11月2日、山梨県甲斐市にある山梨県立農林高等学校で開催された、第58回収穫感謝祭のプロレスイベントに大仁田厚が参戦した。収穫感謝祭は年に一度開催されている、農林高校のビッグイベント。
清水章男校長は「今年は農林高校120周年の記念すべき年です。子どもたちが健全に、目標を持ってこれから進むためにも、プロレスを観て、乗り越える力、人の心の強さを感じてもらえれば」と話し、「プロレスの良いところは、異年齢交流が生まれるところ。子どもたちが地域の方々とプロレスイベントを通して関わり、良い経験をさせてもらっています。表情もとても明るいです」と語り、校長自らメインイベントの選手コールも務めた。
メインイベントは、大仁田厚、斉藤拓海 VS ザ・シャーク、佐野直のタッグマッチで行われた。
「お母さん、危ない!」とリングアナの叫び声が響き、子どもたちが興奮気味に逃げ惑う体育館の中、序盤は激しい場外乱闘が繰り広げられる。ビニル傘を即席の武器として使うなど、大仁田がたくみに攻める展開に。
佐野とシャークの連携で斉藤が窮地に陥るも、大仁田が佐野の意表をつく毒霧で形勢逆転。大仁田がシャークをとらえテープルパイルを食らわすも、辛くもカウント2で返される。その後も粘るシャークだが、最後は大仁田のスタナーで力尽き3カウントとなった。
試合後のマイクで大仁田は、「日本の農業自給率は、カナダやフランスと言った欧米と違ってとても低い。40%しかない。このネギを作った子ども達の力で、ぜひ日本の農業の未来を支えてください!」と下仁田ネギを片手に熱く語り、最後は「農林高校万歳!1、2、3、ファイヤー!」でイベントを締めくくった。
〈写真提供:大仁田屋〉