【大日本】12.31後楽園ホールにて国籍、性別も問わないワンデーデスマッチトーナメント開催!「世界からのデスマッチファイターを募集する形となります」

2024年10月25日、大日本プロレス道場にて会見が行われ12月31日年内最終興行にて団体初のワンデーデスマッチトーナメント『キング・オブ・デスマッチ・ワールドGPトーナメント』を開催することが登坂栄児社長から発表された。

デスマッチでのワンデートーナメント初開催となる同大会はタイトルに“ワールド”の文字を組み込んだことから全世界からのデスマッチファイターを集め開催し、その方法は公募であると発表。

続いて、トーナメントは全8選手にて国籍だけでなく性別も問わない形での開催との発表がされると会見場は大きなどよめきが起こった。

トーナメント以外には最低3試合以上の試合が組まれる模様だ。

最後に未確定の詳細や決定事項は団体公式サイト及びSNSで随時発表されるということが発表され、同時にデスマッチファイターからの連絡先メールアドレスが公表され会見は終了した。

「キング・オブ・デスマッチ・ワールドGPトーナメント」大会情報
日時:2024年12月31日(火)17時30分開場18時30分試合開始
会場:後楽園ホール

▼出場希望選手専用メールアドレス
kodwgp@gmail.com

【記者会見全文】

登坂「12月31日に年内最終興行を行います。 皆様にテキストをお配りいたしましたが、ここではデスマッチトーナメントを開催いたします。大日本プロレス初となるシングルでの、そしてワンデーのデスマッチトーナメントを開催する予定でございます。

大日本プロレスでは12月31日、年内最終興行にて団体初のワンデーデスマッチトーナメントを開催いたします。過去には初代へビー級、初代デスマッチヘビー級王座決定戦並びにタッグのデスマッチトーナメント、流血無双など近年行われていましたが、シングルでのワンデーデスマッチトーナメントは初開催となります

同大会は「キング・オブ・デスマッチ・ワールドGPトーナメント』と冠をつけまして、世界発での、世界からのデスマッチファイターを募集する形となります。トーナメントは全8選手にて、国籍だけでなく性別も超えて募集させていただきたいと思います。 未確定の詳細等は後日発表させていただきますが、本日は12月31日、8選手によりますデスマッチのワンデーシングルトーナメントの開催を発表させていただければと思います。

メールアドレスを作成いたしましたので、外国人選手、国内外の選手も一旦そこにアプローチしてもらう形で連絡いただければなというふうに思います。トーナメントにエントリーできなかった選手も登用する準備はできていますので、まずはアクセスしてもらって、我こそはという名乗り出てもらえたらなという風に思います。」

【質疑応答】

ーー国籍・性別を超えて公募という斬新な試みだが?

大日本プロレス自体は来年で30周年を迎えます。インディー団体としてこれからもこの歴史を積み重ねていきたいという風に考えておりますが、私自身がこの数年間、団体の安定を非常に念頭に置いておりまして、チャレンジが少なかったんじゃないかなというふうに思います。

そんな中で、先の青木選手vs神谷選手のタイトルマッチもそうですけれども、若い力の挑戦というのを団体内で非常に感じてます。ここで私ができることというのは、彼らにも競う形ではないんですけれども、同じような刺激を与えられるような場所を提供できたらなという風に考えておりまして、初の試みという部分、強く意識して開催を決意いたしました。

ーー海外から新しいデスマッチファイターの発掘なども念頭にある?

そうですね。その部分では、日本国内でデスマッチファイターを募集して、イサミ選手や宮本選手が活躍してくれてるという国内でのブームもありますし、海外のデスマッチファイターも同様だと思います。団体でCZWという存在があったり、さまざまなデスマッチファイターが活躍してくれている。このトーナメントにノーボーダーでやることによって、新しいチャレンジを希望するデスマッチファイターがたくさん応募してくれるんじゃないかと期待しています。

ーー出場する大日本の選手は大日本代表であり、日本代表?

本当にエントリーをどこも交渉してるわけではないので、極端な話、マイナス思考で言えば(応募が)ゼロかもしれない。そうは思ってないんですけども。ただ、ワールドとタイトルをつけていたので、このトーナメントには出来る限り外国人、日本国籍でない選手に多数エントリーしてもらいたいという風に考えています。

もちろん大日本でも神谷選手がいる、そして小林選手、伊東選手が存在してるんですけども、できる限りボク個人としてはこの8枠ある中で、日本人選手の枠は50%以下に抑えたいという風に考えています。代表か代表でないかというと、どの選手もボクにとってはデスマッチの選手、大日本プロレスの代表選手であると思いますので、エントリーしたいと名乗りをあげられたら、自らが大日本プロレスを背負っていく、そういう気持ちでエントリーしてもらいたいと思います。

ーーボーダーレスということで国内だとどういう団体が出てきたら面白い?

団体というと正直、大日本とFREEDOMSが多くのデスマッチファイターを登用しています。基本的には個人で、場所をあくまで提供するのであって、対抗戦では杉浦選手が活躍してくれてますけれども、そのラインとはまた別に、むしろ杉浦選手が注目されているのであれば、自分はここでまた名を上げたいという選手が在野でいてもいいと思いますので、そういった選手が来てもらってもいいかなと。むしろそういう選手に期待しているということです。

ーー団体内では?

事前にお伝えしていない部分がたくさんあって、この大会企画を発表したときも、弊社のスタッフもこの大会自体があることを知らなかったり。選手にも正直対面でこの企画があるということをまだ話していない状況です。

ほかの選手と同じ位置づけで考えていますので、むしろ。気持ちを見せてくれる選手。トーナメントやっていくと決勝上がるまで1日3試合やらなければならないんですね。そこは大きなハードルだと思ってます。過去、デスマッチの一騎当千などで準決勝を行った後に決勝というものがありました。それも非常に大きなものだと思うんですけども、ここで優勝を勝ち得るには3試合行わなければならないということ。そこも含めて、気持ちと突破力のある選手がエントリーできたらなと思います。

ーートーナメント以外の試合も組む?

はい。できればこう振り切った形で。デスマッチマニアというか、大日本プレスの底力から見せたいところでもあるんですけれども。現実問題、選手のコンディションだけではなくて、デスマッチの仕掛けですとか、転換ですとか、そういった部分に時間がかかるかと思います。

トーナメント自体は、決勝まで行きますと全7試合ということになりますけれども、それぞれにインターバルを設ける形。それ以外には、通常の試合、もしくはこの趣旨に合ったような試合をエントリーできたらなと思ってますので。1回戦4試合、準決勝2試合、決勝1試合とありますけれども、その間に少なくとも3回は、他のカードを組んでいきたいなという風に思っています。

ーー年越しプロレスではなく、トーナメント開催という決意をした背景は?

世界が縮まっているというのはすごく感じていまして。大日本プロレスに来てくれている外国人選手も含め、日本から海外に行く選手も多いと思います。インターネットやそれから各種翻訳サイトなども含めて、選手が海外に行く機会が多くなっていると思います。世界は近くなっていると思うんですけれども、日本でそれを、デスマッチの力を見せたいなというのはかねがね思っていたんですね。

ちょっと話が長くなりますけども、デスマッチの現状からすると、ヨーロッパでも、アメリカでも決してデスマッチが頻繁にできる状況ではなくて。選手たちが力を発揮できる場所ってのは限られてるなという風に考えてます。その場面を提供したく、日本に選手を招聘してたんですけれども、さらにその力を集めて、デスマッチのパワーを発揮したいなというふうに考えてはいました

年越しでやろうという気になったのは、過去 20年近くですかね、年越しのプロレスをやらせていただいて、変な磁場みたいなもの、もともと後楽園ホールにはプロレスの磁場があると思うんですけども、時空のうねりのような磁場を感じていたので、ここでパワーを集めて拡散すること、それから発言することは非常にこの今後のデスマッチにおいて良いのではないかと思いましたので。

今回は30周年を目前に控えて、長年一緒にやってきましたDDTさんにこちらからお願いする形でこの日の企画は今年はこれでやりたいということをお伝えして承諾いただいたかたちになります」

ーー成功した暁には第2回以降の開催も?

登坂「僕個人の枠を出なくて、今日初めて皆さんにお伝えするので、これから少しずつ変わっていく部分あるかと思いますが、僕の信条といたしましては、大日本プロレスという29年の歴史の中、それからここ数年、いわゆる流行り病が起きてから、それから現状の大日本プロレスも含めて、溜め込んでるパワーというのが非常にあります。

それは30年あったから、そして年間150試合やってるからというのもありますけど、この溜め込んだパワーを、この日の一点に集中したいというのが僕の気持ちです。永続的なものとか、次回を見据えてというものではなくて、この日、この時限りの大会と試合が見せられたらなというふうに思っております。

僕は選手でないので、選手の気持ちを代弁することはできないんですけども、やっぱり選手はやりたいことやって、好きなことやって、それでどうだっていう。お客様に対して俺たちは好きなことやってんだぜっていう思いを伝えることは、お客様にとっても喜びのひとつだと思うので、そういった試合を日本の選手ももちろん、神谷選手や杉浦選手や今すでにデスマッチやってる選手もそうだけど、海外の選手でそれが表現できなかったり、表現する場所を与えられてない選手にこの場を設けたいので、今の時点ではこの日だけに集中したいと思っています。

ーートーナメントが7試合、プラス3試合で通常の興行の枠内に収まるのはイメージしづらいが

前回の後楽園で、少し簡易な形で発表していたんですけれども、やりたいことはたくさんあったんですよね。「デスマッチでトーナメントやりたい。どこまで実行できるか」というのが未知数でもありましたので、少し口を濁らせてしまった部分があるんですけれども、現状では年をまたぐようなスケジュール感になるという風に考えておりまして。会場側にも承諾を得てますので、大変申し訳ない、18時半からの開始で長丁場になると思って、お客様にご来場いただければなと思います」

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