【ディアナ】笹村あやめがW.W.W.Dシングル選手権で尾﨑妹加を破り新王者に「私も頭おかしく防衛ロードを歩んでいきたい」

2024年11月10日(日)、ワールド女子プロレス・ディアナはポスト・ディ・アミスタッド(ディアナ道場)で開催された「アミスタ大会vol.72」にて、W.W.W.Dシングル選手権試合が行われ、笹村あやめが新たな王者として誕生した。

梅咲遥を破って新王者に輝いた尾﨑妹加は、ななみ、Himikoからの防衛に成功。3人目の挑戦者として名乗りを挙げたのは2AWの笹村あやめ。両者の初対決となった10.25フューチャーサイトでの前哨戦は、王者が挑戦者から直接のピンフォール勝ちを収めている。敗れた笹村は、強気の姿勢を崩さず集合写真のど真ん中で笑顔のWピース。勝った尾﨑は険しい表情に…。いよいよ迎えたタイトルマッチ本番、最後に笑うのはどっちだ!

やはり握手には応じない笹村。ゴングが鳴ると手四つからの力比べ。そして見応えのあるグラウンドの攻防へ。緊張感のある両者の立ち上がりから、タックルでのぶつかり合いに。この均衡を破ったのは笹村!尾﨑の足を引いて場外に引きずり落とし、乱闘勃発!観客の目の前で激しくエルボーを打ち合う。渾身の一撃で観客の度肝を抜き、笹村がリード。尾﨑をリングに投げ入れ、スリーパーに捕らえる。ここで尾﨑の怪力が炸裂。

尾﨑はそのまま立ち上がり後方に倒れ、笹村をマットに叩きつける。尾﨑が笹村の顔面を踏みつけると、笹村も同じくやり返す。尾﨑はエルボー連打から逆エビ固め。笹村がロープに手を伸ばすと、低空ドロップキックで場外に蹴落とす。尾﨑は笹村が戻るのをリングで静かに待つ。笹村がリングに上がると、ストンピングで何度も何度も踏みつける。笹村がエルボーを打てば尾﨑はタックル。笹村がフロントネックで絞め落としにかかると、またも尾﨑は立ち上がる。

笹村を力ずくでコーナーに叩きつける。突進してくる尾﨑をブーツで迎撃した笹村が鮮やかなブレーンバスターでフォール。カウントは2に終わる。尾﨑がアルゼンチンバックブリーカーで激しく揺さぶり、前方に投げ落とす。そしてセカンドロープからダイビングセントーンを投下し、カウントは2。ならばとトップロープからもセントーン発射。かわした笹村がジャーマンスープレックス。互いにラリアットを打ち合い、Wダウンに…。立ち上がった両者はエルボー合戦に。

この殴り合いを制したのは尾﨑。マイカバスターを強烈に決めるも、笹村は肩を上げる。カウンターの笹団子は尾﨑がキックアウト。尾﨑がラリアットでフォールすると笹村が横十字に切り返し、これもカウントは2。尾﨑がもう一度剛腕を振り抜こうとするところを笹村が電光石火の笹団子!今度こそはがっちり押さえ込み、3カウント!大歓声の中、新王者誕生を告げるゴングが鳴った。

黄金のベルトを巻きトロフィーを受け取った笹村は思わず涙。「前哨戦で頭が爆発したくらいの技をかけられて…ちょっとヤバいかなって思ったけど、やっぱり私はこのベルトが欲しくて欲しくてたまらなかったので。妹加さん、戦うことができて本当に良かったです。ありがとうございました。いつでもタイトルマッチやるとか、スケジュール合えばやるとか、頭おかしいんじゃないかと思ってたけど、ちゃんと頭おかしいくらい強くて、でも今日勝つことができて良かったです。本当にありがとうございました」と深々と頭を下げた笹村。

尾﨑が手を差し伸べ、いよいよ握手…かと思いきやかわした尾﨑。「負けたら握手はナシなんでしょ、あやめ流だと」。握手してもらえなかった笹村はややトーンダウン。「あの、もう大丈夫なんで。お出口こちらになります」と退場を促す。今度は挑戦しにいくからな!と吐き捨て、前王者はお出口へ…。

「前チャンピオン、頭おかしかったから。私も頭おかしく防衛ロードを歩んでいきたい。スケジュールが合えば、いつでも。そういうカッコいいチャンピオンになっていけたら。所属は男子団体ですけど、ディアナ上がったときでも、他団体でもいいし。カッコいいもんね。いつでも誰とでも…」と、笹村が理想の王者像を語ったところでリングに姿を現したのは、梅咲遥!

「私以外の選手がそのベルトかけて戦ってるのを見るのは、もう我慢の限界。ディアナの絶対センターとして、そのベルトを年内には取り返したいと思ってたので。ぜひ梅咲遥に挑戦させてください」と挑戦表明。尾﨑に敗れ、“休憩”を言い渡されていた梅咲だったが、やはり虎視眈々とベルト奪回を狙っていたようだ。

外的同士のタイトルマッチをセコンドとして見届け、いてもたってもいられず絶対センター再始動!いつでも誰とでも、と頭おかしい防衛ロードをぶち上げた笹村はもちろん「いいよ」。

「私、千葉の人間なので…来週17日、2AWスクエア。私、川崎に乗り込んできたんで。センターも乗り込んできてよ」と、早くも防衛戦の日時が決定!笹村が所属する団体・2AWの道場マッチにて行うことに。戴冠から防衛戦まで1週間というかつてないスピード感にファンはどよめく。

笹村は「前回このベルト挑戦したときに、ベルト獲ったらちょちょたんにチューさせてって言ったんですけど。負けたし、チューできなかったんですけど。今回はベルトとちょちょのチューをかけて」と、2.11新木場でのタイトルマッチを振り返る。梅咲はチューをかけることにも「やってやるよ」と合意。王者と挑戦者の立場が入れ替わり、梅咲にとってはベルト奪回と唇防衛に向けての戦いが始まった。

ワールド女子プロレス・ディアナ『アミスタ大会vol.72』
日時:11月10日(日)開場12:30 開始13:00
会場:ポスト・ディ・アミスタッド(ディアナ道場)

<試合結果>

▼第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
○ななみ(8分46秒 片エビ固め)NENE●
※ダイビングボディプレス

▼第2試合  タッグマッチ20分一本勝負
○梅咲遥&夏実もち(14分15秒 片エビ固め)デボラK&香藤満月●
※梅スプラッシュ

▼第3試合 タッグマッチ20分一本勝負
○ジャガー横田&佐藤綾子(12分58秒 エビ固め)Himiko &マコトユマ●
※ジャックナイフを切り返して

▼第4試合 W.W.W.Dシングル選手権試合60分一本勝負
[王者]●尾﨑妹加(16分27秒 笹団子)笹村あやめ○[挑戦者] ※笹団子
※第18代王者 3回目の防衛に失敗。笹村が第19代王者となる。

「写真提供:ワールド女子プロレス・ディアナ」

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