岡田太郎社長がスターダムと新日本プロレスとの連携を語る「特別でなくてはいけない」合同興行に期待

スターダム岡田太郎社長が新日本プロレスとの連携について語った。岡田社長は、新日本プロレスの豊富な歴史と経験がスターダムにとっての大きな助けになっていると強調。

特に、合同興行『Historic X-over Ⅱ』が11月17日にエディオンアリーナ大阪で開催されることに期待を寄せ、男女対抗のミックスドマッチを通じて、新たなプロレスのスタンダードを築く意義を説明した。また、ファンへのメッセージとして、共に成長し、さらなる高みを目指す決意を示した。

前編:岡田太郎社長が『スターダムの現状と未来』電撃就任から選手離脱を振り返り「逆風の中でも信頼関係の構築に尽力」

①新日本プロレスとの連携についての良い点

ーー今度は新日本プロレスとの連携について、やっていてよかったと思う点はいかがでしょうか。

新日本プロレスには選手だけではなく、プロレスの歴史を知っているスタッフの方が多いので、判断に困ったときに意見が聞きやすい状況です。私も新日本プロレスの幹部会に出席していて、そこで質問して話をして、「昔はこうやったし、今はこうだよね」というような議論が起きます。今までスターダムがしていない経験をしている人たちが多くて、これがとても助かりました。

選手たちの面だと、技術連携も陰ながらやっています。合同興行もですし、技術や精神的指導などの機会もあります。棚橋社長が会場に来て話していただく機会も多く、今までは女子の世界しか見えていなかった人たちが、その業界、伝統No.1の団体のノウハウを取り入れる機会は今後も増えていくかと思います。

――確かにOBの方と現役のスターダム選手たちが、ライガーさんなどそういった方々との交流もあり、そういう世界のエッセンスのような部分や、今後のレスラーとしての心構えのような精神的な部分というのは、とてもいいなと見ていて思いました。

YouTubeやインタビューの企画で面白トークをしても、やはり言葉のひとつひとつに深みと歴史があります。そういうもので考え方が変わったり、話がすごく心に残っていたりするので、先輩方からいただく刺激はやはり多いです。

――それはレガシーですね。歴史が繋いでいるご縁が、今スターダムにもどんどん注入されているということですね。

だからこそ、新日本でできないチャレンジがスターダムではできるかもしれない。実験台ではないですが、スターダムの機動力の高さで、試して良かったものを規模拡大して新日本でやる、という逆パターンもあると思います。伝統を教えてもらうことで、新しい一歩こちらが踏み出して、それを一緒にやっていくというのは、この連携において絶対にやらなければいけないことです。

②新日本プロレス×スターダム合同興行はどんな大会に?
 『Historic X-over Ⅱ ~新日本プロレス×STARDOM合同興行~』
 11月17日(日)エディオンアリーナ大阪第1競技場大会!   


※第1回開催発表会見

――『合同興行Historic X-over Ⅱ』が11月17日に控えており、カードも続々発表されています。まだ言えないことも多いと思いますが、岡田社長にとってこの大会はどんな大会になると思いますか。

▼エル・デスペラード復帰 『G1』覇者×『5★STAR』覇者タッグ ミックスドタッグマッチ
舞華&ザック・セイバーJr.
vs
スターライト・キッド&エル・デスペラード

業界No.1の男子団体と女子団体が一緒にやりますので、やはり特別でなくてはいけないということです。私は第1回の時に本部側にたんです。ブシロードグループのライブ担当として新規オープンの有明アリーナとの会場に関する担当でした。そんな縁もあり、X-overは就任前から関わっていた興行ですので成功させたいです。大阪のプロレス熱は熱いので、東京の次は大阪でやろうとなりました。この試合だけではなくグレート-O-カーン選手も自身のKOPWのタイトルをかけてと宣言しているので、前回よりもミックスドマッチの見どころが増えますね。

――これから予告もどんどん出ていく感じでしょうか。

そうですし、この間テクラ選手がクラーク・コナーズ選手を連れてきたように、何をするかわからない人たちもいますので、そういうところにもしっかり対応していきたいです。1より2の方が次の未来への一歩を踏み出す大会になります。

▼ミックスドタッグマッチ
なつぽい&タイチ
vs
テクラ&クラーク・コナーズ
※インタビュー後に発表カード

一つの大会で男女の試合があるとうのは世界的に見てもスタンダードですので、そのような機会は積極的にチャレンジしていきたいと考えます。しかし、ミックスドマッチは特別なものでなくてはならないと感じます。そもそもの肉体的な性別差や、闘う必然性、競技としてのルールなど超えるべきハードルが多く、高いと思います。2年ぶりの今回だからこそ、お祭り的な組み合わせあり、人間ドラマありと、特別な対戦になると思います。


※第1回での舞華&後藤

 

③ファンへメッセージ

――最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いいたします。

もう少しお手柔らかに、焦らず見守っていただければいいなと思います。これからもスターダムはどんどん大きく面白くなりますし、兄のような存在でありながらも、新日本プロレスを超えるためにやっていきます。そして、日本のプロレス業界をさらに大きいコンテンツにしなければいけないという使命でやっています。私たちが目指すところはとてつもなく大きいです。もちろん、いいこともあれば、嫌だと思うこと、頼りない、どうなっているんだということもあると思いますので、そういった点は、私たちもレベルアップしますので、これからもしっかりと伝えていただきたいです。

多くの人が楽しくプロレスを見てSNSでコミュニケーションをしていると思います。しかし、どこかで誹謗中傷したい人や、そういう人たちに心が折れそうになることが、ファンの皆様にもあると思います。口汚い野次やポスト発信に、私たちも心が折れそうになります。ファンの皆様も目にして不快な気持ちになると思いますが、一緒に戦っていきましょう。私たちが目指しているところはもっともっと上です。選手を信じてついていけば、もっと素敵な景色が見られますし、そのために私たちは選手のサポートをしています。ぜひ負けずに胸を張って、一緒に闘っていきましょう。

――今日のインタビューを通じて、これからスターダムがさらなる飛躍をしていくんだろうなと、力強く感じました。これからも大応援しております。

前編:岡田太郎社長が『スターダムの現状と未来』電撃就任から選手離脱を振り返り「逆風の中でも信頼関係の構築に尽力」

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

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