ファンキー加藤インタビュー・後編 大仁田さんへの熱い気持ちと「電流爆破」 そして斉藤ブラザーズへの大いなる期待
ソロデビュー10周年を記念したベストアルバム「My BEST」と、初著書「未完声」(徳間書店)が絶賛発売中のファンキー加藤さん。プロレス業界で話題のX「プロレスリング加藤」でプロレス情報の発信・拡散にも忙しいファンキー加藤さんに、インタビュー後編では「プロレスへの熱い思い」を聞いた。
プロレス情報は「プロレスリング加藤」をチェックせよ
▼プロレスリング加藤(Xアカウント:@q3jQd9xK0aZSvEL)
プロレスに出会ったのは小学5年生の頃。1989年くらいです。ジャンボ鶴田三冠統一、新日初の東京ドーム、獣神ライガーがデビュー、FMW旗揚げ、UWFが東京ドームでU-COSMOS。
以来、ずっとプロレスの虜です。ここはそんな男のアカウントです。 pic.twitter.com/RMKoxkrGNs— プロレスリング加藤 (@q3jQd9xK0aZSvEL) May 1, 2022
――初の著書「未完声」で意外だったのは、熱狂的なプロレスファンの加藤さんがプロレスに関するお仕事、中継のゲストやプロレスリング・ノア「マンデーマジック」アンバサダーを始めたりしたのは、ソロになってからだったんですね。
そうなんです。ファンキーモンキーベイビーズで活動していた時は、メンバーも事務所も応援してくれるファンも、みんなでスクラムを組んでやっているので。ちょっと自分の趣味の部分に関しては「まだだな」っていう感じだったんですけど。それがソロになって、本当に、解き放たれたかのように(笑)。
――ものすごく生き生きとしてて、本当に楽しそうですよ(笑)。
山口総監督 Xの「プロレスリング加藤」というアカウントは事務所の許可を取っていたんですか?
何にも取ってないです(笑)。ある時、勝手に始めました(笑)。
――「プロレスリング加藤」の発信はプロレス愛がすごくて、そこは後で改めてお聞きしますね。気になったのは「未完声」でファンモン時代の超多忙ぶりを読むと、当時はほとんどプロレスを観る時間もなかったんじゃないのかな、と心配になったんですけど。
会場に観に行けたのは……、年に一、二回行けたらいいな、ぐらいでした。プロレス番組を観る時間もなくて、定期購読してた「週刊プロレス」が毎週水曜日に家に届くんで欠かさずチェックしたり。あとはDVDを買ったり、まだサブスクとかはなかったのでアメリカのWWEはレンタルDVD屋さんに行って借りたり。自分なりに流れは追ってましたけど、たとえばツアーで1か月も離れてしまうと流れが早すぎて追いつかない(苦笑)。
――DVDの時代は流れを追うのも限界がありますよね。
今も、国内も海外もとにかく展開が早いので必死ですよ(笑)。朝の1時間と夜の1時間、プロレスの情報を追いかける時間を必ず設けているんですけど(笑)。
山口総監督 素晴らしいです(笑)。
そこだけは絶対に逃したくないっすね、マジで。
――Xで見ましたけど、加藤さんがライブの打ち上げ会場でじっとスマホを見つめてプロレス情報を検索してる写真があって(笑)。誰も話しかけられないオーラを出してて、そんなにのめり込んで大丈夫かなと心配になりましたよ(笑)。
ライブが終わって、まず「プロレス」で検索しますから(笑)。「この3、4時間で何か事件起きてないか? ああ、拳王選手が生配信で吼えただけか」みたいな(笑)。
――最近も、様々な反響を巻き起こしたDDTの「都電プロレス」に参戦したり。小池百合子さんが話題を持っていってしまいましたけど、加藤さんはベストアルバム「My BEST」を持って乗り込んで。
「これはベストアルバムのプロモーションだから!」って事務所を口説きました(笑)。最初は事務所も「都電プロレス? それはちょっといいんじゃないですか」みたいな空気があったので、いや、これは地方に行ってラジオ番組に出演するのと一緒だから、むしろ都電プロレスの方が多くの人の目に入るから、って無理やり口説きましたね。アイアンマンヘビーメタル級のベルトまで奪って(笑)。
――一度はチャンピオンベルトを巻いてみたい、という全プロレスファンの夢をかなえましたよね(笑)。
「週刊プロレス」に「アイアンマンヘビーメタル級王者ファンキー加藤」って載ったのは嬉しかったなー(笑)。そろそろ選手名鑑に載らないかな、と思ってるんですよ(笑)。
――プロレス界への貢献度はすごいですよ(笑)。でも「My BEST」のプロモーション効果はどうでした?
ほとんどなかったかもしれないです(笑)。プロレスファンからの反響を見たら「ファンキー加藤がアイアンマンヘビーメタル級ベルトを取ったぞ!」という驚きとインパクトで全部持ってかれた感じでした(笑)。