【ノア】拳王&永田裕志が初タッグで快勝、IWGPタッグ王座挑戦実現なるか?「こんなに波長が合うんだ」
プロレスリング・ノアの「MONDAY MAGIC Autumn ep1」が2024年10月21日、新宿FACEで開催され、注目のメインイベントでは拳王と永田裕志のタッグが実現した。
拳王と永田は征矢学&マサ北宮組と対戦し、結果的に拳王が「拳王スペシャル」でマサ北宮を下し、17分55秒で勝利を収めた。この試合は、拳王と永田にとって初めてのタッグマッチだったが、2人の息の合った連携が光り、勝利で観客を魅了した。
『MONDAY MAGIC Autumn ep1』
日程:2024年10月21日(月)開始19:00
会場:東京・新宿FACE
試合後、拳王と永田は、興味深い会話を交わした。拳王は「永田さん、今日はどうもありがとうございました」とまず感謝の言葉を述べ、7月の日本武道館大会でのシングルマッチ以来の再会を喜んだ。永田もこれに応え、「思ったよりコンビネーションが良かった」とタッグを組んだ感想を述べ、初めてのコンビながらも自然と息が合ったことを強調した。
その後、話題は2人のYouTubeチャンネル「永田裕志のゼアチャンネル」で語られた目標に移った。拳王は「俺たち二人で何を狙うんでしたっけ?」と永田に問いかけると、永田は「IWGPタッグだ」と答え、ノアと新日本プロレスの垣根を越えた挑戦が示唆された。拳王は「俺は世界タッグもGHCタッグも獲ってきた。あと獲ってないのはどこでしたっけ?」と続け、IWGPタッグ王座への挑戦が次なる目標であることを強調した。
永田はこの目標に対して前向きな姿勢を見せ、「IWGPタッグを狙おう。拳王の勢いに合わせて、僕もその目標をサポートしたい」と語った。拳王も「今日はIWGPタッグの前哨戦だと思って戦った」と振り返り、タッグ戦線への強い意欲を示した。さらに、現在のIWGPタッグチャンピオンであるシェイン・ヘイストとマイキー・ニコルスについて触れ、元ノア所属の2人との対戦がちょうどいい相手だと述べた。
拳王は「1月4日の東京ドーム大会にスケジュールが空いているか、確認してもらおう」と冗談交じりに話し、永田も「その通りだね。僕たちでIWGPタッグに挑戦しよう」と応じた。2人は笑顔で握手を交わし、IWGPタッグ王座への挑戦に向けて一歩を踏み出したことを確認した。
一方で、永田は拳王の試合後の姿勢にも感銘を受けた様子だった。「試合後、あれだけの攻撃を受けてよくしゃべれるね。さすがNOAHの柱の一本だ」と拳王を称賛しつつ、YouTubeでのコラボやシングルマッチを経てからのタッグ結成が少し遅かったと感じていることも打ち明けた。しかし、拳王の勢いには圧倒され、「口に出して言わなければ実現しない」と、今後の目標に向けて拳王と共に進む決意を新たにした。
さらに永田は、自身が過去にIWGPタッグ王座を2度獲得していることを振り返り、拳王とのコンビで再びその栄光を手にすることを目指していることを明らかにした。また、ノアのタッグ戦線についても言及し、「N-1タッグはないのか?」と確認しつつも、IWGPタッグ王座への挑戦が優先されることを強調した。
この日の試合を通じて、拳王と永田のタッグは非常に高い可能性を感じさせた。初めての試合ながらも、2人の波長は見事に合い、拳王は「俺たちはIWGPタッグに挑戦する」と再度意欲を示し、永田も「この勢いでIWGPタッグを獲りに行こう」と強く応援した。
拳王は試合後、控室へ向かう前に「これでIWGPタッグ、一つ一歩進みましたね。あとは永田さん一人でお願いします」と笑いながら言い残し、永田も「今日は本当に楽しかった。戦ったら戦ったで、シングルで戦えば波長が合うしさ。なんでこいつと組んだら組んだで、こんなに波長が合うんだ。。不思議とそういうのを感じました」と振り返った。
今後のプロレスリング・ノアと新日本プロレスのタッグ戦線において、拳王と永田のコンビがどのように活躍するか、そしてIWGPタッグ王座への挑戦が実現するかが注目される。
<試合結果>
▼メインイベント(第6試合)タッグマッチ
拳王 〇
永田裕志
vs
征矢学
マサ北宮 ×
17分55秒 拳王スペシャル
【試合後の拳王&永田】
拳王「いやあ永田さん、今日はどうもありがとうございました」
永田「サンキュー、こちらこそ」
拳王「7月の日本武道館大会でシングルマッチやって、いろいろありましたけど今日…」
永田「思ったよりコンビネーション良かったね」
拳王「そうですよね!」
永田「不思議と通じ合うものがあって、それが今日試合した感想です。まだまだ研究すべきとこはあるかもしれませんけど、初めてでこれだけ意思の疎通が顔色見ただけで通じるってのはよかった」
拳王「なんたって俺たち、これ見てるやつ分かるか? 永田裕志のゼアチャンネル、YouTubeコラボやったんだけど、そのとき目標ありましたよね? 俺たち二人で…」
永田「うん。タッグ戦線」
拳王「はい。何を狙うんでしたっけ?」
永田「え?」
拳王「もしや忘れてるんじゃないですか?」
永田「いやいや」
拳王「ちゃんとサムネに書いてたじゃないですか。俺ら二人のタッグで何を狙う?」
永田「IWGPか?」
拳王「俺はずっと思ってますよ」
永田「GHCってのも一瞬頭に浮かんだけどIWGPだ」
拳王「そうなんですよ。永田裕志のゼアチャンネルで狙うって」
永田「言ったね」
拳王「言いましたよね? 俺世界タッグ、GHCタッグもって、あともってないのどこでしたっけ?」
永田「獲ってないのはIWGP。そうだ。思い出した」
拳王「遅い!」
永田「だってブランクが…」
拳王「今日なんて俺、IWGPの前哨戦だと思って戦いましたよ」
永田「なるほど。だから息が合ったんだ。さすが」
拳王「チャンピオン今誰ですか?」
永田「今チャンピオンは…」
拳王「知らないんかーい!」
永田「いや、知ってる知ってる。シェイン・ヘイストとマイキー・ニコルス。元NOAHの選手」
拳王「ちょうどいいじゃないですか。1・1スケジュール空いてるか? あいつら」
永田「1・1? どうだろう。確認してもらえばいい」
拳王「他力本願? 待ってください。これはYouTubeみたいになってるんで、普通にプロレスラーとしてやりませんか」
永田「勢い強いからさ。いいじゃないですか。そういうのを狙いますよ僕も」
拳王「なんたって永田さんは3大リーグ戦獲ったあと、そのあとのことも考えろって言った。これで終わりじゃないっすよね?」
永田「もちろん」
拳王「俺はほんとに考えてますよ。タッグ選手権、グランドスラム、3大リーグ戦…」
永田「タッグも獲ればいい」
拳王「そうなんですよ」
永田「世界タッグ、GHCタッグ獲ってる。残りは?」
拳王「いきましょう! 永田さん、ホント今日はありがとうございました」
永田「ありがとう」
※二人は握手
拳王「これでIWGPタッグ、一つ一歩進みましたね。あとは永田さん一人でお願いします」
※拳王は控室へ
永田「こっちは試合やって結構強烈なダメージ受けて、よくあれだけしゃべれるね。大したもんだ。あれだけの攻撃を受けて。拳王さすがNOAHの柱の一本だね。大きな柱ですよ彼は。まあ、一つ言わせてもらえば、7月に戦い、YouTubeでコラボして。欲を言えば、もうちょっと早く組む形を作ってほしかったなって思います。ちょっと遅かったんじゃないかなと思いますけどね。さっき言ってやろうと思ったけど、今、拳王の勢いに押されちゃった。大したもんだ。でも、やっぱり口に出して物事を言わなければ、実現はなかなかできないというのがあるんで。はっきり言いますよ。拳王さすがです。IWGPタッグ狙いましょう。僕はそのためにね、タッグのベルトっていうのは過去に2度ほど僕も獲ってますけど、IWGPはね。彼にそういう欲があるならば、僕はそれを十分手助けしたいですね。僕は逆に言うと、プロレスリング・ノアってN-1タッグってあるんでしたっけ? それはないですか? なるほど。じゃあ、しょうがない。でも、IWGPタッグを獲りにいきますよ。いきたいですね。拳王の勢いに合わせて喋り出すと止まらなくなるから、これへんでやめておきますよ。でも、やっぱり今日は組めてよかったです。初めて組んで、なぜこんなに波長が合うのか。あれだけワーワー言い合って、戦ったら戦ったで、シングルで戦えば波長が合うしさ。なんでこいつと組んだら組んだで、こんなに波長が合うんだ。不思議とそういうのを感じました。それがなんか一つ発見で、楽しかったです」
<写真提供:プロレスリング・ノア>