【新日本】大岩陵平がTMDKに新加入し復帰戦を勝利で飾る「新世代よりもっと若い、“超”新世代で頑張っていきます」

新日本プロレスが9月29日、兵庫・神戸ワールド記念ホールで開催した『DESTRUCTION in KOBE』は、シリーズ最終戦にふさわしいビッグマッチとなった。

鷹木信悟の20周年記念大会や、11年ぶりの北海道ツアーなど話題豊富だったシリーズも、この神戸で幕を下ろした。5大タイトルマッチに加え、今後の展開を左右する戦いが次々と繰り広げられ、会場は熱気に包まれた。

特に注目を集めたのが、第4試合のザック・セイバーJr.&藤田晃生に加わった謎の“X”の正体だった。ザックは9.9後楽園ホールで「9ガツ29ニチ、コーベ。アタラシイTMDKメンバー、ハイッテキマス」と予告していたが、その新メンバーがNOAHで武者修行を終えた大岩陵平であることが明かされると、会場はどよめいた。

TMDKの新メンバーとして凱旋した大岩は「THE GRIP」とコールされ、強烈なインパクトを残した。

試合では、大岩が先発しタイチと対峙。エルボーの応酬から始まり、ショルダータックルやアームホイップでタイチに食らいつく。その後もSANADA、TAKAみちのくと次々に対戦相手を追い込み、タッグパートナーであるザックもまた、SANADAとの技の読み合いで互角の戦いを展開。

ザックドライバーを狙いながらも、SANADAのSkull Endをかわしてヨーロピアンクラッチに持ち込むなど、激しい攻防が続いた。最終的に大岩が、TAKAに対してTHE GRIP(スリーパーからのローリングラリアット)を決めて3カウントを奪い、新日本復帰戦を勝利で飾った。

この一戦で、大岩はTMDKの新たな戦力としての存在感を示し、さらなる飛躍を予感させる内容となった。

試合後、ザックは大岩に対し「コイツらのデビュー戦は人生で最も感銘を受けるものだった。今、すべてがあるべき場所に収まった」と称賛のコメントを寄せた。さらに、大岩は「TMDK入って一発目。今日がスタートだぞ。今日から俺がこの新日本プロレスの新世代よりもっと若い、“超”新世代で頑張っていきます」と決意を新たにし、TMDKとしての新たなスタートを切った。

この日、大岩が新日本復帰を果たしただけでなく、試合後に鷹木信悟への挑戦を表明したことも話題を呼んだ。NEVER無差別級王座を巡る新たな戦いの火蓋が切られ、10月14日の両国国技館大会での一戦が早くも期待されている。

<写真提供:新日本プロレス>

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