ともに巨体を活かしたパワーファイトを展開し、試合は圧巻の肉弾戦となった。

レイはパワーボムを狙うも、綾部がそれを回避し、顔面をドロップキックで打ち抜く。

最終的にはアイアン・メイデンでレイからギブアップを奪い、綾部が決勝へ進出した。

決勝戦では、24歳の本田竜輝と27歳の綾部蓮が激突した。

新世代同士の一戦であり、試合は序盤から熾烈な攻防が続いた。

本田は場外でのラフファイトを交え、得意のパワー技で優位に立つ場面もあったが、綾部は冷静に首を攻め続け、徐々に流れを取り戻した。

本田がエプロンへのジャーマンスープレックスで一発逆転を狙うも、綾部は2メートルの巨体を活かしたビッグブーツで反撃し、試合の主導権を握り返す。

試合は終盤に差し掛かり、本田がラリアットを連打して勝利を狙ったが、綾部はこれをカウンターで迎撃。

最後はフルネルソン・ボム、ドラゴン・スープレックス・ホールド、そしてデスルーレットと連続して大技を決め、見事3カウントを奪った。

試合後、綾部はマイクを持ち、「宣言通り、王道トーナメントの頂に立った。ただ、次に獲りに行くべきものがあるよな?」と、解説席に座っていた現三冠ヘビー級王者の青柳優馬をリングに呼び出した。

綾部は青柳に挑戦表明し、「その偉そうな態度は何なんだ?オマエはこのトーナメントで8年連続1回戦負けだろ?オレは優勝しているんだ。偉そうに言うな」と強烈な口撃を見舞った。

これに対し、青柳は「10月22日、ここ後楽園ホールで、三冠王座の防衛戦を受けて立つ」と応じ、次なる戦いが正式に決定。

挑発に乗った青柳の表情は一瞬緩んだが、最後に「今日はこのくらいで勘弁してやる」と捨て台詞を残し、リングを去った。

綾部はその後、満員の後楽園ホールを見渡し、「全日本プロレスの未来はずっと明るい。なぜなら、綾部蓮がいるからだ!王道トーナメントを制し、次は三冠王座を手に入れる。全日本の頂に立つ男は、この俺、綾部蓮だ!」と叫び、大会を締めくくった。

試合後、勝利を収めた綾部は自身のX(旧Twitter)を更新し「王道トーナメント優勝。 最高のトーナメント、そして最高の景色だった。 まだまだ綾部蓮は日々成長中だ。 加速していく綾部蓮から目を離すな。」とポスト。

綾部は2020年にTAKAみちのく率いるJUST TAP OUT(現JTO)でデビューし、身長200cmの巨体を武器に全日本でも話題を集めてきた。

今年3月には全日本プロレスに正式に入団し、新世代中心のユニット『ELPIDA』で活躍している。

今回の王道トーナメント制覇は、その成長と未来を象徴するものとなった。

全日本プロレスは今、若手選手たちが次々と台頭しており、これからも彼らの活躍が期待される。

そして、綾部蓮が次に挑む三冠ヘビー級王座戦は、全日本の新たな黄金期の幕開けとなるだろう。

<写真提供:伊藤ミチタカ氏>

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