【新日本】ヒロムがミスティコに勝利を収め、CMLL年間最大のビッグマッチでの決着戦を要求「カッコよくて歴史の詰まったマスクがほしい」

新日本プロレスは10月14日、東京・両国国技館で「映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』Presents KING OF PRO-WRESTLING 2024」を開催し、秋の恒例ビッグマッチが行われた。

映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』Presents KING OF PRO-WRESTLING 2024
日時:2024年10月14日 (月・祝) 15:30開場17:00開始
会場:東京・両国国技館
観衆:6,211人

オープニングでは、メキシコのルチャ・リブレ界に大きな影響を与えたミスティコの20周年を記念する表彰式が行われた。

新日本プロレスの菅林直樹会長から、ミスティコに対して感謝の意を表す盾が贈られ、会場には拍手が鳴り響いた。

続いて、試合を控えたヒロムが登場した。彼は特製の調理器具「ヘルシオ」の「新日本プロレス」バージョンを持ち込み、その中には10月12日の神栖大会でミスティコから奪取したマスクが隠されていた。ヒロムはそのマスクを赤コーナーの鉄柱にかけ、一方のミスティコはオーバーマスクを青コーナーの鉄柱に掲げて、試合開始のゴングを待った。

試合は意外にも握手から始まり、ミスティコが先手を取る。ヒロムは場外へ落ちるが、すぐにリングに戻る。しかし、ミスティコは再びヒロムを場外へ押し出し、トペ・スイシーダで追撃する。ヒロムも負けじと反撃を試み、アーム式の足4の字固めを仕掛けるが、ミスティコはロープに逃れ、次々と多彩な攻撃を繰り出す。

観客は両選手の激しい攻防に興奮し、会場は一体感に包まれた。ヒロムが串刺しラリアットを決めると、ミスティコは追走式ラリアットで応戦し、ヒロムはトラースキックを放つ。しかし、ミスティコも即座にカウンターを決めるなど、緊迫した状況が続いた。

この攻防の中でヒロムがジャーマンスープレックスを決めるが、ミスティコは雪崩式のスパニッシュで逆転し、さらにカナディアンデストロイヤーでヒロムを打ち倒す。ミスティコは最後にラ・ミスティカを狙うが、ヒロムはそれを切り返し、名も無きヒロムロールで押さえ込み、さらには変型二―クラッシャーを見舞った。

試合はさらにヒロムの新技、変型テキサスクローバーホールド“マキシマム ザ ホールディング 第二形態”へと進展し、ミスティコはこれにギブアップ。勝利を収めたヒロムは、観客の歓声に包まれながら、ミスティコとの健闘を讃えつつ握手を交わした。

試合後、ヒロムはミスティコに向かってマスクを投げ渡し、場内に不敵な笑みを浮かべながらリングを後にした。

<試合結果>

▼第1試合 30分1本勝負
スペシャルシングルマッチ
高橋 ヒロム 〇
vs
ミスティコ ×
8分01秒 マキシマム ザ ホールディング 第二形態(ダイスケはん命名)

 

■試合後バックステージコメント

ヒロム「(※左ヒジを押さえて)あーイテ! 痛えなミスティコ! (※ヒザに手を突いて呼吸を整え)ミスティコ、素直に礼を言うよ。ありがとう。グラシアス。これでシングルマッチ、1勝1敗1引き分けだな。どこでやる? いいぞ。せっかく日本に来てくれたんだ。日本で負けたんだ。その借りは日本で返したいか? いや、俺が求めるのはCMLL年間最大のビッグマッチ、来年のアニベルサリオ、そこ以外での再戦は一切受け付けない! マスカラ・コントラ・カベジェラ! (※両手で髪に触れながら)お前もこの俺の、かわいい髪の毛ちゃんがほしいんだろ? 俺はお前のその、かわいくてカッコよくて歴史の詰まったマスクがほしい! だったらやっぱり、アレナ・メヒコでやるのが一番だろ! なあ、ミスティコ。なあ、お前には恨みも何もない。尊敬しかない。ただな、目の前にいると、そのカッコいいマスクを剥ぎたくなるんだよ。仕方ないだろ、リングの上だもん。リングを降りたら、試合が終わったらノーサイド。リスペクトしかございません。さあCMLL、新日本、このおいしいカード、どこで切るか? CMLLのアレナ・メヒコ、アニベルサリオ以外ではやる気はないぞ。それから、一番最後の技、(名前が)「アーム式足4の字」になってたな。そしてそこから、第2形態に移行した。ここで、名前を発表します! 「マキシマム ザ ホールディング」! 「MTH」。あのマキシマム ザ ホルモン、ダイスケはん命名です。「マキシマム ザ ホールディング(ダイスケはん命名)」、ここまで書いてほしいなあ。最初のうちはここまで書いてほしいなあ。しかも、今日見せたのは第2形態。そう、進化するって言った通り、ミスティコに、やっぱり進化させたもので勝ちたかったからね。ちょうどよく出せてよかったよ。ミスティコ、来年のアニベルサリオ、楽しみにしてるよ。タッグマッチではやってあげるから、ハッハハハハハ!(※と、笑いながら立ち去る)」

ミスティコ「ヒロム、お前が素晴らしいルチャドールなのは認める。大切な何かも分かっている。だからこそ、このマスクを手にしたいなら、契約書にサインするだけだ。マスクと髪の毛を懸けた試合(マスカラ・コントラ・カベジェラ)に向けてな。今夜の試合はお前の勝利だ。俺の負けだ……。だが、戦いはここからだ。覚悟はいいか? 逃げ道をふさぐため、お前のホームにまで来たんだ。契約書にサインしろよ! このマスクと、お前の髪の毛を懸けた試合をしようぜ。いいか、これで1勝1敗だ。アレナ・メヒコでは俺の勝ち。今夜はホームでお前が勝った。まだ始まったばかりだ。これからも、お前を追い続けてやる!」

<写真提供:新日本プロレス>

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