【大阪プロレス】「天王山2024」第2回戦が熱戦、TORUがゼウスを破る波乱の展開

2024年9月22日、大阪プロレス主催の「天王山2024〜誰が一番強いねんトーナメント〜」第2回戦が、大阪・アゼリア大正ホールで開催された。

当日は300人の超満員札止めの観衆が詰めかけ、トーナメントの熱気と共に一夜を盛り上げた。

『天王山2024~誰が一番強いねんトーナメント~2回戦』
日時:2024.9.22.(日)
会場:大阪・アゼリア大正ホール
観衆:300名(超満員札止め)

①6人タッグマッチ1/30
ツバサ&○ビリーケン・キッド&HUB[10’28″スクールボーイ]クワイエット・ストーム●&ゴリアテ&菊池悠斗
〈寸評〉
“あの頃の”トリオと悪役の豪華6人タッグから開幕。
テクニコ軍の奇襲からHUBのトぺと序盤から飛ばす3人にヒール軍団はイライラが募りなにやらストームとゴリアテが言い争い不協和音が鳴り響く。
その不穏な空気の中でも菊池はマイペースに戦う。絶好調のHUBが大暴れしそれに呼応するようにタッグ王者も躍動する。
しかし菊池がトぺコンでビリーを孤立させることに成功しストームがゴリアテを呼び込みクロスボンバーを試みるがまさかの同士討ち。
ローグ軍が呆然とする所をビリーが瞬時に丸め込み技アリ勝利。試合後もストームとゴリアテは言い争いを繰り広げ今後に暗雲が立ち込めた。

②天王山二回戦1/30
○タイガースマスク[12’25″神の首固め]佐野蒼嵐●
※タイガースが準決勝進出
〈寸評〉
以前幻に終わった師弟対決が2回戦で遂に実現。1回戦でストームを破る金星を挙げて勢いに乗る佐野が臆することなく攻め立てる。
師であるタイガースも弟子に対して遠慮なく得意の蹴りとグランド技で意地を見せる。
佐野も雪崩式サイドスープレックスやスピアーの荒技で猛攻を見せ師匠越えを狙うが百戦錬磨のタイガースは徐々にペースを取り戻す。
最後は蹴りのコンビネーションから情け容赦ないバズソーからタイガーススープレックスの必勝パターンをかろうじて返した佐野に奥の手を繰り出し師の壁はまだまだ高く分厚いことを見せつけた。

③天王山二回戦1/30
○入江茂弘[12’55″胴締めスリーパーホールド→レフリーストップ]浅川紫悠●
※入江が準決勝進出
〈寸評〉
浅川の水噴射からの奇襲で場外乱闘に引き込む荒れたスタートとなった公式戦は入江をリングインさせない戦法に出たが18で生還。
その後は両者ともゴツゴツと互いの肉体を痛めつける熾烈な肉弾戦となる。
共に観客が驚嘆の声を上げるほどのえげつない攻めで激しい消耗戦になる。
浅川が竹刀を持ち出したが入江はその竹刀で浅川の両腕をロックさせ腕の自由が利かないところを胴締めスリーパーで締め落としレフリーストップ。

④天王山二回戦1/30
●松房龍哉[13’13″クロスフィックスホールド]大瀬良泰貴○
※大瀬良が準決勝進出
〈寸評〉
奇しくも6月のTTホールでのタイトルマッチの再戦となる2回戦。
松房にとっては偶然にもライトヘビー級王座戦線の相手との公式戦が続くのも王者の宿命か。
前回の敗戦を取り戻すべく大瀬良がラフとスピードを駆使して場外乱闘に持ち込むも松房も負けじと応戦してド派手な場外乱闘を繰り広げる。
リングに戻ると松房が6月と同じように得意技で着々と大瀬良にダメージを与えていく姿は王者の貫禄か。
互いの意地と闘志が激しく交錯してライトヘビー戦線らしい目まぐるしいノンストップバトルに場内大興奮。
互いの持てる技を惜しみなく繰り出し一進一退の攻防から松房の必殺技が出て誰もが勝ったと思った瞬間に松房を丸め込み大逆転勝利を収めた。

⑤5WAYマッチ1/30
○ザ・ボディガー[7’22″脳天唐竹割り→片エビ固め]大坂丈一郎●
※他の3人はえべっさん、くいしんぼう仮面、タコヤキーダー
〈寸評〉
大阪プロレスを代表する賑やかなメンバーが5人揃って華やかに入場。やる気満々のタコヤキーダーが天王山モード継続中で奇襲からトぺを見せつけた。
そんな試合ではないもうお前の天王山は終わったんだと丈一郎に諭され我に返った5人は楽しい試合にシフトチェンジ平常運航へ。
その中でもボディガー無双で大暴れしコーナーに登って「手の鳴る方へ」と手拍子をしだす。
すると引き寄せられるように集まった4人の先頭にいた丈一郎に脳天チョップを繰り出すと将棋倒しで全員倒れボディガーの独り勝ちとなった。

 

⑥天王山二回戦1/30
●ゼウス[26’20″垂直落下式ブレーンバスター→エビ固め]TORU○
※TORUが準決勝進出
〈寸評〉
正規軍とローグ軍の大将同士による2回戦最後のカードは戦前の宣言通りTORUは正攻法でゼウスに相対する。
場外にエスケープしたゼウスをリングに戻し入れるなどクリーンファイトを続けるTORUに対してゼウスは自身が最も信じる逆水平チョップで反撃に転じる。
その後はゼウスのチョップとTORUのエルボーが激しく繰り出しあい共に一歩も引かない白熱の勝負に。
ここで負けられない王者ゼウスは鬼神の表情で容赦なくTORUにチョップを叩き込む。
エプロン上での危険な技を狙い合う中ゼウスはエプロン上でのDDTで優勢に立つ。
そこからは互いに譲らない得意技の応酬からゼウスが獅子奮迅の逆水平チョップ乱れ撃ちからラリアット乱打でTORUをグロッキーに追い込む。
レフリーの制止を振り切りむりやり引き起こそうとしたその瞬間にまさかのTORUによる毒霧噴射がクリーンヒットし視界を遮られた所に垂直落下式ブレーンバスターが決まりTORUの頭脳プレーでゼウスを下した。

《試合後》
マイクを握ったTORUが「ゼウスに正々堂々真っ向勝負に俺の『色を』付けて一対一で勝ったぞ」とうそぶく。
その後は準決勝進出した全選手がリングに上がり早くも舌戦を繰り広げた

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