【新日本】石森&エックスがベロシティーズ撃破、決勝進出に望み「俺たちがタッグを組んだ目的は優勝すること、それだけじゃねぇんだよ」
新日本プロレスは11月2日、名古屋国際会議場で「SUPER Jr. TAG LEAGUE 2024」のBブロック最終公式戦を開催し、激戦の末、決勝進出を巡る熱戦が繰り広げられた。
現時点で、Bブロックの6チームは全て2勝2敗で並び、最終戦の結果が優勝決定戦進出の行方を左右する展開となっている。
『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2024 ~Road to POWER STRUGGLE ~』
日時:2024年11月02日 (土) 16:00開場17:00開始
会場:愛知・名古屋国際会議場・イベントホール
観衆:1,290人
第6試合では、オーストラリア出身のタッグチーム、ベロシティーズ(ジュード・ロンドン&パリ・デ・シルバ)が石森太二&ロビー・エックス組と対戦。
連敗から巻き返してきたベロシティーズは、この勢いをさらに加速させ、決勝進出への一歩を目指していたが、石森&エックス組も試合巧者としての実力を発揮した。
試合は石森&エックスがゴング前から奇襲攻撃を仕掛け、序盤から激しいペースを握る形で進行。
石森は変形コブラツイストやロープ越しのエルボードロップでロンドンを圧倒し、さらには反則すれすれの攻撃を繰り出して主導権を維持。
これに対し、ベロシティーズも巧みな連携で反撃に出たが、要所で石森&エックスの老獪な攻めに封じ込められる場面が目立った。
試合終盤、エックスがパリにライオンサルトを決めるも、パリは執念でキックアウト。さらに石森&エックスはブラディキラーからのX EXPRESS、石森の450°スプラッシュでフィニッシュに成功し、見事3カウントを奪取。
石森&エックス組は決勝進出への望みをつなぐ形となった。
■試合後バックステージコメント
エックス「ロビー・エックス、イシモリ、BULLET CLUB!」
石森「イェイ!」
エックス「ベロシティーズ、昨夜言った通りのことを今夜、俺たちはやってやった。お前たちもよくやった。俺の初出場。お前たちも初出場。悪く思うなよ。でも、俺が正しいと言うことが証明できた。(※石森に対して)これで勝ち点6だ」
石森「イエス。昨日言った通りだよ。話になんねぇよ。これで俺たちが決勝進出は、次の試合結果待ち? ドキドキするね……なんて思うか、バカヤロー! ヘン! 俺たちがタッグを組んだ目的は優勝すること、それだけじゃねぇんだよ。さて、(※エックスと肩を組んで)俺たちはこれからどうしようかな? へへへ、ということで! 神の恵み、そうグレイスだ」
ロンドン「(※苦しそうなパリに対して)大丈夫だ、心配するな。少し休んでいろ。ベロシティーズのトーナメント敗退は間違いないだろう。もうBブロックを制覇するのは不可能だろう。勝ち点がない。昨夜が最後のチャンスだった。勝てなかった。単純にそういうことだ。もちろん辛い。それは隠さない。肉体的な痛みもあるし、精神的な痛みもある。ここに来て、『SUPER Jr. TAG LEAGUE』で勝利を掴むという夢が叶えられなかったんだ。儚く消え去ってしまった。けどな、パリ、今日までここでやってきたことを思い返してみた。短い間だったにも関わらず、ファンからたくさんの愛とパワーをもらえた。辛いけれど、この短い間に成し遂げられたことに対して感謝をしないといけない」
パリ「ああ、その通りだ。俺たちはBブロックのトップになりたかった。俺たちは常に新日本を目指してきた。俺たちの夢はいつか『SUPER Jr. TAG LEAGUE』を制覇して、未来の王者になることだった。ここはまるでホームのように感じる。ブロックを制することができなくて、もうすぐここを去らないといけないことが辛い。でも、負けても俺たちは新日本のファンの心を掴むことができたように思う。いや、失礼。『思う』ではなく『わかる』に訂正する」
ロンドン「その通りだ」
パリ「俺たちの新日本での旅はここで終わらない。ここがベロシティーズの最後じゃない。俺たちは帰ってくる、これまで以上に強くなって。今夜もまたBULLET CLUBにやられてしまった。でも信じてくれ。明日はまた来る。このベロシティーズにも、明日はまた来る。誰も俺たちを超えるヤツらはいない」
ロンドン「(※立ち上がろうとするパリに向かって)手伝うよ」
<写真提供:新日本プロレス>