【新日本】ザック・セイバーJr.が母国でSANADAに勝利、IWGP世界ヘビー初防衛「これは俺が13歳の時からの夢だった」
新日本プロレスのビッグマッチ『Royal Quest IV』が10月20日、イギリス・ロンドンのCrystal Palace National Sports Centreで開催され、地元ファンの熱い声援が響き渡る中、IWGP世界ヘビー級選手権がメインイベントとして行われた。
『Royal Quest Ⅳ』
日時:2024年10月21日 (月) 16:00 (BST)開場17:30 (BST)開始
会場:イギリス・Crystal Palace National Sports Centre(ロンドン)
観衆:1,544人
王者ザック・セイバーJr.が初防衛に挑む対戦相手は、同じく実力者として知られるSANADA。9月の仙台大会でのタッグマッチで、SANADAがザックからピンフォールを奪ったことから生まれた因縁が、ここロンドンで一騎打ちという形で決着を迎えることとなった。
試合開始から双方が緊張感あふれる攻防を展開し、巧みな関節技で互いを追い詰め合う。ザックはSANADAの左腕を執拗に攻め、SANADAはザックの脚にターゲットを絞る。序盤から互いに技を重ね、技術の応酬を繰り広げながらも、観客を魅了し続けた。ザックが試合を優位に進めようとすると、SANADAも巧みにかわし、観衆の期待と緊張が膨れ上がる。
中盤、SANADAはザックの膝を狙い撃ちにし、負傷箇所に執着した攻撃を続けることでペースを握り返す。そして、強烈なニークラッシャーでザックをリング上で苦しめる場面も見られた。しかしザックはこれに耐え、流れるようなグラウンド技で反撃に転じる。SANADAもSkull Endなどの大技を決めるが、ザックの巧妙な反撃に阻まれ、試合はさらに激化していった。
終盤、双方が息を詰める場面が続く中、ザックは粘り強く得意のクラーキーキャットを発動。SANADAがギブアップを避けようとするも、ザックの執拗な攻撃に抗えず、ついに決着。ザックが初防衛に成功し、観衆はその技術と気迫に熱い拍手を贈った。
<試合結果>
▼メインイベント(第9試合) 60分1本勝負
IWGP世界ヘビー級選手権試合
<第11代チャンピオン>
ザック・セイバーJr. 〇
vs
<チャレンジャー>
SANADA ×
25分34秒 クラーキーキャット
試合後、ザックはマイクを握り、「帰ってきたぞ!」と母国ファンに向けて感謝を表した。ザックは「これは俺が13歳の時からの夢だった。これほどまで長い時間かかるとは思っていなかったけど」と『G1 CLIMAX』の制覇やIWGPヘビー級王者としての夢を語りつつ、まだプロレス人生の途中であると力強く宣言。「俺は死ぬまでプロレスラーでい続けるよ」という言葉に、観衆はザックの情熱と誇りを感じた。
また、ザックはチームメイトであるTMDKの仲間たちをリングに呼び出し、共に勝利を祝う場面も見られた。ロンドンの地にてIWGPヘビー級王者としての存在感を示したザック。次なる目標は、東京ドームのメインイベントを外国人選手として初めて制覇すること。「TMDKはマイティ、THE MIGHTIES DON’T KNEEL!」と叫ぶザックの姿に、会場のファンはその声援をさらに強く響かせた。
<写真提供:新日本プロレス>
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